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TOEICにシャドーイングは効果があるの?正しいやり方やコツ、おすすめの教材を徹底解説!

こんにちは!
武田塾English 代表の井関です。

リスニング対策やスピーキング対策でお馴染みのシャドーイング……TOEIC対策としても、効果的なトレーニングですよね!

皆さんはどれくらい活用できていますか?

やってみた方の中でも、
「何となく音源に合せて読んでみたけど、自分がやっているやり方が正しいか自信がない……」
「シャドーイングをやることで、TOEIC受験にどんなメリットがあるのか知りたい!」

なんて言う声が上がっていました。

実際、TOEIC対策でのシャドーイングの活用方法について悩まれている方は多いです。

そこで、今回はTOEIC対策にシャドーイングを活用したい方向けに『シャドーイングの効果』、『正しいやり方やコツ』、そして最後に『おすすめの教材やアプリ』を紹介していきます!

【この記事を読むと…】
・TOEIC対策におけるシャドーイングの効果が分ります!
・シャドーイングの正しいやり方や取り組む際のポイントが分ります!
・シャドーイングに使える具体的な教材やアプリを知ることができます!

まずは、シャドーイングの効果を解説していきます。

井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

累計400万回再生突破のYouTubeチャンネル「武田塾English」にて社会人向けに英語学習に関する有料級の情報を配信中!Be動詞も理解できずに英語学習に悩んでいたところから数年で英検1級・TOEIC900点以上を取得。最も効率的な英語学習方法を日本に広めるため株式会社武田塾Englishを設立。

井関 真大(いせき まさひろ)1993年生まれ、東京都立川市出身。立川市立立川第五中学校から都立翔陽高等学校へ進学。高校3年の4月に武田塾御茶ノ水本校に入塾し、偏差値31.6から明治大学商学部に逆転合格。明治大学在学中、2年で英検1級を取得。その後、英国イースト・アングリア大学へ正規留学。卒業後は一般企業(株式会社ベイカレント・コンサルティング、他)で英語を使った実務を経験。25歳で独立。
現在は大学受験予備校、武田塾の西東京エリア(田無校、ひばりヶ丘校、東久留米校)を統括する傍ら、武田塾のカリキュラム作成に参画、YouTubeの「武田塾チャンネル」にも出演中。統括校舎からは難関国公立・早慶上智・GMARCHなどへの合格実績を数多く出している。

【著書】
『Be動詞もわからなかった私が数年でTOEIC満点をとった英語独学法』(幻冬舎)、『大学入試 逆転英単語2000 (武田塾逆転合格一冊逆転プロジェクト) 』(アルク)

【取得資格】
・英検1級
・TOEIC L&Rテスト990点
・TOEIC Writingテスト満点
・ケンブリッジ英検(CPE)

井関 真大/武田塾English CEOのプロフィールページ

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Contents

TOEIC対策にシャドーイングって効果があるの?

率直に言うと、TOEIC対策にシャドーイングは効果があります!

その理由を説明する前に、まず、シャドーイングが何かを少しおさらいしてみましょう。

シャドーイングとは?

シャドーイングとは、英語を聞きながら音声の後を追って同じように発音していく英語練習法です。

最初は通訳の訓練法としてシャドーイングが活用されていましたが、現在は一般の英会話練習やリスニング練習でもシャドーイングが広く活用されています。

よく音読やオーバーラッピングと比較されることがありますが、スクリプトを見ながら読めない点が、音読やオーバーラッピングとは異なります。

シャドーイングは、いきなり行うのが難しい練習法です。

やり方にコツがあり、経験を積む中で慣れていくことが必要です。

シャドーイングを一度やってみて難しいと感じた方は、中断し、まずは音読やシャドーイングを行いましょう。そこで英文に慣れてから、シャドーイングに移るようにしましょう。

たとえ、シャドーイングに移ったあとも、聞き取れていない音が判明する度に、スクリプトを確認し、つまづいた音の英単語や英語表現にチェックを入れ、必要に応じて、再び音読やオーバーラッピングに戻りましょう。

この流れを繰り返していけば、聞こえない音はどんどん減っていくでしょう!

