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英検2級リスニング対策|効果的な勉強法やコツ、おすすめの参考書を徹底解説

こんにちは!
武田塾English 代表の井関です。

受験や進学、就職活動等で英語資格が積極的に活用されるようになってから、英検の受験者数も大きく伸びています。

そんな今、中学・高校までで習う英語知識を要する英検2級が人気を博しています!

一方、次のような質問をいただくことが増えました!

「リスニング試験で3割,4割くらいしか取れないけど、理由が分からない」
「リスニングのパート2が苦手……」
「英検を初めて受けるけど、英検3級や、英検準2級を飛ばして英検2級から受験しても大丈夫なの? リスニング試験では何が変わる?」等々

今回は、英検1級を取得し、成績優秀者として英検協会から表彰されたこともある筋金入りの英検オタクの私が、英検2級リスニングの『パートごとの傾向と対策』、そして『とっておきの勉強法&教材』を紹介していきます!

【この記事を読むと・・・】
・英検2級リスニング試験の問題形式や合格基準スコアが分かる!
・英検2級リスニング試験で高得点を狙うコツが分かる!
・英検2級リスニング試験の具体的な対策方法が分かる!

まず初めに、英検2級リスニングの問題形式や試験時間、配点などを紹介します。

井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

累計400万回再生突破のYouTubeチャンネル「武田塾English」にて社会人向けに英語学習に関する有料級の情報を配信中!Be動詞も理解できずに英語学習に悩んでいたところから数年で英検1級・TOEIC900点以上を取得。最も効率的な英語学習方法を日本に広めるため株式会社武田塾Englishを設立。

井関 真大(いせき まさひろ)1993年生まれ、東京都立川市出身。立川市立立川第五中学校から都立翔陽高等学校へ進学。高校3年の4月に武田塾御茶ノ水本校に入塾し、偏差値31.6から明治大学商学部に逆転合格。明治大学在学中、2年で英検1級を取得。その後、英国イースト・アングリア大学へ正規留学。卒業後は一般企業(株式会社ベイカレント・コンサルティング、他)で英語を使った実務を経験。25歳で独立。
現在は大学受験予備校、武田塾の西東京エリア(田無校、ひばりヶ丘校、東久留米校)を統括する傍ら、武田塾のカリキュラム作成に参画、YouTubeの「武田塾チャンネル」にも出演中。統括校舎からは難関国公立・早慶上智・GMARCHなどへの合格実績を数多く出している。

【著書】
『Be動詞もわからなかった私が数年でTOEIC満点をとった英語独学法』(幻冬舎)、『大学入試 逆転英単語2000 (武田塾逆転合格一冊逆転プロジェクト) 』(アルク)

【取得資格】
・英検1級
・TOEIC L&Rテスト990点
・TOEIC Writingテスト満点
・ケンブリッジ英検(CPE)

井関 真大/武田塾English CEOのプロフィールページ

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英検2級リスニングの概要

まず、英検2級は、実用英語技能検定の中級レベルに位置するランクです。

一次試験ではリスニング・リーディング・ラインティング、二次試験ではスピーキングの技能を測り、高校生レベルの基礎英語が習得できているかを4技能で評価されます。

最近では、特に大学入試で英語の外部試験として組み込まれるようになって来ています。

そのため、基礎英語を習得している証明として、英検2級を受験する方もかなり増えました!

それでは、問題形式・試験時間・配点や合格ラインについても見ていきましょう。

英検2級リスニングの問題形式

各試験の内訳は次の通りです。

◆英検2級一次試験

英検準2級や2級のリスニング試験になると、英検3級までは2回読まれていた音声が、1回放送になります。

そして、英検2級になると、英検3級まであった会話の最後の応答を選ぶ3択問題がなくなり、やや長めの物語や説明文の内容を答えるパートの問題数が増えます。

英検2級リスニングの試験時間

試験時間は、次の通りです。

【一次試験】
・筆記(リーディング・ラインティング) …… 85分
・リスニング …… 約25分

※S-CBT受験の場合は、1日で4技能を実施。スピーキング試験から開始します!

