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ディクテーションって意味ないの?効果やメリット、正しいやり方を徹底解説!

こんにちは!
武田塾English代表の井関です。

シャドーイングと並んで、英語のアウトプットとして知られるトレーニングにディクテーションがあります!

皆さんは、ディクテーションについてどれくらい知っていますか?

「ディクテーションって、聞いたことあるけど、実際何をすればいいの?」
「ディクテーションの効果が知りたい!」

などなど、ディクテーションについて詳しく知りたいと思っている方は多いです。

そこで、今回はディクテーションをこれからやってみたい方向けに『ディクテーションの効果やメリット』、『正しいやり方・注意点』、そして最後に『おすすめの教材やアプリ』を紹介していきます。

【この記事を読むと…】
・ディクテーションをやる意味や効果が分かります!
・ディクテーションのメリット・デメリットが分かります!
・ディクテーションの正しいやり方とおすすめの教材が分ります!

井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

累計400万回再生突破のYouTubeチャンネル「武田塾English」にて社会人向けに英語学習に関する有料級の情報を配信中!Be動詞も理解できずに英語学習に悩んでいたところから数年で英検1級・TOEIC900点以上を取得。最も効率的な英語学習方法を日本に広めるため株式会社武田塾Englishを設立。

井関 真大(いせき まさひろ)1993年生まれ、東京都立川市出身。立川市立立川第五中学校から都立翔陽高等学校へ進学。高校3年の4月に武田塾御茶ノ水本校に入塾し、偏差値31.6から明治大学商学部に逆転合格。明治大学在学中、2年で英検1級を取得。その後、英国イースト・アングリア大学へ正規留学。卒業後は一般企業(株式会社ベイカレント・コンサルティング、他)で英語を使った実務を経験。25歳で独立。
現在は大学受験予備校、武田塾の西東京エリア(田無校、ひばりヶ丘校、東久留米校)を統括する傍ら、武田塾のカリキュラム作成に参画、YouTubeの「武田塾チャンネル」にも出演中。統括校舎からは難関国公立・早慶上智・GMARCHなどへの合格実績を数多く出している。

【著書】
『Be動詞もわからなかった私が数年でTOEIC満点をとった英語独学法』(幻冬舎)、『大学入試 逆転英単語2000 (武田塾逆転合格一冊逆転プロジェクト) 』(アルク)

【取得資格】
・英検1級
・TOEIC L&Rテスト990点
・TOEIC Writingテスト満点
・ケンブリッジ英検(CPE)

井関 真大/武田塾English CEOのプロフィールページ

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Contents

ディクテーションとは?

ディクテーションは、シャドーイングなどの英語のアウトプットの中では、難易度の高いトレーニングと言えます。

しかし、細かい音まで聞き取れるようにしたい人には、ディクテーションがおすすめです!

具体的なやり方としては、音源を一文ずつ流し、言われたことを文字起こししていくというものです。書き終わったら、スクリプトと見比べて、抜けている英単語やフレーズがあれば、チェックを入れていきます。

たとえば、aやtheなどの冠詞や、she hatesであればhatesについている三人称単数形のsなどが抜けていた場合も、しっかりマークしましょう。

さらに、疑問文だと語尾が上がるなどの音の変化にも注目してみましょう。

ディクテーションが意味ないって本当?

中には、ディクテーションをやってみたけど、うまくできなかった人や、期待する効果が出なかった人もいます。

そんな方の中には、ディクテーションって結局、効果ないんじゃないの!?と感じる方もいます。

しかし、ディクテーションは、やり方次第で英語力を飛躍的に向上させてくれる、とっても意味のあるトレーニングなんです!!

問題は、その正しいやり方がなかなか世の中に広まっていないこと……(´;ω;`)

ここからは、皆さんに知っていただきたいディクテーションがおすすめな理由やメリットについて解説していきます!

ディクテーションがオススメの理由

ディクテーションがおすすめな理由は、大きく3つあります。

【おすすめな理由】
1|やることがシンプルでわかりやすい
2|上達が実感しやすい
3|文法知識の復習にもなる

それでは、一つひとつ見ていきましょう!

オススメの理由1|やることがシンプルでわかりやすい


ディクテーションとは、聞いた音を文字で表現する学習方法です。

そのため、学習の進捗を目で確認できるため、「できる」「できない」という達成度が一目でわかります。


つまり、進行方法に悩むことなく学習を進めることができるということなんです!