シャドーイングの効果

シャドーイングをすると、主にリスニングとスピーキング対策に大きな効果が望めます!

具体的には、シャドーイングを行うことで、以下のような4つの効果が見込めます!

【シャドーイングの4つの効果】
1 | 英語のリズムが身につき、リスニング力・スピーキング力が向上する
2 | 正しい発音が身につき、リスニング力・スピーキング力が向上する
3 | 語彙力・文法力が向上し、速読力が身に付く
4 | 試験中の集中力が上がる

それでは、具体的に一つひとつ見ていきましょう!

効果1 | 英語のリズムが身につき、リスニング力・スピーキング力が向上する

英語独特のリズムに慣れるという点でもシャドーイングは最適になります。

例えば、日本語の平坦なリズムで音読を行っても、実践的なリスニング力・スピーキング力はなかなか鍛えられません。

シャドーイングでネイティブの発音を繰り返し聞いて発声していくことで、英語特有のリズムを掴むことができます。

他にも、単語同士のつながりや会話の区切り、アクセントの打ち方などを体に染み込ませることができると、自ずと単語一つひとつではなくて、塊で英語を理解する能力が身についていきます。

効果2 | 正しい発音が身につき、リスニング力・スピーキング力が向上する

シャドーイングを通して、正しい発音やイントネーションが身につき、リスニング力とスピーキング力を上げることができます!

音読のみの場合、発音に誤りがあってもなかなか気づくことが難しいです。なぜなら、自分の中で、何となく記憶している発音を頼りに、音読してしまうことが多いからです。

しかし、間違った発音で単語を覚えてしまうと、当然、同じ単語が音声から流れても、単語を正確に認識できません。

シャドーイングを行えば、ネイティブの音声が流れた直後に、真似るように発声するため、自ずと、正しい発音が身につき、結果、リスニング力が向上します。

また、しっかりと音を聞いて発声することを繰り返せば、留学経験がない場合でもネイティブに近い発音を習得することもでき、スピーキング力も向上します。

効果3 | 語彙力・文法力が向上し、速読力が身に付く

加えて、シャドーイングを通して語彙力や文法力も強化することができます。

そうすることで、文章がスムーズに読めるようになったり、聞いたりすることができるようになります。

たとえば、シャドーイングを行うまでは、知らなかった単語や構文も、実際に発音することで、記憶に定着しやすくなります。

また、シャドーイングを通して、自分が理解できる英文とできない英文を知ることができ、結果、抜けていた英文法の知識に気づくこともできます。

さらに、そんな時は、スクリプトの英文を例文のようにして丸暗記してしまうことも有効です。

このように、シャドーイングで得た語彙や表現をインプットしたら、シャドーイングを通して、積極的にアウトプットすることができるため、自ずと語彙力や文法力が鍛えられるんです。

文章がスムーズに読めるようになれば、厳しい時間制限のあるTOEICのリーディングパートでもサクサク問題が解いていけますね!

効果4 | 試験中の集中力が上がる

最後に、シャドーイングを行うことで、英語を読んだり、聞き取ったりする際の集中力を飛躍的に高められます。

シャドーイングでは音声の後に発声を行うため、正しく発声するために自然とリスニングに集中しやすいです。

漠然と音声を聞くよりもリスニングに注力する時間を維持しやすいので、「英語を集中して聞き取る」というリスニングの所作が自然と身につきます。

また、英語特有のリズムを掴むことが出来れば、会話に沿って英語の語順で理解できるようになります。そうすると、リスニング力が向上します。

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ここまで、シャドーイングの効果を見てきました。

【シャドーイングの4つの効果】
1 | 英語のリズムが身につき、リスニング力・スピーキング力が向上する
2 | 正しい発音が身につき、リスニング力・スピーキング力が向上する
3 | 語彙力・文法力が向上し、速読力が身に付く
4 | 試験中の集中力が上がる

次に、TOEIC対策にシャドーイングがおすすめな理由を解説します!