英検2級リスニングの配点・合格ライン

次に英検2級リスニングの配点や合格ラインを見ていきましょう!

◆英検2級の配点

合格ラインとしては、一次試験が1520点、二次試験が460点と言われています。

かつては、特定の技能の点数が低くても、ほかの技能の点数が高ければ合格することができました。

しかし、現在の合否判定方法では、各分野バランスよく得点することが求められており、一つだけ極端に低い技能(5割を切るような)があれば不合格になってしまいます。

また、スコアの見方の注意点としては、英検のスコアは必ずしも正答率である訳ではないと言うことです。

複雑なので、詳しく説明します。

例えば、一次試験の合格ラインをパート数で割ると、単純計算して、リスニング試験では500点前後取れればいいということになります!

そして、巷でも英検は正答率が6割以上であれば合格すると言われたりもします。

しかし、実は、英検が採用しているCSEスコアという評価基準では各問題における配点が公開されていません。受験者全体のスコアと連動して、各問題の配点も変動するんです。

ですから、リスニング試験の問題数は30問ありますが、18問以上正答すれば合格!とは必ずしも言い切れないんです。

そのため、6割で合格することもあれば、7割5分以上も正答していなければ合格できないなんてこともあります。

————————————————-

ここまでをまとめてみましょう。

・英検2級は、英検3級や準2級と比較すると、リスニングがやや長くなり、選択肢も4択問題が増える。放送回数は1回だけ。
・リスニング試験の時間は、約25分で配点は650点。
・合格ラインは、CSEスコアで500点前後。ただし、正答率で見ると、6割~7割5分とムラがある。

ここからは、英検2級リスニングの対策として、高い効果が期待できる勉強方法を解説していきます!

英検2級リスニング対策①|効果的な勉強法

英検2級のリスニング対策では、次のような勉強方法がおすすめです!

【英検2級リスニング対策① 効果的な勉強法】
1 | 本質的な英語力を高める
2 | 過去問で集中力を高める
3 | メモの必要性を見極める

それでは一つひとつ詳しく解説していきます。

勉強法1 | 本質的な英語力を高める

英検2級は、英検の中でも中級ランクに位置します。

出題内容が中学生~高校生で習う知識であるため、何となく軽視してしまう方もいます。

しかし、高校生までに習う英単語数は、約5000語を超えています。

文法も基礎といいつつも、高校生までの間に分詞構文や関係詞など高度なところまで網羅しますね。

そのため、学生レベルといっても、小手先のテクニックだけで突破することはなかなか難しい難易度となっています!

そのため、まず、高校生レベルまでの基礎英単語や文法をしっかりと定着させる必要があります。そうして、本質的な英語力を鍛えたうえで試験に臨みましょう!

また、過去問や予想問題集を使って、さらに実力を高める方法としては、シャドーイングが有効です

シャドーイングを中心に英語を運用する力をさらに鍛えたり、できたらリプロダクションまでしっかりとこなして、聞き取ることができる音を増やしていくと良いでしょう。

▼シャドーイングのやり方

勉強法2 | 過去問で集中力を高める

さて、単語や文法をしっかりと学習しても、リスニングで得点が思うようにできない場合があります。

視覚情報があり、読み返しややり直しが可能な、リーディングやライティングと異なり、リスニングは耳で入れた情報を瞬時に処理しなくてはなりません。

英検2級のリスニングの時間は約25分です。

25分間、一方的に流れてくる音をじっと聴き続けるのは、母国語である日本語であっても正直きついですよね! 

