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ディクテーションって効果なし?正しいやり方やメリットを徹底解説!

こんにちは!
武田塾English代表の井関です。

シャドーイングと並んで、英語のアウトプットとして知られるトレーニングにディクテーションがあります!

皆さんは、ディクテーションについてどれくらい知っていますか?

「ディクテーションの効果が知りたい!」
「ディクテーションって、聞いたことあるけど、実際何をすればいいの?」

などなど、ディクテーションについて詳しく知りたいと思っている方は多いです。

そこで、今回はディクテーションをこれからやってみたい方向けに『ディクテーションの効果やメリット』、『効果的なやり方・コツ』、そして最後に『おすすめの教材やアプリ』を紹介していきます。

【この記事を読むと…】
・ディクテーションを効果や効果がないと言われている理由が分かります!
・ディクテーションの効果的なやり方とコツが分かります!
・ディクテーションの効果を高めるおすすめの教材が分かります!

井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

累計400万回再生突破のYouTubeチャンネル「武田塾English」にて社会人向けに英語学習に関する有料級の情報を配信中!Be動詞も理解できずに英語学習に悩んでいたところから数年で英検1級・TOEIC900点以上を取得。最も効率的な英語学習方法を日本に広めるため株式会社武田塾Englishを設立。

井関 真大(いせき まさひろ)
1993年生まれ、東京都立川市出身。立川市立立川第五中学校から都立翔陽高等学校へ進学。高校3年の4月に武田塾御茶ノ水本校に入塾し、偏差値31.6から明治大学商学部に逆転合格。明治大学在学中、2年で英検1級を取得。その後、英国イースト・アングリア大学へ正規留学。卒業後は一般企業(株式会社ベイカレント・コンサルティング、他)で英語を使った実務を経験。25歳で独立。
現在は大学受験予備校、武田塾の西東京エリア(練馬校、田無校、ひばりヶ丘校、東久留米校、拝島校)を統括する傍ら、武田塾のカリキュラム作成に参画、YouTubeの「武田塾チャンネル」にも出演中。統括校舎からは難関国公立・早慶上智・GMARCHなどへの合格実績を数多く出している。SalTree株式会社 代表取締役。

【著書】
『Be動詞もわからなかった私が数年でTOEIC満点をとった英語独学法』(幻冬舎)
『大学入試 逆転英単語2000 (武田塾逆転合格一冊逆転プロジェクト) 』(アルク)

【取得資格】
・英検1級
・TOEIC L&Rテスト990点
・TOEIC Writingテスト満点
・ケンブリッジ英検(CPE)

井関 真大/武田塾English CEOのプロフィールページ

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Contents

ディクテーションとは?

ディクテーションは、シャドーイングなどの英語のアウトプットの中では、難易度の高いトレーニングと言えます。

しかし、細かい音まで聞き取れるようにしたい人には、ディクテーションがおすすめです!

具体的なやり方としては、音源を一文ずつ流し、言われたことを文字起こししていくというものです。書き終わったら、スクリプトと見比べて、抜けている英単語やフレーズがあれば、チェックを入れていきます。

たとえば、aやtheなどの冠詞や、she hatesであればhatesについている三人称単数形のsなどが抜けていた場合も、しっかりマークしましょう。

さらに、疑問文だと語尾が上がるなどの音の変化にも注目してみましょう。

ディクテーションは効果があるの?

ディクテーションを行う効果は、たくさんあります。

その中でも代表的なものを紹介します!

【ディクテーションの効果5選
1|リスニング力が上がる
2|自分の弱点に気づける
3|語彙力が伸びる
4|英語の推測力・分析力がアップする
5|アウトプットの能力がアップする

それでは、一つひとつ見ていきましょう!

効果1|リスニング力が上がる

ディクテーションでは、同じ英文を聞き取れるまで、何度も繰り返し聞いていきます。
その過程で、リスニング力を向上させることができます!

英文を音声の通り聞き取り、その英文を書き取ることができるということは、英語特有の音のつながりを理解し、音の変化を聞き分けられるということです。

ディクテーションを行えば、何となく英語が理解できるという状態から、はっきりと相手の発言を聞き取れるというところまで、リスニングの解像度を上げることができるんです!