TOEIC対策にシャドーイングがおすすめの理由

TOEIC対策にシャドーイングが有効な理由は次の通りです。

【TOEIC対策におけるシャドーイングの5つの効果】
1 | 効率よくリスニング力を向上できる
2 | 弱点を把握しやすくなる
3 | リーディング力の向上につながる
4 | リテンション力が身につく
5 | TOEICならではの単語やフレーズが覚えやすくなる

それでは、一つひとつ見ていきましょう!

効果1 | 効率よくリスニング力を向上できる

シャドーイングの最大の効果は、リスニング力を効率的に向上させることです!

ネイティブの音声を真似して口に出すことで、英語独特の音のつながりや変化をより理解できるようになります。

また、シャドーイングは単に会話を聞くのではなく、聞こえた音を忠実に発音するため、非常に集中してリスニングを行います。そのため、細かい音にも注意を払いながら聴くことで、リスニング力が大幅に向上します。

さらに、何度も練習して、スムーズに口に出せるようになると、英語のリズムも身につけることができるんです!

そうして、自分で発音できる音は聞き取れるため、シャドーイングを繰り返すことで聞き取れる音の範囲が増えていきます。ちなみに、シャドーイングを行う際は、自分の発音を元の音声と比較して確認することも大切にしましょう!

効果2 | 弱点を把握しやすくなる

シャドーイングに取り組んでいくと、4技能における自分の弱点を把握しやすくなります!

どの音が聞き取れないのか、知らない単語が多いのかなど、シャドーイング中に問題が浮き彫りになるんです。

すべての音を正確に聞き取り、それを自分で発音することによって、細かく苦手なポイントを特定することができます。

そして、弱点を見つけたら、そこに重点を置いて対策し、理解を深めるよう努めていきましょう。これにより、総合的な英語力が向上し、TOEIC全般の対策にも効果大です!

効果3 | リーディング力の向上につながる

シャドーイングを繰り返すことで、リスニング力はもちろん、英語の語順を理解する力も身につきます!

そのため、長文読解の際も、返り読みをする頻度が減ったり、必要がなくなったりして、文章を読んだときに即座に意味を理解できるようになります。これによってリーディング力が向上します!

さらに、英語のリズムが身につき、口に出すスピードが音声と同じペースになるため、英文を速く読むことができるようになり、速読力も向上します。

TOEICなどの問題数が多い試験では、素早く正確に答えることが重要です。そのため、シャドーイングはそのトレーニングとして最適なんです。

効果4 | リテンション力が身につく

TOEICのリスニングパートでは、問題用紙にメモを取ることができません。

つまり、正確に問題を解くには記憶力が非常に重要なんです!

シャドーイングはテキストを見ずに、聞いた音声をそのまま口に出すトレーニングですから、聞こえた内容を忘れずに記憶する能力が必要です。そのため、何度も練習することで音声の内容をより長く記憶しやすくなります。

シャドーイングの練習の際には、英文の内容を頭に思い浮かべたり、意味を理解しながら行うことで、リテンション力(言葉を頭の中にストックしておける能力・記憶力)を効果的に高めることができます!

効果5 | TOEICならではの単語やフレーズが覚えやすくなる

シャドーイングは、一つの音声教材を繰り返し口に出すことでスムーズに発音できるようになるトレーニングです。そのため、この繰り返しの練習により、自然に単語やフレーズを覚えることができます!

特にTOEIC対策には、TOEICに特化した問題集や単語集を使ってシャドーイングを行うことがおすすめです!