そんなリスニングは、会場受験では筆記試験の最後、S-CBT※ではスピーキングの後に始まります。休憩もないため、緊張はほぐれていても、スタミナが切れてしまうタイミングですね。

※1日で4技能全てが受験できるコンピュータベースのテスト。

しかも、放送は1度だけ。

少しの間、ボーっとしてしまえば、簡単に聞き逃してしまいます。

そのため、リスニング試験を突破するためには、一定の集中力を鍛える必要があるんです!

【リスニング試験の解き進め方】

集中力を切らさず、リスニング問題を効率よく解いていくために、次のような流れで過去問や予想問題集を使っていきましょう!

【1】まず本番さながらに時間を測って解く

※この時、パートごとに休憩を入れて解く、音声を2回以上聞くなど本番でできないことは行わないで下さい!

【2】間違えた問題に印をつけて、何で間違えたかを分析する

問題を間違えた原因は主に次のうちのどれかです。

・音声の聞き取りができていない
・解き方の問題(選択肢のさばき方など)
・その他、マークミス・勘違いなどケアレスミス

原因に応じて、解説を読み、問題をのちのち解き直すだけで良いのか。それとも、聞き取れなかった音やフレーズを確認し、語彙や単語など知識面を見直すのか。シャドーイングなどで耳を鍛えるのか。判断しましょう。

【3】間違えた問題を解き直す

間違えた問題は必ず正解できるようになるまで解き直しをしましょう。

リスニング問題における解き直しのやり方は、さまざまです。【2】の間違えた原因分析を元に、最適な方法を選びましょう。

【原因に対する対応策の例】
・音声の聞き取りができていない  
→ スクリプトを確認しながら、音声の聞き直し。必要に応じてシャドーイングも行う!

・解き方の問題(選択肢のさばき方など) 
→ 先読みのやり方やメモの取り方の見直し

・その他、マークミス・勘違いなどケアレスミス
→問題形式やディレクションパート(指示文)を読み直し、流れを確認しておく。家以外の自習室やカフェなど、周りに人の存在や、騒音がある程度ある環境でも問題が集中して解けるように準備する。

そのため、過去問は複数年分準備し、ローテーションで解き回していくと良いです。答えを忘れたころにもう一度解いて、復習の成果が出ているか確認しましょう。

ちなみに、英検の過去問は、英検協会の規定により、過去3年分しか発行できないルールがあります。

ですから、本屋さんで並んでいる過去問は多くとも9回分しか収録されていないことになります。

もちろん、これで十分という方も多いかと思いますが、さらに念入りに対策したいという方は、メルカリなどのフリマアプリを活用すれば、3年以上前の過去問集をゲットすることができます。

【削除覚悟で大暴露】英検の過去問題集を森田鉄也が徹底比較解説!〇〇がオススメ!【まとめ】vol.55

勉強法3 | メモの必要性を見極める

英検2級のリスニングで読まれる放送は長くとも、50語前後。

時間にして1分弱です。

そのため、英検2級のリスニング問題を解く際に、正直メモは必要ないです。

それよりも、勉強法1や2を極めることで、英語基礎を運用できる実力を高めて行き、あとは過去問を解き込んで試験慣れしていくことがおすすめです!

リスニング試験では、小手先のテクニックを使わず、とにかく1回しか流れない放送に全集中してもらいたいです。

しかし、稀に記憶力に自信がなかったり、試験となると緊張が優って頭が真っ白になってしまうという方がいます。

そのような場合は、受験勉強の段階から簡易のメモを取ることを保険にして、解く練習をしてみても良いでしょう!

ただ、聞いたことをメモするのではなく、まずは、放送が流れる前に、問題の選択肢をチラッと確認したうえで、選択肢にたくさん出てきた人名や性別、具体的な事柄や数値に印をつけておきましょう。

▼ メモを取る場合

メモを取る際は、「記号(矢印などで増減を表現する)」「省略(長い単語)」「イラスト(情景が浮かぶもの)」などを活用すると良いでしょう。

また、「時間」「場所」などが複数出てきた時は、問題と関係してくる可能性があるため、メモを取っておくことをおすすめします。

そうすることで、放送でチェックした人名やキーワードが出て来た時に、一層意識をして情報を聞き取れるようになります。

加えて、放送を聞いている間は、特に「事柄の変化」に注目してみてください!