効果2|自分の弱点に気づける

ディクテーションを行うと、聞き取れなかった発音や、苦手な音変化・抑揚が明らかになるので、自分のリスニングにおける弱点を克服することができます!

自分の弱点の発見については、シャドーイングまで行っていれば、多くは改善されます。

しかし、より精度を求めるのであれば、ディクテーションまで行う必要があります。

効果3|語彙力が伸びる

ディクテーションを行うと、スクリプトに出てくる単語への理解が深まり、結果、語彙力の向上につながります!

ディクテーションをやっていると、聞き取れない単語にぶつかります。

この場合、聞き取れない原因は、2パターンあります。

1つ目は、「知っているけど聞き取れない単語」

2つ目は、「初めて出会った単語」です。

1つ目の場合、スクリプトで英単語のスペルを目にすると、理解できるけどリスニングでは聞き取れない単語であるため、発音を含めて覚え直す必要があります。

または、英文の中で他の単語と音がくっついて、別の言葉に聞こえているという場合もあります。

この場合は、英文ごと繰り返し聞き直して、英語独特の音のつながりや抑揚を再現できるよう練習する必要があります!

そして、2つ目の「初めて出会った単語」の場合は、しっかりと意味を調べて覚える単語リストに入れておきましょう!

普段は聞き流してしまう単語も、ディクテーションとして書き取るとなると、避けては通れませんね!

意味や音だけではなく、スペルまでしっかりと覚えて、書き記せるようにしましょう。

効果4|英語の推測力・分析力がアップする

ディクテーションを行うと、その会話の内容の理解だけではなく、英文単位で聞き取れなかった単語を推測したり、リスニングしながら、次の単語を推測したりするようになります。

その過程で、自然と推測力がアップします!

また、このようにリスニングしたものを推測しつつ、瞬時にアウトプットする過程で情報処理能力や記憶力も鍛えていけます。

すると、結果、本質的な英語力をアップさせることができるんです!

効果5|アウトプットの能力がアップする

聞き取れなかった部分を内容から推測したり文法知識でカバーしたりするため、リスニングやリーディングだけでなく英語力が全体的にアップします!

そのため、スピーキングやライティングなどのアウトプットの能力向上も期待できます。

———————————-

ここまでディクテーションの5つの効果を見てきました。

少し振り返ってみます!

【ディクテーションの効果5選】
1|リスニング力が上がる
2|自分の弱点に気づける
3|語彙力が伸びる
4|英語の推測力・分析力がアップする
5|アウトプットの能力がアップする

今度は、ディクテーションが効果ないと言われている理由についても紹介します。

ディクテーションが効果ないと言われる理由

リスニング力のみならず、本質的な英語力をアップするためにも役に立つディクテーションですが、実は効果がないと言われることもあるんです!

ここからは、なぜディクテーションが効果ないと言われるのか、紹介していきます!

【ディクテーションが効果ないと言われる理由3選】
1|スピーキング力はあがらない
2|時間がかかる
3|リスニングの内容理解には向いていない

それでは、一つひとつ見ていきましょう!

理由1|スピーキング力はあがらない

ディクテーションで最も効果が望める4技能は、リスニング力です!

メリットのパートでも説明しましたが、確かに、ディクテーションを通して、英語力そのものを向上させることはできます。

しかし、オーバーラッピングやシャドーイングなどのトレーニングと異なり、ディクテーションは声を出さないため、スピーキング対策には不向きです。

もちろん、会話を成立させるためには自分で発言できるスピーキング力だけでなく、リスニング力が必要不可欠です。

発音や英語の抑揚への理解がリスニング力を鍛え、結果、スピーキング力に作用することはあるでしょう。

しかし、直接的な効果は望めません。

スピーキングスキルを上げたい場合は、ディクテーションと並行して、スピーキングを伸ばせるシャドーイングや、オンライン英会話を取り入れると良いでしょう!