それらを使うことで、TOEIC独自の単語やフレーズを口に出すことで、口と体を使って記憶に定着させることができます。

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ここまで、TOEIC対策をする際のシャドーイングの効果を説明してきました。

【TOEIC対策におけるシャドーイングの5つの効果】
1 | 効率よくリスニング力を向上できる
2 | 弱点を把握しやすくなる
3 | リーディング力の向上につながる
4 | リテンション力が身につく
5 | TOEICならではの単語やフレーズが覚えやすくなる

次に、シャドーイングを活用する際のポイントを解説していきます!

シャドーイングを用いたTOEIC対策のポイント

TOEIC対策にシャドーイングを活用する際は次のことに気を付けてみてください。

【TOEIC対策の際の4つのポイント】
1 | 公式問題集を活用する
2 | 無理のないレベルから始める
3 | できるようになるまで繰り返す
4 | 文章の意味を理解する

早速、具体的に見ていきます!

ポイント1 | 公式問題集を活用する

シャドーイングには、英語音声だけでなくスクリプト(音声の英語原稿)も必要不可欠です!

TOEICの公式問題集には、音源とスクリプトがセットでついていますから、すぐにシャドーイング練習を始めることができます。

やはり、最終的には公式問題集を使ってシャドーイングすることが一番おすすめです!そうすることで、TOEICの頻出単語や問題形式に慣れることができます。

さらに、Vol.3以降の公式問題集ではリスニング問題の音源が、Vol.5以降ではリーディング問題の音源もダウンロードできるんです!中古で過去問を集めている方は少し注意してみてください。

ダウンロードした音源は速度を調整できるので、音源のスピードについていけない場合は、スピードを落とすなど工夫して、段階的に練習していきましょう!

公式問題集以外の教材を使用する場合も、速度調整が可能な音源を選ぶと効果的です。

特にシャドーイング初心者の場合は、シャドーイングに特化した教材から始めることをおすすめします。

教材については、ブログの後半でも詳しく説明しますね!

ポイント2 | 無理のないレベルから始める

シャドーイングは、アウトプット法としては音読などと比べて、難易度が高く、正直、負荷の大きいトレーニングです!

ですから、初めは無理のないレベルから始めることが重要です。

そして、自分の現在の英語力に合った簡単な教材を選ぶこともとても大切です!

TOEIC公式問題集では、パート1と2の問題は短い文章で構成されているため、英語初心者の方でも比較的取り組みやすいでしょう。

シャドーイングに慣れてきたり、英語の中級・上級者の方はパート3や4、またリーディング問題などの長めの音源にもぜひ挑戦してみてください。

ポイント3 | できるようになるまで繰り返す

シャドーイングは1回だけ行うのではなく、できるようになるまで何度も繰り返すことが、成功の秘訣です!

最初から完璧を求める必要はありませんが、同じ教材を何度も練習してスムーズに発音できるようにしましょう。

何度もというのは、1~5回程度でなく、それこそ、10回、20回、……場合によっては100回ほど読むこともあるかもしれませんね。

大切なのは、回数で縛らず、確実に音を認識できて、意味が頭に入って来て、自分も音を再現できているという感覚をゴールとすることです!

そのため、自分の合格の基準次第でシャドーイングの質や成果は、大きく変わってしまいます。自分に厳しく高い基準をもって、取り組んでもらえると効果を感じることができるでしょう。

その際にはスクリプトを確認し、わからない単語や文法、フレーズを理解することも大切です!

わからない部分やつまづきがあれば、その都度解消することでTOEIC全般の理解を深めることができます。

もしシャドーイングが難しい場合は、教材のレベルや音源の速度を変えたり、リピーティング(音読)や、オーバーラッピング、ディクテーションなどの段階を踏んでみてください!

ポイント4 | 文章の意味を理解する

シャドーイングは単に音を追いかけて発音するだけでなく、文章の意味を理解することも重要です。

意味を理解しながら取り組むことで、英語の話されている速度で内容を理解できるようになり、英語の処理能力が向上します!