例えば、人がどこからどこへ移動したのか、物が壊れたのか治ったのか、数値が上がったのか下がったのかなどです。

——————————-

ここまで見てきた対策は、次の通りです。

【英検2級リスニング対策① 効果的な勉強法】
1 | 本質的な英語力を高める
2 | 過去問で集中力を高める
3 | メモの必要性を見極める

今度は、解くコツやポイントを紹介します!

英検2級リスニング対策②|解くコツ・ポイント

ここからは、実際に問題を解く際のポイントをまとめて紹介します。

【英検2級リスニング対策② 解くコツやポイント】
1 | 筆記試験の時間を削って先読みをする
2 | 和訳ではなく情景をイメージして全体像を捉える
3 | 答えがわかったらすぐマークして次の問題に行く
4 | 確信がなくてもとりあえずマークして次の問題に行く

それでは、一つひとつ詳しく解説していきます!

コツ1|筆記試験の時間を削って先読みをする

英検2級リスニングでは、リスニング力だけでなく、リーディング力も問われています。

どういうことかと言うと、2級リスニングで高得点をとるためには、10秒弱の短い解答時間で、素早く選択肢を読み、内容をつかむ必要があるということ!

リスニングの能力以前に「選択肢を素早く正確に読む速読力(リーディング力)」が不足しているために、問題が思うように解けないという悩みを抱えている人も、実は結構います。

この問題を解消するには、選択肢を先読みすることがおすすめです!

先読みで選択肢の内容をあらかじめ把握しておけば、リスニング試験中も放送に集中でき、余裕を持って選択肢を選ぶことができます。

2級リスニングで先読みできるタイミングは2回あります。

英検2級リスニングでは、リスニング力だけでなく、リーディング力も問われています。

リーディング(筆記試験)の時間

英検2級の会場受験では、まず筆記試験(リーディング・ライティング)が行われ、筆記の終了時間がくると、自動的にリスニング試験に切り替わります。

しかし、問題冊子は筆記試験もリスニング試験も全て1冊にまとまっているんです!

そのため、筆記試験の途中でもリスニング試験の選択肢に先に目を通すことができます。

このチャンスを活かして、筆記試験を早めに終わらせて、余った時間でリスニングの選択肢を先読みしておきましょう。

筆記試験で先読み用に残しておく時間としては、3~5分ほどあれば十分です。

ここでは、最初の3~5問ほどに目を通しておき、気になる人名や事柄にラインをひいておいたり、苦手なパートの問題や、分からない単語や表現がないかどうかなどをチェックしておくと良いです!

できるだけたくさんの選択肢に目を通そうと欲張らず、あくまで気になる部分だけピックアップして、放送に向けて心を整えておく……程度に留めて置くことをおすおすすめします!

ディレクション(指示説明)の時間

次に、2回目の先読みタイミングは、リスニング試験の指示説明が流れるディレクションの時間です。

これは、問題内容となる放送が流れる直前となります。

受験対策中に過去問や予想問題を解き込めば、各パートの問題形式や解き方は頭に入ってしまいます。

そのため、試験時間に今更、説明を聞く必要はありませんね。

そうなると、このディレクションが流れる時間は、実質、持てあます時間となりますから、ぜひ、先読み時間に充てていただきたいです。

ディレクションの時間は、1~2分と短めです。
多くの先読みはできませんが、最初の一問だけに目を通しておけば、心の準備ができます。

そうすることで、出だしからつまづいたり聞きそびれたことで、次の問題もドミノ倒しのように崩れていくという最悪の事態を防止することもできます!