理由2|時間がかかる

正直いうと、ディクテーションは、時間のかかるトレーニングです。

英文を聞き取り、1文ずつ音声を止めて書き取ります。

わからなかったところは分かるまで何度も聞き直して、一文を仕上げるわけですから、それなりに時間がかかるんです。

1文書き上げるのに、2~3分以上かかることもざらにあります。

最初のうちは、このディクテーション特有の倦怠感と葛藤する人も多いでしょう。

ただ、音を聞き流すのではなく、集中して1音ずつ耳をすませるため、慣れるまではかなりエネルギーを使います。

ですから、ディクテーションを始める際は、無理をしないことが大切です!

いきなり全文書き取ろうとせず、「今日は30分間で聞き取れるところまで」、「今日は5文だけ」というように、自分が出来る範囲で続けられる量を決めて取り組んでいくと良いでしょう。

理由3|リスニングの内容理解には向いていない

ディクテーションは音を聞き取るトレーニングです。

そのため、音を書き取ることに意識をもっていきすぎると、ついつい「意味(内容理解)」がおろそかになりがちになってしまいます。

たとえば、音を聞き取れたのはいいものの、意味は曖昧なまま、次の英文に進んでしまったり……

内容よりも音ばかりに集中してリスニングする癖がつき、肝心の英会話では聞き取りの際の手ごたえを感じない……

などなど、ディクテーションを中途半端に行ってしまうと、変な癖がついてしまう恐れがあります。

そのため、ディクテーションでは「音」だけではなく、必ず「意味」もセットで理解する癖をつけるようにしましょう!

また、分からない単語は必ず調べて、トレーニングが中途半端に終了することのないように心がけましょう。

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ここまで、ディクテーションが効果ないと言われる理由を3つ紹介しました。

【ディクテーションが効果ないと言われる理由3選】
1|スピーキング力はあがらない
2|時間がかかる
3|リスニングの内容理解には向いていない

続いて、ディクテーションの効果的なやり方について紹介します!

ディクテーションの効果的なやり方

次にディクテーションの効果的なやり方を解説します!

ディクテーションを効果的に実践するためには、次のような流れで行う必要があります。

ディクテーションの効果的なやり方
1|まずは全体を聞いてみる
2|一文ごとに音声を区切って書き取る
3|書きとったあとにもう一度全体を聞く
4|スクリプトで間違いをチェックする
5|なぜ聞き取れなかったかを分析
6|知らない単語・表現は意味を確かめておく
7|間違えた部分を意識しつつもう一度聞く

それでは、一つひとつ説明していきますね!

やり方1|まずは全体を聞いてみる

まずは、ディクテーションの教材として選んだスクリプトの全文の音声を一度流して、全体像をつかみましょう。

教材として選ぶスクリプトは、自分のレベルにあったものが好ましいです。

また、特にディクテーションを始めたばかりの方は、あまり長すぎないものをチョイスするのがポイントです。

目安としては、30秒~1分ほどのものがおすすめです!

特段、使いたい教材のない方は、英語資格の過去問や予想問題集に入っているスクリプトを使うといいでしょう!

TOEICであれば、パート3の会話問題。
英検2級や準1級なら、リスニングセクションのパート1。

以上がおすすめです!

やり方2|一文ごとに音声を区切って書き取る

ここからが、いよいよディクテーションの本番!

何度も聞いて、聞こえた英文を紙に書き取ります。

ちなみに、このステップ2が一番時間がかかる工程です!

スペルミスはあまり気にせず、まずは耳に入ってきた音をひたすら書き取っていくように意識しましょう。

また、どうしても聞き取れない音や単語があった場合は、一旦カタカナでメモをしてもOKです!

空欄にはせず、何かしら聞こえた音を書き残す方が、のちのち復習をする際に、自分の課題も見つけやすいです。

やり方3|書きとったあとにもう一度全体を聞く

ひと通り聞き取った後は、途中で止めずにもう1度全体を通しで、聞いてみましょう。

この時は、自分で書き取った英文を目で追いつつ、内容を確認しながら、必要に応じて書き足したり修正したりして最終チェックを行います。

やり方4|スクリプトで間違いをチェックする

音源を聞きながら、自分が書いたものをチェックしたあとは、いよいよ音源のスクリプトを用いて答え合わせをします。

スクリプトと見比べ、間違っているところを赤ペンなど色のついたペンで修正・チェックすると、あとで分析がしやすいです。

ディクテーションを始めた頃は、この手法に慣れていないため、たくさん間違えることもあるでしょう。ですが、間違えるということは、それだけ学ぶことがあるということです。間違えた方が記憶にも定着しやすいので、たくさん間違いがあっても落ち込まないようにしてくださいね。

やり方5|なぜ聞き取れなかったかを分析

答え合わせをしたあとは、間違えた部分の分析をします!