リスニング力だけでなく、結果的にリーディング力も向上するため、文章の意味を理解することにも意識を向けて、ぜひ取り組んでみてください。

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ここまで、シャドーイングを行う際のポイントを説明してきました。

【TOEIC対策の際の4つのポイント】
1 | 公式問題集を活用する
2 | 無理のないレベルから始める
3 | できるようになるまで繰り返す
4 | 文章の意味を理解する

今度は、シャドーイングを行う際の具体的なやり方を解説していきます!

TOEIC対策におすすめのシャドーイングのやり方

ここからは、シャドーイングの正しいやり方を6ステップに分けて紹介していきます。

1.まずは音声だけ聞く

まずはシャドーイングで使う音声をそのまま聞いてみましょう。

そして、音声の内容を純粋に理解できるか確かめてみてください。

ちなみに、この最初の音声を聞いた時の感覚をよく覚えておくと、シャドーイング練習後にどれだけ聞き取れるようになったか、比べられます!

ですから、最初は特別なことは何もせず、自分の今の立ち位置を確認する気持ちで、音声を聞き流しましょう。

2.英文を確認し、オーバーラッピングをする

英文のスクリプトを読んでも理解できないものをシャドーイングしても意味がありません。

ですから、スクリプトを見て、知らない単語や文法などがないかを確認しましょう。知らない単語があれば調べたり、参考書であれば注釈を読んで重要語句などを一通り理解し、覚えておきます。

そして、音読や黙読をした際に、内容が理解できる状態にします。

ちなみに、この「理解できる状態」とは、感覚的に言うと、スクリプトの90%以上が読みながら理解できるという具合。これくらいのレベル感のスクリプトであれば、シャドーイングに最適です。

次にオーバーラッピングに取り組みましょう!

オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら、音声に合わせて音読する練習法です。

ここでは、スクリプトを見ることができるので、ステップ2で確認した単語や文法などの意味も意識しつつ、音を追うようにして発声をしていきます。

オーバーラッピングで音声のスピードについていきつつ、発声ができるようになればシャドーイングの準備完了です!

3.シャドーイングをやってみる

スクリプトは見ないで、音声をたよりに、音を追いかけるように発声していきます。

流れる音声より少し遅れて、音に被せるように発声していく感じです。

シャドーイングをする際に、ありがちのミスが音だけをあまりに意識しすぎて、意味を理解できているかに意識がいかないことです!

意味が分からないと、リスニング力UPというシャドーイングの副産物も得られません。

シャドーイングでは、単語の発音一つひとつに集中するというよりは、自然な音の流れやリズムに意識を置くことが大切なんです。

このように、意味の区切りを意識しながら行うシャドーイングが効果的です。

シャドーイングは、音声の意味を理解しながら、音声について発声ができるようになるまで繰り返します。

4.録音した自分の声を確認する

ステップ3までのシャドーイングで満足してしまっている人が多いです。

確かに、シャドーイングを何度も繰り返すところまでこなせれば、ある程度の効果があります。

しかし、さらにワンランク上のレベルでシャドーイングの効果を実感したい人は、自分の音声を録音し、自分の弱点に目を向けていただきたいです!

具体的なやり方としては、イヤホンを付けて、音声を聞きながらシャドーイングする。そして、その際にスマホなど別のデバイスで自分の発声を録音してみましょう。

音声と同じように発音できれば、その音は当然聞こえるようになります。

しかし、実際に録音した発声を聞いてみると、ネイティブの音声のように発音できていないところや、間違ったり、音が抜けているなど細かいミスに気づくはずです。

そのような点を克服していくことで、リスニング力を格段に向上させることができます。

5.英文(スクリプト)をチェックする

あとは、自分の音声と比較しながら、スクリプトを見て、聞き取れているところ・いないところ、発音が正しくできているか、抑揚は正しいか、……などを地道に確認していきます。

ここで、自分自身の課題や良くない癖が分ってきます。

このプロセスはステップ4を行う過程で、とても大事です。

必ず行うようにしてください!