オススメの理由2|上達が実感しやすい

ディクテーションをすると、「できる」「できない」の差が明確にわかるため、勉強の成果も実感しやすくなります!

たとえば、はじめは全くわからなかった英文も、復習を何度もこなすなかで書き取れるようになったという明確な変化を感じることができます。

この変化とは、新たな英語の音をマスターし、リスニング能力が向上したということです!

こんな風に、聞き取ることができる英語の範囲が広がっていることを確認しながら学習が進んでいくということは、精神的にも安心感を得られ、新たなモチベーションにも繋がります。

オススメの理由3|文法知識の復習にもなる

ディクテーションは、文法の学習にも役立ちます。

これは、まだ文法知識があいまいである場合も、ディクテーションを活用して、知識を定着させることができます!

ディクテーションは、テキストで知識を詰め込むような通常の文法勉強よりも、実践的であり、アウトプットも多いため、記憶に定着しやすいです。

また、音の手がかりがあるため、書き取れなくて答えを確認する際に、「ああ、そうだった!」と気づくこともできます。

この時、聞き取れなかった音と文法知識がはじめて脳内で結びつくんですね!

こうしたアプローチにより、少し労力はかかりますが、効果的な文法学習が可能とも言えます。

ディクテーションの効果はどれぐらいの期間で出る?


ディクテーションは、どれくらいやれば効果が出るのか……

気になる方も多いと思います!

しかし、ここまでやれば、必ず効果が出る!という回数や期間は、正直ありません。

語彙や文法の習熟度や、ディクテーションというアウトプット方法が体に馴染むまでにどれくらいかかるかによっても差が出ます。

一般的には、ディクテーションで多くの方が効果を感じるのが、3ヵ月~半年後と言われています!

ちなみに、私の場合、2日に1回ほどのペースでディクテーションを行うと、約1ヶ月間続けたところで変化を感じられました。学生など一定の時間が確保できる場合は、このペースで問題無いです。

しかし、正直、一般的な社会人の場合、2日に1回はきついかもしれません。

ディクテーションは、時間も集中力も要する負担が大きいトレーディングです。

そのため、いきなりハイペースで取り組もうとすると、数回試した後に「なんか面倒だな~(-_-;)やめよう」という気持ちになったりして、なかなか続きません。

まずは、15分でも、30分でもいいので、2日に1回でも、週に2日でもディクテーションが無理なく続けられるリズムを見つけて行くことが大切です。

その上で、3ヵ月~半年続ければ、効果が期待できるでしょう。

また、効果が実感できた後は、ディクテーションを一旦休止してOKです!


その後、自分のリスニング力について頭打ちになったり、聞き取りの力が鈍ってきたと感じたタイミングで再開すると良いでしょう。

ディクテーションのメリット

ディクテーションを行うメリットは、たくさんあります。

その中でも代表的なものを紹介します!

【ディクテーションを行うメリット5選】
1|リスニング力がアップする
2|自分の弱点、聞き取れない理由がわかる
3|英語の「正しい音」を覚えられる
4|英語の推測力がアップする
5|語彙力が上がる

それでは、一つひとつ見ていきましょう!

メリット1|リスニング力がアップする

ディクテーションでは、同じ英文を聞き取れるまで、何度も繰り返し聞いていきます。
その過程で、リスニング力を向上させることができます!

英文を音声の通り聞き取り、その英文を書き取ることができるということは、英語特有の音のつながりを理解し、音の変化を聞き分けられるということです。

ディクテーションを行えば、何となく英語が理解できるという状態から、はっきりと相手の発言を聞き取れるというところまで、リスニングの解像度を上げることができるんです!

メリット2|自分の弱点、聞き取れない理由がわかる

ディクテーションを行うと、聞き取れなかった発音や、苦手な音変化・抑揚が明らかになるので、自分のリスニングにおける弱点を克服することができます!

自分の弱点の発見については、シャドーイングまで行っていれば、多くは改善されます。

しかし、より精度を求めるのであれば、ディクテーションまで行う必要があります。

メリット3|英語の「正しい音」を覚えられる

ディクテーションを行うことで、英語の音に関する理解が深まり、リスニング能力が向上します。

そもそも、リスニング力を向上させるには、英語の正しい「音」と「意味」を同時に覚えていく必要があります。

特に、日本人は単語の意味を知っていても、その発音を誤って覚えていることがよくあります。これが原因で「読むことはできるけれど聞き取れない」単語が実は多いんです!

メリット2にもつながりますが、ディクテーションを行えば、このギャップを効率よく埋めることができるんです!