ディクテーションで書き起こし間違いをする理由は、大きくわけると次のとおりです。

【主な間違いやミスの原因一覧】
・見知らぬ単語、成句、フレーズだった可能性がある
・既知の単語でも、発音が予想と異なっていたかもしれない
・話のスピードに追いつけず、聞き逃してしまった可能性がある
・文法の知識が曖昧で、理解が難しかった
・冠詞、複数形の”s”、前置詞などが抜け落ちている可能性がある
・リエゾン(音のつながり)などの音の変化が聞き取りにくかった

このうち、知らない単語・表現やスペルミスの場合は、その意味をチェックしたり、正しいスペルを覚えれば良いだけです。

しかし、その他の原因が多発するようなら、その音源はあなたのレベルに合っていないかもしれません。

特にスクリプトを読んでも理解できない場合は、ディクテーション用の教材としては不向きです。

ただし、スクリプトは理解できるものの、「冠詞が聞き取れない」「前置詞があやふや」「リエゾン(音のつながり)に慣れない」といった、音の問題の場合は、英語の音に慣れていないことが原因となっているため、ディクテーションを繰り返せば、そのうち問題が解消されるようになります。

音源が早すぎて聞き取れないと感じるなら、もう少しゆっくり読んでくれるものから始めるのもおすすめです。

やり方6|知らない単語・表現は意味を確かめておく

スクリプトと答え合わせをしたときに、知らない単語や表現があった場合は、すべて意味を確かめておきましょう。

単語・表現の覚え方は人それぞれですが、ノートなどにまとめておくと、覚えやすいかもしれませんね。例文も1つくっつけておけば、使い方も身につけることができます。

理解できる単語・表現が増えれば、ディクテーションもやりやすくなりますから、放置せずにしっかりチェックしておいてくださいね。

やり方7|間違えた部分を意識しつつもう一度聞く

最後に全文を聞き、正しい内容をひと通り確認しましょう。

その際は、テキストをみながら、音読したり、音声と合わせてシャドーイングすることも効果的です!

ここまでしっかりとやり切れば、ひと区切りとなります。

今後は、新しい教材に入ってもOKです。

または、同じもので完成度を上げたいという場合は、日を改めて、初見での書き取り能力が上がるまで、何度も同じ教材を繰り返し使っていってもOKです!

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ここまで見てきた、ディクテーションの効果的なやり方は次の通りです。

このディクテーションの正しいやり方を守っていただき、ぜひ結果につながるトレーニングを行っていきましょう!

【ディクテーションの効果的なやり方】
1|まずは全体を聞いてみる
2|一文ごとに音声を区切って書き取る
3|書きとったあとにもう一度全体を聞く
4|スクリプトで間違いをチェックする
5|なぜ聞き取れなかったかを分析
6|知らない単語・表現は意味を確かめておく
7|間違えた部分を意識しつつもう一度聞く

続いて、ディクテーションの効果を高めるのコツを紹介します!

ディクテーションの効果を高めるコツ

結果が出る前にトレーニングが嫌になったり、非効率なやり方をして続けられなくなったりすることがないように、ディクテーションの効果を高めるコツを紹介します!

【ディクテーションの効果を高めるコツ理由5選】
1|自分のレベルに合ったリスニング音源を選ぶ
2|長時間はNG
3|一文以上の塊で音を区切る
4|他の学習と組み合わせる
5|スペルミスは気にしない

それでは、1つ1つ紹介していきます!