コツ2|和訳ではなく情景をイメージして全体像を捉える

リスニングの放送を聞く際、日本語で単語やフレーズを置き換えようとしたりせず、英語を英語として理解する能力が必要となります。

しかし、リスニングが苦手で、それが難しい場合は、頭の中で会話やシチュエーションの情景を思い浮かべるのもおすすめです!

そうすることで、会話全体のストーリーが把握できたり、単語が分からなくても、問題となっているポイントが類推できたりします。

また、こういった英語を英語として処理する力は、オーバーラッピングやシャドーイングトレーニングで鍛えられます。

こちらについても記事の後半で詳しく説明していきます!

コツ3|答えがわかったらすぐマークして次の問題に行く

音声が終わったら(もしくは、聞きながら)「これだ!」というキーワードが盛り込まれた選択肢を選びましょう。

また、少し余裕がある際は、音声を聞きながら絶対に違う選択肢を切っておくのがおすすめです!

コツ4|確信がなくてもとりあえずマークして次の問題に行く

どの選択肢を見ても結局選びきれない時は、空欄にせず、勘でもいいので必ず答えを塗りつぶしてから次の問題に進んで下さい。

あれこれ迷っている間に時間が過ぎてしまうのが、リスニング問題の怖いところです。
ですから、ある程度割り切りつつ、解けそうな問題を着実に解いていくことが大切です!

———————————————————————

ここまでを振り返っていきます!

【英検2級リスニング対策② 解くコツやポイント】
1 | 筆記試験の時間を削って先読みをする
2 | 和訳ではなく情景をイメージして全体像を捉える
3 | 答えがわかったらすぐマークして次の問題に行く
4 | 確信がなくてもとりあえずマークして次の問題に行く

以上のポイントに気を付けて、問題を解いていきましょう。

次は、効果的なリスニング学習について紹介します。

英検2級リスニング対策③|耳を鍛えるリスニング学習

ここからは、耳を鍛えるためにおすすめのリスニング学習法について解説していきます!

【英検2級リスニング対策③ 耳を鍛えるリスニング学習】
1|シャドーイング
2|ディクテーション
3|リプロダクション

それでは、一つひとつ詳しく解説していきます。

リスニング対策1|シャドーイング

シャドーイングは、音読やオーバーラッピングより、少し難易度が上がる練習法です。

具体的なやり方としては、リスニング音源を再生した状態で、音源に合わせて英語を発するというものです。スクリプトを見ながら読めない点が、音読やオーバーラッピングとは異なります。

「スクリプトなしは、難しそう…できるかな…」と不安になる方もいるかもしれません。

しかし、日本語の原稿があった場合に置き換えて考えると、何となくできそうに思えませんか。
しっかり練習すればできるようになりますので、安心して下さい!

ただし、いきなりシャドーイングから行うのは難しいです。
まずは、音読やシャドーイングを行い、英文に慣れた状態でシャドーイングにチャレンジしてみましょう。

ちなみに、オーバーラッピングまでは認識できていたのに、シャドーイングになると認識できなかった部分がある場合、それがあなたの聞き取れていない音だと言えるでしょう。

聞き取れていない音が判明したあとは、スクリプトの聞こえなかった音の英単語や英語表現にチェックを入れて意識しながら、もう一度オーバーラッピングを行いましょう。そこで、正確な音を確認しましょう。

この流れを繰り返していけば、聞こえない音はどんどん減っていくでしょう!

【リスニング力を爆上げ】シャドーイングの正しい勉強法【武田塾English】vol.297

リスニング対策2|ディクテーション

細かい音まで聞き取れるようにしたい人には、ディクテーションがおすすめです!

具体的なやり方としては、音源を一文ずつ流し、言われたことを文字起こししていくというものです。書き終わったら、スクリプトと見比べて、抜けている英単語やフレーズがあれば、チェックを入れていきます。

たとえば、aやtheなどの冠詞や、she hatesであればhatesについている三人称単数形のsなどが抜けていた場合も、しっかりマークしましょう。

さらに、疑問文だと語尾が上がるなどの音の変化にも注目してみましょう。

リスニング対策3|リプロダクション

さいごは、通訳士の試験対策でやる人も多い、リプロダクションです!