メリット4|英語の推測力がアップする

ディクテーションを行うと、その会話の内容の理解だけではなく、英文単位で聞き取れなかった単語を推測したり、リスニングしながら、次の単語を推測したりするようになります。

その過程で、自然と推測力がアップします!

また、このようにリスニングしたものを推測しつつ、瞬時にアウトプットする過程で情報処理能力や記憶力も鍛えていけます。

すると、結果、本質的な英語力をアップさせることができるんです!

スピーキングやライティングなどのアウトプットの能力向上も期待できます。

メリット5|語彙力が上がる

ディクテーションを行うと、スクリプトに出てくる単語への理解が深まり、結果、語彙力の向上につながります!

ディクテーションをやっていると、聞き取れない単語にぶつかります。

この場合、聞き取れない原因は、2パターンあります。

1つ目は、「知っているけど聞き取れない単語」

2つ目は、「初めて出会った単語」です。

1つ目の場合、スクリプトで英単語のスペルを目にすると、理解できるけどリスニングでは聞き取れない単語であるため、発音を含めて覚え直す必要があります。

または、英文の中で他の単語と音がくっついて、別の言葉に聞こえているという場合もあります。

この場合は、英文ごと繰り返し聞き直して、英語独特の音のつながりや抑揚を再現できるよう練習する必要があります!

そして、2つ目の「初めて出会った単語」の場合は、しっかりと意味を調べて覚える単語リストに入れておきましょう!

普段は聞き流してしまう単語も、ディクテーションとして書き取るとなると、避けては通れませんね!

意味や音だけではなく、スペルまでしっかりと覚えて、書き記せるようにしましょう。

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ここまでディクテーションの5つのメリットを見てきました。

少し振り返ってみます!

【ディクテーションを行うメリット5選】
1|リスニング力がアップする
2|自分の弱点、聞き取れない理由がわかる
3|英語の「正しい音」を覚えられる
4|英語の推測力がアップする
5|語彙力が上がる

今度は、ディクテーションのデメリットについても紹介します。

ディクテーションのデメリット

リスニング力のみならず、本質的な英語力をアップするためにも役に立つディクテーションですが、実はデメリットも少しあるんです!

ここからは、ディクテーションをする際に注意して欲しいポイントを3つ、紹介していきます!

【ディクテーションを行うデメリット3選】
1|内容理解がおろそかになりがち
2|時間がかかる
3|スピーキング力は上がらない

それでは、一つひとつ見ていきましょう!

デメリット1|内容理解がおろそかになりがち

ディクテーションは音を聞き取るトレーニングです。

そのため、音を書き取ることに意識をもっていきすぎると、ついつい「意味(内容理解)」がおろそかになりがちになってしまいます。

たとえば、音を聞き取れたのはいいものの、意味は曖昧なまま、次の英文に進んでしまったり……

内容よりも音ばかりに集中してリスニングする癖がつき、肝心の英会話では聞き取りの際の手ごたえを感じない……

などなど、ディクテーションを中途半端に行ってしまうと、変な癖がついてしまう恐れがあります。

そのため、ディクテーションでは「音」だけではなく、必ず「意味」もセットで理解する癖をつけるようにしましょう!

また、分からない単語は必ず調べて、トレーニングが中途半端に終了することのないように心がけましょう。

デメリット2|時間がかかる

正直いうと、ディクテーションは、時間のかかるトレーニングです。

英文を聞き取り、1文ずつ音声を止めて書き取ります。

わからなかったところは分かるまで何度も聞き直して、一文を仕上げるわけですから、それなりに時間がかかるんです。

1文書き上げるのに、2~3分以上かかることもざらにあります。

最初のうちは、このディクテーション特有の倦怠感と葛藤する人も多いでしょう。

ただ、音を聞き流すのではなく、集中して1音ずつ耳をすませるため、慣れるまではかなりエネルギーを使います。

ですから、ディクテーションを始める際は、無理をしないことが大切です!

いきなり全文書き取ろうとせず、「今日は30分間で聞き取れるところまで」、「今日は5文だけ」というように、自分が出来る範囲で続けられる量を決めて取り組んでいくと良いでしょう。

デメリット3|スピーキング力は上がらない

ディクテーションで最も効果が望める4技能は、リスニング力です!