コツ1|自分のレベルに合ったリスニング音源を選ぶ

自分のレベルに合っていないリスニング音源でディクテーションをすると、間違いだらけになるのは当然のことです。これは、音源に対して語彙力などの英語の知識量が不足しすぎているからです。

ディクテーションを通して語彙力を鍛えたりすることはとても重要ですが、あまりにも知らない単語や表現ばかりだと、負担が大きくなってしまいますし、あまり効果的な学習はできません。

ですから、ディクテーションに使う音源は、今の自分のレベルに合ったものにしましょう。目安としては、スクリプトを見て7〜8割理解できるなら、適したレベルと言えます。

逆に簡単すぎるものを使っても、あまり学習効果は望めません。ディクテーションをして、ほぼすべて書き起こしができていたり、スクリプトを読んで簡単に意味がわかる程度の音源は、あなたにとってレベルが低すぎるので、もう少しレベルの高い教材を使いましょう!

コツ2|長時間はNG

ディクテーションは集中力を要するトレーニングであり、長時間行うと疲れやストレスが増えてしまうことがあります。

毎日行う必要はありませんが、自身の弱点が克服されたら、再度試してみるといいでしょう。

最初は30秒以内のテキストを30分ほどで書き写し、チェックすることを目指しましょう。慣れてきたら徐々に時間を延ばしていくことが重要です!

コツ3|一文以上の塊で音を区切る

ディクテーションをすると英語の感覚が自然と身についていきます。しかし、ディクテーションの際に、あまりに細かく音源の一時停止をしていると、文章単位で英語を聞き取っていないため、なかなか英語の感覚が身につきづらいでしょう。

ですから、ディクテーションで一時停止をする際には、一文以上の塊で区切るようにしましょう。慣れてきたり、一文が短かったりする場合には、二文、三文と量を増やしても大丈夫です。

しかし一文未満にはしないように気をつけてくださいね。

コツ4|他の学習と組み合わせる

時間がかかるだけでなく負担も大きいので、ディクテーションばかりではイヤになってしまいます。

1度ディクテーションをやった後は、明らかになった弱点を強化する学習に力を注ぐようにしましょう。

特に、英語特有のリズムや音の変化を身につけられるシャドーイングやオーバーラッピングなどを組み合わせると、リスニングの強化になりディクテーションも楽になります。

コツ5|スペルミスは気にしない

ディクテーションで大切なのは「キーワード」を聞き取って大まかな内容を理解することです。

スペルミスはある程度許容しましょう。

英語のスペルを完璧に覚えるのは重要ですが、実際の生活ではスマホやPCがスペルミスを修正してくれることも多いです!

ただし、何度も同じスペルミスをしていたり、ミスの量が多いのはNG!

程度に応じて、許容し、スペルミスがあればその都度覚えましょう。

——————————————————–

ここまで、ディクテーションの効果を高めるのコツを紹介しました。

【ディクテーションの効果を高めるコツ5選】
1|自分のレベルに合ったリスニング音源を選ぶ
2|長時間はNG
3|一文以上の塊で音を区切る
4|他の学習と組み合わせる
5|スペルミスは気にしない

続いて、ディクテーションで聞き取れなかった時の対処法について紹介します!

ディクテーションで聞き取れなかった時の対処法

ディクテーションをやっていると、これまで気づかなかった自分の様々な課題が見えてきます!

ここからは、次のような課題が見つかった時に行ってほしい対処法をまとめていきます。

【ディクテーションで聞き取れなかった時の対処法】
1|単語、熟語、フレーズ等を知らなかった場合
2|発音が聞き取れなかった場合
3|文法知識が不足していた場合
4|音の変化で聞き取れなかった場合
5|スピードについていけない場合

それでは、一つひとつ見ていきましょう!

対処法1|単語、熟語、フレーズ等を知らなかった場合

不明な単語、成句、フレーズなどが出てきた場合は、それらを覚える必要があります。理解できなかった言葉はメモしておくと良いでしょう。

また、語彙力が極端に不足している場合は、最初に単語の暗記に集中することが大切です。

さらに、知識のない単語が多すぎる場合は、教材(スクリプト)が自分のレベルに合っていない可能性もあるため、難易度を下げてみることも選択肢の1つです。

対処法2|発音が聞き取れなかった場合

意味を知っている単語でも、発音やアクセントの位置を間違えて覚えていると、聞き取りにくいことがあります。

聞き取りで難しさを感じる主な原因は、母音や子音の違いを区別できないことです。

例えば、「hear」と「here」、「peace」と「piece」、「their」と「there」のような似た単語を使って練習することや、発音の聞き取り練習を行えるリスニング教材を利用することで、聞き取り能力を強化することが大切です。

対処法3|文法知識が不足していた場合

文法の理解が不足していると、聞き取りにくい部分を推測することが難しく感じることがあります。

このような場合、例えば、瞬間英作文系の教材を活用し、文法知識を瞬時に理解したり、運用できる力を鍛える必要があります!