聞き取りの精度が上がり、一度に聞き取れる英語の量も増えるなど、リスニング力がゴリゴリと鍛えられるものの、かなり難易度の高い練習法となっています。

具体的なやり方としては、音源を一文流すたびに、聞いた1文をごっそり声に出すというものです。しかし、一文と言っても長さはまちまちで、3~5語で成り立っているものから10語以上が連なっているものまでありますね。

どれくらいの長文になると、うまくできなくなるかを確認しつつ、スラスラと一文を再現できるまで何度も繰り返しましょう。

リプロダクションの目的は、英語の音をただ聞き分けられるようになることではなく、あくまで、ある程度まとまった量の英語を処理できるようになることです。

そのため、超上級者向けのトレーニングとなっています。

英検2級程度であれば、リプロダクションまで行わなくても十分合格できますが、今後もさらに上の級を受験していく志のある方は、ぜひ挑戦してみてください!

——————————————

ここまでリスニング力を鍛えるための具体的なトレーニング方法を見てきました!

【英検2級リスニング対策③ 耳を鍛えるリスニング学習】
1|シャドーイング
2|ディクテーション
3|リプロダクション

最後におすすめの参考書を紹介します。

英検2級リスニング対策におすすめの参考書

ここからはおすすめのリスニング教材を紹介します。

すでに使っている参考書がある方は、次の参考書の特徴と、持っている参考書の特徴を比べてみて必要に応じて買い替えや、使い方の見直しをしていきましょう!

【英検2級リスニング対策に役立つ参考書5選】
・英検®2級 最短合格!英作文&面接 完全制覇
・英検®2級過去問集
・世界一わかりやすい 英検®2級に合格する過去問題集
・直前1カ月で受かる 英検®2級のワークブック
・逆転英単語2000

それでは、一冊一冊見ていきます!

最短合格! 英検®2級 英作文&面接完全制覇 (シャドーイング教材として)

こちらは、厳密に言うと、ライティングとスピーキング対策の参考書なのですが、実は、リスニング対策としても役に立つ一冊なんです!

「スピーキングやライティング対策の参考書で、本当にリスニングまでカバーできるの?」と不安に思われる方もいるかもしれません。

でも、安心してください。英検の場合、スピーキングやライティングで出題されるテーマに関連した語彙や英語表現はリスニングでも多く出てきます!

この参考書を正しく使えば、その名の通り、「最短合格」するために、インプットからアウトプットまでしっかりと実践することができます。

特にチャプター2のコンテンツブロックには、教育や環境などジャンルごとに英検で頻出のテーマ短文(20~30語程度)が150個も収録されています。

これらの音源はアプリからダウンロードして、持ち歩けるため、ライティングやスピーキング対策の一環として頻出の語彙や英語表現をマスターしつつ、リスニング対策もできるという優れモノです。

実力的に過去問のスクリプトを使ってシャドーイングするのが難しいと感じる方は、このコンテンツブロックのパートでシャドーイングしていくと、よい準備運動となります。

英検2級過去問集

英検の過去問9回分(3年分)が載っている、コスパ最強の過去問題集です!

大学受験の赤本でお馴染みの数学社が出版している一冊です。

リスニングの音源はスマホなどからもダウンロードできます。
音声スピードも4段階で調整できるのが特徴です。

模範解答も別冊となっているため、使い勝手が良いです!

英検リスニングを攻略するには、リスニングの実力をつけることはもちろんですが、試験に慣れるということも必要不可欠です。

過去問は2周、3周とやり込んで本番にのぞみましょう。

英検の過去問集については、こちらの動画でも解説しています!