メリットのパートでも説明しましたが、確かに、ディクテーションを通して、英語力そのものを向上させることはできます。

しかし、オーバーラッピングやシャドーイングなどのトレーニングと異なり、ディクテーションは声を出さないため、スピーキング対策には不向きです。

もちろん、会話を成立させるためには自分で発言できるスピーキング力だけでなく、リスニング力が必要不可欠です。

発音や英語の抑揚への理解がリスニング力を鍛え、結果、スピーキング力に作用することはあるでしょう。

しかし、直接的な効果は望めません。

スピーキングスキルを上げたい場合は、ディクテーションと並行して、スピーキングを伸ばせるシャドーイングや、オンライン英会話を取り入れると良いでしょう!

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ここまで、ディクテーションを行うデメリットを3つ紹介しました。

【ディクテーションを行うデメリット3選】
1|内容理解がおろそかになりがち
2|時間がかかる
3|スピーキング力は上がらない

ディクテーションの正しいやり方

次にディクテーションの正しいやり方を解説します!

ディクテーションを効果的に実践するためには、次のような流れで行う必要があります。

【ディクテーションの6ステップ!】
1|全文を聞く
2|音声を区切って止めながら書き取る
3|もう1度全文を聞く
4|スクリプトを見ずに自己チェックする
5|スクリプトで間違いをチェックする
6|最後に全文を聞き、音読やシャドーイングを行う

それでは、一つひとつ説明していきますね!

ステップ1|全文を聞く

まずは、ディクテーションの教材として選んだスクリプトの全文の音声を一度流して、全体像をつかみましょう。

教材として選ぶスクリプトは、自分のレベルにあったものが好ましいです。

また、特にディクテーションを始めたばかりの方は、あまり長すぎないものをチョイスするのがポイントです。

目安としては、30秒~1分ほどのものがおすすめです!

特段、使いたい教材のない方は、英語資格の過去問や予想問題集に入っているスクリプトを使うといいでしょう(^▽^)

TOEICであれば、パート3の会話問題。
英検2級や準1級なら、リスニングセクションのパート1。

以上がおすすめです!

ステップ2|音声を区切って止めながら書き取る

ここからが、いよいよディクテーションの本番!

何度も聞いて、聞こえた英文を紙に書き取ります。

ちなみに、このステップ2が一番時間がかかる工程です!

スペルミスはあまり気にせず、まずは耳に入ってきた音をひたすら書き取っていくように意識しましょう。

また、どうしても聞き取れない音や単語があった場合は、一旦カタカナでメモをしてもOKです!

空欄にはせず、何かしら聞こえた音を書き残す方が、のちのち復習をする際に、自分の課題も見つけやすいです。

ステップ3|もう1度全文を聞く

ひと通り聞き取った後は、途中で止めずにもう1度全体を通しで、聞いてみましょう。

この時は、自分で書き取った英文を目で追いつつ、内容を確認しながら、必要に応じて書き足したり修正したりして最終チェックを行います。

ステップ4|スクリプトを見ずに自己チェックする

音声を流すことはやめて、スクリプトを見る前に自分で英文を確認してみましょう。

英単語のスペルミスや、冠詞(a / an / the)、前置詞(at / on / forなど)、単数形・複数形、他動詞の目的語の欠落なども確認していけば、今後、同じような間違いを避けることができます!

ステップ5|スクリプトで間違いをチェックする

自分が手書きした英文と実際の音声スクリプトを比較し、誤りを確認したり、聞き取れていない箇所を特定します。

このプロセスで重要なのは、間違いをただ見つける事ではなく、それらを良く分析することです!

【主な間違いやミスの原因一覧】
・見知らぬ単語、成句、フレーズだった可能性がある
・既知の単語でも、発音が予想と異なっていたかもしれない
・話のスピードに追いつけず、聞き逃してしまった可能性がある
・文法の知識が曖昧で、理解が難しかった
・冠詞、複数形の”s”、前置詞などが抜け落ちている可能性がある
・リエゾン(音のつながり)などの音の変化が聞き取りにくかった

ここで紹介した以外にも、いつもやってしまう聞き取りミスがあった、苦手な慣用句や文法が出てきたなど、様々なミスが出てくると思います。

それらを一つひとつ拾い上げていきます。

ステップ6|最後に全文を聞き、音読やシャドーイングを行う

最後に全文を聞き、正しい内容をひと通り確認しましょう。

その際は、テキストをみながら、音読したり、音声と合わせてシャドーイングすることも効果的です!

ここまでしっかりとやり切れば、ひと区切りとなります。

今後は、新しい教材に入ってもOKです。

または、同じもので完成度を上げたいという場合は、日を改めて、初見での書き取り能力が上がるまで、何度も同じ教材を繰り返し使っていってもOKです!