対処法4|音の変化で聞き取れなかった場合

英文をスクリプトを読むと理解できる内容でも、音声になると音が結びついて異なる音に聞こえることがあります。

これは、ネイティブのリズム、イントネーション、強弱、高低などの音の変化に慣れていないためです。

これらの音の変化やリエゾンを強化するためには、オーバーラッピングやシャドーイングといった方法を重点的に取り入れることが効果的です!

対処法5|スピードについていけない場合

英語の音声のスピードに理解が追いつかない場合、リスニングの練習量が不足している可能性があります!

つまり、英語に対する経験値が少なく、英語のスピードに慣れていないため、頭の中で聞こえてくる情報を適切に処理できないということになります。

こんな時は、まず教材のレベルを下げ、簡単な英語を毎日聴くように心がけましょう。

ただし、単に聞き流すだけでは聞き取り能力は向上しません。声に出してアウトプットすることを心がけましょう!

————————————————————–

ここまで次のようなディクテーションのトラブルに対する対処法を一緒に見てきました!

【ディクテーションで聞き取れなかった時の対処法】
1|単語、熟語、フレーズ等を知らなかった場合
2|発音が聞き取れなかった場合
3|文法知識が不足していた場合
4|音の変化で聞き取れなかった場合
5|スピードについていけない場合

続いて、ディクテーションの効果を高める教材の選び方を解説します!

ディクテーションの効果を高める教材の選び方

ここまで、ディクテーションのやり方などを見てきましたが、実際にどんな教材を使って行えばいいのか難しいですよね。

そこで、ディクテーションの効果を高める教材の選び方を紹介します!

【ディクテーションの効果を高める教材の選び方】
1|スクリプトがついている教材を選ぶ
2|難易度が高すぎない教材を選ぶ
3|音声の長さが短い教材を選ぶ
4|速度変化機能のある教材を選ぶ
5|自分が楽しく取り組める教材を選ぶ

それでは、一つひとつ見ていきましょう!

選び方1|スクリプトがついている教材を選ぶ

まず、ディクテーションに使用する音声を選ぶときは、必ずスクリプトがついているかどうかを確認しましょう!

スクリプトがないと、肝心な答え合わせや聞き取れなかった原因の分析ができないからです。

ディクテーションでは、音声を書き取る練習はもちろん、書き取った後の答え合わせと分析がとても重要な役割を果たします。どんなに頑張ってディクテーションに取り組んでも、書きとった英文が合っているかがわからなければ何の意味もないことは明白でしょう。

ディクテーションの効果を最大化するためにも、スクリプトや文字起こし機能がついている教材・アプリを選びましょう。

選び方2|難易度が高すぎない教材を選ぶ

次に、教材の難易度も必ずチェックしておきたいポイントの一つです!ディクテーションに使用する教材は、難易度が高すぎないものを選ぶことが理想です。

具体的には、初めて聞いたときに8〜9割程度理解できるレベルが最適でしょう。というのも、知らない単語やフレーズが多く登場する音声や、スクリプトを読んでもあまり理解できない音声を選んでしまうと、学習効率が悪くなってしまうからです。

それに、何より「半分以上書き取れない……」といった状態では、すぐに挫折してしまいます。

ディクテーションに初めて取り組むのであれば、まずは正しいやり方に慣れるためにも難易度が低めの教材を選ぶことをおすすめします。比較的簡単な教材からスタートして、徐々に難易度を上げていく方が効率良く学習を進められます。

選び方3|音声の長さが短い教材を選ぶ

ディクテーションに使用する音声は、1分〜3分ほどの長すぎないものを選びましょう!