6.録音しながら2回目のシャドーイングをする

ここからは、追加トレーニングの内容や量に個人差が出て来るところです。

ただ、終わりの目安は「できるようになるまで」です。

スクリプトを何度も読み過ぎて、内容が丸々、頭に入ってしまった。飽きた……。

そんな事があっても、聞き取れない音や再現できない音があれば、シャドーイングは続けなければなりません!

まだ、完成されていない状態で他のスクリプトに浮気したりせず、一つひとつの英文を完璧にしていってください。

シャドーイングの具体的な流れについては、こちらの動画でも解説しています!

【効果的】毎日15分から始められるシャドーイング学習法!【武田塾English】vol.60

TOEIC対策|シャドーイングの効果を高めるコツ

ここからは、より良いシャドーイングを行うためのコツを紹介します。

【効果を高めるための3つのポイント】
・発音やアクセントに注意してしっかりと声を出す
・つまずいたら発音の基礎を見直す
・毎日のルーティンにする

発音やアクセントに注意してしっかりと声を出す

自分で発音できない音は、聞き取れないため、シャドーイングを行う際にも発音やアクセントに注意を払い、しっかりと声を出すことが大切です。

逆に言えば、自分の発声に意識を払うことで、聞き取れない音や苦手とする音の変化が分かってきたりします。

つまずいたら発音の基礎を見直す

シャドーイングをやっていると、間違えて覚えていた単語の発音や、聞きなれない母音や子音などの強弱に気づくことがあります。

そういった点では、シャドーイングは一種の自分の英語力についての「健康診断」の場とも言えるでしょう。

しかし、その際は聞き流さず、都度、発音について詳しくのっている音読教材や音声付きの単語帳・熟語帳を確認し、自分の知識を修正するようにしましょう。

一度覚えてしまった習慣はなかなか抜けません。

発音についても同じことが言えます。間違いに気づいた瞬間に直しておけば、本当に大事な試験の際、リスニングやスピーキングテストでミスをすることもなくなります。

毎日のルーティンにする

シャドーイングは、継続してこそ効果を発揮する練習法と言えます。

ですから、思いついた瞬間にやる、隙間時間にやってみるという行き当たりばったりなマインドで行っても、単なる息抜きで終わってしまいます。

毎日、実施する時間を決め、反省点などはノートに記録しながら行いましょう。

シャドーイングを通して、課題に対する自分のリスニング力や発声がどう変わったかは、シャドーイングを行う自分自身でしか実感できない事です!

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ここまでのコツを参考に、シャドーイングに取り組んでみてください!

次は、おすすめの教材について紹介します。

TOEIC対策におすすめのシャドーイング教材・アプリ5選

最後に、シャドーイングに最適な教材やアプリを紹介します。

どれもTOEIC対策と並行して、進められるものです。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!

【おすすめの教材やアプリ一覧】
1 | TOEIC公式問題集
2 | 究極の英語リスニングシリーズ
3 | シャドテン
4 | スタディサプリENGLISH TOEIC
5 | TED

1 | TOEIC公式問題集

TOEIC対策として主催元であるIIBCが出版している参考書はたくさんあります。
その多くに、シャドーイングを見据えたCDや音声ダウンロードサービスがついています!

そのため、目標スコアや特に鍛えたい4技能セクションなどを予め決めて、教材とするとよいでしょう!

どんな公式問題集を使うにしても、リスニングセクションであれば、パート3~4を使ってシャドーイングを行うことがおすすめです。

パート3~4は、問題数もリスニングセクションの半分以上を占めていますし、文章も少し長めであるため、リスニング力と集中力が要求されます。

リーディングセクションについては、公式問題集だと残念ながら音源がついていないことも多いです。しかし、『公式TOEIC® Listening & Reading 問題集シリーズ』であれば、長めのパッセージをたくさん読むようなパート7についても、課題文と設問・選択肢の音声を付属してくれているためシャドーイングが可能です!