【削除覚悟で大暴露】英検の過去問題集を森田鉄也が徹底比較解説!〇〇がオススメ!【まとめ】vol.55

世界一わかりやすい 英検®2級に合格する過去問題集

スタディサプリや大学受験参考書でお馴染みの関先生が監修した英検過去問集です! 

英検に合格するために必要な事だけでなく、そもそも英語力を伸ばすために何ができるかにフォーカスした一冊。

そのため、問題収録数は比較的少なめですがとにかく解説が丁寧です!

リスニングパートについても、選択肢の考え方や切り方だけではなく、スクリプトをどのように解釈するかなど文法表現も含めじっくりと解説してくれています。

直前1カ月で受かる 英検2級のワークブック

こちらの参考書は、問題形式ごとに具体的な解き方や、テクニックも含めた攻略方法が詳しくのっている一冊です。

チャプター3からがリスニングパートとなっています。

選択肢をどんな風に切っていくか、頭の中で情報を整理するプロセスが具体的に説明されているため、英検を初めて受ける方にもおすすめです!

また、解説の量も多すぎず少なすぎず絶妙で、小難しい文法用語が並んでおらず中学英語の知識でも理解できる内容となっています。

そのため、英語を学び直していたり、文法に苦手意識のある方でも手に取りやすいです!

ちなみに、英語資格の参考書にはめずらしくA4サイズなのも、使い勝手が良いです。

逆転英単語2000

逆転英単語2000は、元々大学受験向けの単語帳として製作された参考書です。
実は私がつくりました!

しかし、収録単語で、英検2級の過去問における網羅率を算出したところ、かなり高いことが分りました。

そのため、英検対策の単語帳としても活用いただけます。

単語帳としての網羅性だけでなく、実際に暗記する人の立場に立ってレイアウトを組んでいます。何周もして、一冊を完璧にしていきましょう!

リスニングで実力をつけるためには、その根幹に語彙力が必要です。


単語をしっかりと覚えきれていないという方は、いきなりリスニング対策をはじめるのではなく、単語帳をやり込むことからスタートしましょう!

英検2級合格に向けておすすめの単語帳については、こちらの動画でも比較・解説しています!

【英検2級合格確実】英検2級の語彙問題の対策を一番できる単語帳はこれだ!!【英検1級を上位1%で合格した講師が教える】vol.397

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皆さんも、次のような参考書を正しく使って、ぜひとも合格を勝ち取ってくださいね!

【英検2級リスニング対策に役立つ参考書5選】
・英検®2級 最短合格!英作文&面接 完全制覇
・英検®2級過去問集
・世界一わかりやすい 英検®2級に合格する過去問題集
・直前1カ月で受かる 英検®2級のワークブック
・逆転英単語2000

今回は、特にリスニング対策に役立つ参考書を紹介しました!

そのほかの4技能(リーディング・ライティング・スピーキング)に向けた対策に有効な参考書も、動画で解説しています。

【完全版】英検2級リスニングのパートごとの対策方法とオススメの参考書まとめ【英検1級講師が徹底解説】vol.381

まとめ|リスニング攻略の近道は、自分のレベルに合ったトレーニングを積むこと!

今回は、英検2級のリスニング対策について解説していきました!

英検2級は、中学英語から高校で学ぶ内容が多く、いわゆる英語の基礎となる語彙や文法が多く含まれているレベル帯です。

だからこそ、今後も英語学習を続ける人は、ギリギリ合格を狙わず、余裕をもって合格したいものです。

そのためには、リスニング対策でも小手先のテクニックに頼らず、英語の発音や抑揚など音について学び、それらを適切に認識できるよう耳を鍛えていく必要があります。

また、リスニングのスクリプトも、自分の現在の語い力を客観視して、理解できるレベル感のものを選んでいくことが大切です。

そうすれば、効率的に学習が進められます。

結果、本質的なリスニング力が鍛えられ、自ずと英検合格にも繋がっていくでしょう!

校舎画像

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