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ここまで見てきた、ディクテーションの流れは次の通りです。

【ディクテーションの6ステップ!】
1|全文を聞く
2|音声を区切って止めながら書き取る
3|もう1度全文を聞く
4|スクリプトを見ずに自己チェックする
5|スクリプトで間違いをチェックする
6|最後に全文を聞き、音読やシャドーイングを行う

このディクテーションの正しいやり方を守っていただき、ぜひ結果につながるトレーニングを行っていきましょう!

ディクテーションで聞き取れなかった時の対処法

ディクテーションをやっていると、これまで気づかなかった自分の様々な課題が見えてきます!

ここからは、次のような課題が見つかった時に行ってほしい事をまとめていきます。

・単語、熟語、フレーズ等を知らなかった場合
・発音が聞き取れなかった場合
・文法知識が不足していた場合
・音の変化で聞き取れなかった場合
・スピードについていけない場合

それでは、一つひとつ見ていきましょう!

単語、熟語、フレーズ等を知らなかった場合

不明な単語、成句、フレーズなどが出てきた場合は、それらを覚える必要があります。理解できなかった言葉はメモしておくと良いでしょう。

また、語彙力が極端に不足している場合は、最初に単語の暗記に集中することが大切です。

さらに、知識のない単語が多すぎる場合は、教材(スクリプト)が自分のレベルに合っていない可能性もあるため、難易度を下げてみることも選択肢の1つです。

発音が聞き取れなかった場合

意味を知っている単語でも、発音やアクセントの位置を間違えて覚えていると、聞き取りにくいことがあります。

聞き取りで難しさを感じる主な原因は、母音や子音の違いを区別できないことです。

例えば、”hear”と”here”、”peace”と”piece”、”their”と”there”のような似た単語を使って練習することや、発音の聞き取り練習を行えるリスニング教材を利用することで、聞き取り能力を強化することが大切です。

文法知識が不足していた場合

文法の理解が不足していると、聞き取りにくい部分を推測することが難しく感じることがあります。

このような場合、例えば、瞬間英作文系の教材を活用し、文法知識を瞬時に理解したり、運用できる力を鍛える必要があります!

音の変化で聞き取れなかった場合

英文をスクリプトを読むと理解できる内容でも、音声になると音が結びついて異なる音に聞こえることがあります。

これは、ネイティブのリズム、イントネーション、強弱、高低などの音の変化に慣れていないためです。

これらの音の変化やリエゾンを強化するためには、オーバーラッピングやシャドーイングといった方法を重点的に取り入れることが効果的です!

スピードについていけない場合

英語の音声のスピードに理解が追いつかない場合、リスニングの練習量が不足している可能性があります!

つまり、英語に対する経験値が少なく、英語のスピードに慣れていないため、頭の中で聞こえてくる情報を適切に処理できないということになります。

こんな時は、まず教材のレベルを下げ、簡単な英語を毎日聴くように心がけましょう。

ただし、単に聞き流すだけでは聞き取り能力は向上しません。声に出してアウトプットすることを心がけましょう!

————————————————————–

ここまで次のようなディクテーションのトラブルに対する対処法を一緒に見てきました!

・単語、熟語、フレーズ等を知らなかった場合
・発音が聞き取れなかった場合
・文法知識が不足していた場合
・音の変化で聞き取れなかった場合
・スピードについていけない場合

次は、ディクテーションのコツと注意点について解説します。

ディクテーションの注意点

記事の前半でも述べたように、ディクテーションで結果を出そうと思えば、最低3ヵ月ほどはトレーニングを継続する必要があります。

そのため、結果が出る前にトレーニングが嫌になったり、非効率なやり方をして続けられなくなったりすることがないように、次のようなポイントに注意して行ってほしいです!

長時間やらない

ディクテーションは集中力を要するトレーニングであり、長時間行うと疲れやストレスが増えてしまうことがあります。

毎日行う必要はありませんが、自身の弱点が克服されたら、再度試してみるといいでしょう。

最初は30秒以内のテキストを30分ほどで書き写し、チェックすることを目指しましょう。慣れてきたら徐々に時間を延ばしていくことが重要です!