2 | 究極の英語リスニングシリーズ

シャドーイングをする時は、音声CDがついていたり、音声がダウンロードできる音読用教材や速読用教材を使用することがおすすめです。

中でも、『究極の英語リスニングシリーズ』は特におすすめ音読用教材です。

語彙と文法、速読力など様々な技能を考慮し、レベル別に4冊出版されているリスニング対策の専門書です。

『究極の英語リスニング1』の語彙レベルは1000語、同シリーズの『究極の英語リスニング2』は2000語、『究極の英語リスニング3』は3000語。音声のスピードと会話の量は、参考書の前半から後半にかけて徐々に上がっていく構成になっています。

そして、『究極の英語リスニング4』は6000語と細かく難易度が分かれているため、自分に合ったレベルで学習がスタートでき、便利です。

究極の英語リスニングシリーズについては、以下の動画でも紹介しています。

リスニング教材としても、役に立ちますよ!

他のリスニングの参考書と全く違う⁉︎『究極の英語リスニング』徹底解説!【武田塾English】vol.311

3 | シャドテン

シャドテンは、アプリでシャドーイングの練習・録音・添削が行えるサービスです。

有料アプリではありますが、練習で出てきた課題は、録音で浮き彫りになり、さらに添削でも第三者視点での客観的なアドバイスが貰えるため、独学で英語学習のサイクルを回せるという点では、とても費用対効果が高いのでおすすめです!

特に「自分に合ったレベルの課題で練習できる」こと。そして、「添削を受けられる」こと。最後に、「スマホ1つで学習が完結するという手軽さ」は、シャドテンの3大特徴であり魅力と言えます。

シャドテンの使い方について、紹介した動画があります。

興味のある方は、ぜひご覧ください!

英語初心者がシャドテン実際にやってみたら…【武田塾English】vol.293

4 | スタディサプリENGLISH TOEIC

スタディサプリEnglishを使えば、スマホアプリで手軽にTOEIC対策ができます。

シャドーイングやディクテーションなどのアウトプットにも対応しており、自分の声を録音して聞き直しながら、トレーニングができます!

実際のTOEICのリスニングセクションやリーディングセクションの問題から音声やスクリプトが作られているのもおすすめポイントです。

TOEIC対策の一環として、シャドーイングを用いて、英語の実力を上げたいという人にはぴったりです。

アプリを使うには有料サービスをサブスクリプションする必要がありますが、1月当たり2千円ほどでアプリのサービスはほぼすべて使えます!

英語学習のペースが自分の中に出来ていて、あとは材料だけ提供して欲しいという方には特におすすめです。

5 | TED

TEDは、世界中の著名人の講演会(TEDカンファレンス)を主催し、その模様を配信するメディアです。

様々なバックグラウンドを持つ著名人たちの話を聞くことができ、講演会特有のアイスブレイク(場を温める最初の小話)や、ネイティブスピーカーが使う英語表現やジョークなども学べます。

これらのサービスを使って、ぜひ音読やシャドーイングなどにも挑戦してみてください!

まとめ|TOEIC対策にシャドーイングを取り入れてスコアアップを目指しましょう!

TOEIC対策にシャドーイングは非常に有効です!

しかし、やり方次第ではテストスコアに直結した結果が得られないこともあります。

ですから、まずは本記事で紹介した正しいやり方や効果を理解したうえで、シャドーイングに臨んでほしいです。

また、シャドーイングそのものは、そもそも英語の本質的な実力を上げるための総合トレーニングとも言えるんです!

そのため、TOEICの為だけに行うのでなく。長期的な英語力の向上を目指して、継続して行って欲しいと思います。

校舎画像

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