しつこく聞き返さない

ディクテーションで聞き取れない場合、聞き返しても問題ありませんが、最大でも3回程度にとどめておきましょう。

3回の試行で理解できない場合、それ以上の試行でも理解が難しいことがあります。

また、あまりにも聞き返しを行っていると、聞き取れなかった言葉やフレーズばかりを意識してしまい、実際の英会話の際に行わないような不自然なリスニングの癖がついてしまうこともあります。

そのため、「3回聞いても理解できないものはそれ以上追わない!」など自分なりのルールを作って取り組むことをおすすめします。

反復的に聞き取るのではなく、聞き取れない原因を見つけ出し、適切な対処方法を考えることが効果的です!

極端に短く音声を止めない

音声を一時停止したり、聞き返しながら文章を書き写すことは、問題ありませんが、文章全体を覚えることが難しい場合に単語ごとに止めてしまうと、音の変化やリズムを理解する能力が向上しない可能性があります。

文が長すぎて一度に覚えるのが難しい場合は、音声の中で自然に休止があるところで停止するようにしましょう!

スペルミスは大目に見る

ディクテーションで大切なのは「キーワード」を聞き取って大まかな内容を理解することです。

スペルミスはある程度許容しましょう。

英語のスペルを完璧に覚えるのは重要ですが、実際の生活ではスマホやPCがスペルミスを修正してくれることも多いです!

ただし、何度も同じスペルミスをしていたり、ミスの量が多いのはNG!

程度に応じて、許容し、スペルミスがあればその都度覚えましょう。

ディクテーションにおすすめの教材やアプリ

最後に、ディクテーション教材としておすすめのものを紹介します!

ただし、直近で突破したい英語資格や試験がある場合は、その過去問・予想問題集を使ってディクテーションに取り組んでみましょう。

今回は、具体的なゴールはないものの、ディクテーションにチャレンジしてみたい、聞き取りの力を鍛えたい!という方向けにおすすめの教材とアプリを特にピックアップしてみました。

初心者向け|ゼロからスタートディクテーション

『ゼロからスタートディクテーション』は、音の聞き分け方など、ディクテーションを行う際のポイントややる理由を学びつつ、簡単なディクテーションにチャレンジできる教材です!

ディクテーション教材ではありますが、ただ音声とスクリプトがのっているというより、そもそもディクテーションを行うとどのような効果があるのか、音を聞き取る際に意識すること、音の変化などから説明してくれています。

ディクテーションを行う際の手引書のような1冊です。

中級者向け|究極の英語ディクテーション シリーズ

『究極のディクテーション Vol.1』は、穴埋め形式のディクテーションに特化した教材です!

穴埋めでディクテーションしていけるため、初心者でも手に取りやすい1冊です。

また、スクリプトの難易度についても、中学英文法が入っていれば、チャレンジできるレベル感になっており、英語の基礎知識を確認しつつ、ディクテーションを行うことができます。

さらに、スマホのアプリ版もあるため、外出先でも、手軽にディクテーションを行うことができます。

上級者|CNN ENGLISH EXPRESSの中級編・上級編

『CNN ENGLISH EXPRESS』は、CNNで取り扱われたニュースを元に編成された英語の学習誌です。

CNNニュースで取り上げられているインタビューやスピーチ、討論番組を素材に、高いレベルの英語コンテンツがまとめられています。

それらは、ネイティブの日常会話に極めて近く、出てくる表現も英語特有のものが多いです。そのため、よりプロフェッショナルな英語に触れながらディクテーションしたいという方におすすめです!

▼公式サイトのサンプルスクリプト
https://ee.asahipress.com/experience/

番外編|聞き取りが苦手な方には…英語リスニングのお医者さんシリーズ

私のブログや動画でも、度々登場する『英語リスニングのお医者さんシリーズ』です!

普段はリスニング教材として紹介していますが、こちらには、ディクテーションを想定したテストがついていて、ディクテーション教材としても活用できるんです。

『英語リスニングのお医者さん』は、自分の苦手な音を理解したうえで、それを克服までしていけるというコンセプトの1冊ですから、ディクテーショントレーニングを通して出てきた課題についても、細かな分析をしながら論理的に潰していけるのが魅力です!

スクリプトについても、穴埋め形式でも、全文形式でも、ディクテーショントレーニングを積んでいけます。

まとめ|ディクテーションは正しいやり方で続けることで、効果が期待できます!ただし、やり過ぎは注意!

リスニングの力を鍛えられるディクテーションは、正しい方法で行えば、本質的な英語力UPにつながります!

一方で、間違ったやり方を続けていたり、やり過ぎたりするとリスニングの際に変な癖がついてしまうことがあります。

ディクテーションは、用量と用法を守って活用してください!

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