音声を一文ずつ区切って書き取りを行うディクテーションは、通常のリスニング学習と比べて何倍もの時間がかかるからです。

10分程度の音声を聞くのはそれほど大変ではありませんが、10分の音声をすべて書き取るのは相当な労力を必要とします。ディクテーション後の答え合わせと分析を丁寧に行うためにも、長くても3分程度の音声を選ぶようにしましょう。

選び方4|速度変化機能のある教材を選ぶ

ディクテーションに使う教材は速度調整ができるものを選びましょう!

英語が聞き取れない理由に、スピードが速すぎることが挙げられます。

0.8倍速などに速度調整できれば、通常スピードでは聞き取れない箇所も、聞き取れる可能性が高くなります。

少しずつスピードに慣れていくことで、徐々に英語を処理するスピードも上がっていくでしょう。

選び方5|自分が楽しく取り組める教材を選ぶ

ディクテーションに限ったことではありませんが、英語学習を継続させるには「楽しみながら」学ぶことが不可欠です!

そのため、ディクテーションに使用する教材を選ぶ際は、自分が楽しく取り組める内容、自分が興味のある内容の教材を選びましょう。

最近では、さまざまなジャンルのプレゼンテーションを見られるTEDや英語字幕で海外ドラマを見られる動画配信サービス、文字起こし機能を搭載した英語アプリなど、ディクテーションに役立つ教材がたくさん登場しています。

さまざまな教材やアプリ、サイトなどの中から、自分が興味を持って楽しく取り組める教材を見つけましょう!

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ここまでディクテーションの効果を高める教材の選び方を一緒に見てきました!

【ディクテーションの効果を高める教材の選び方】
1|スクリプトがついている教材を選ぶ
2|難易度が高すぎない教材を選ぶ
3|音声の長さが短い教材を選ぶ
4|速度変化機能のある教材を選ぶ
5|自分が楽しく取り組める教材を選ぶ

続いて、ディクテーションにおすすめの教材を紹介します!

ディクテーションにオススメの教材は?

最後に、ディクテーション教材としておすすめのものを紹介します!

【ディクテーションにおすすめの教材】
アプリ編
 アプリ1|ディクトレ
 アプリ2|TEDICT
 アプリ3|LearnEnglish Podcast
テキスト編
 テキスト1|ゼロからスタートディクテーション
 テキスト2|究極の英語ディクテーション シリーズ
 テキスト3|CNN ENGLISH EXPRESSの中級編・上級編
YouTube編
 YouTube1|English Lessons with Laura
 YouTube2|BBC learning English

それでは、一つひとつ見ていきましょう!

アプリ1|ディクトレ

ディクトレはディクテーションに特化した英語リスニング学習アプリです!

「英文を聞く→書きとる→答え合わせ→解説」がすべてアプリで完結し、通勤時間などの隙間時間にも学習しやすくなっています。

TOEICパート2形式のディクテーション問題もあり、TOEICを学習目標においている人にもおすすめです。

アプリ2|TEDICT

TEDICTはTED動画を見ながらディクテーションを行うアプリです!

キーワードや動画の長さから動画を選べたり、字幕有り無しや再生速度が選択できたりと、自分に合った動画でディクテーションを行えます。

全文を書きとる通常のディクテーションの他、TEDICTisyという単語並べ替え式のディクテーションもあり、初心者も使いやすい仕様です。

アプリ3|LearnEnglish Podcast

『LearnEnglish Podcast』は、ブリティッシュ・カウンシルが提供するポッドキャストを無料で視聴できるアプリです!

本アプリのすごいところは、インタラクティブなスクリプトを使って、音声を一文ずつ何度でも再生できることです。ディクテーションで聞き取れなかった文章をスクリプトで確認することはもちろん、もう一度聞きたい箇所をピンポイントで再生できるので、ストレスなく学習を進められます。

また、毎週新しいエピソードが追加されるので、コンテンツに飽きてしまう心配もありません。ディクテーションにぴったりの英語音声を探している方は、ぜひ活用しましょう!

テキスト1|『ゼロからスタートディクテーション』

『ゼロからスタートディクテーション』は、音の聞き分け方など、ディクテーションを行う際のポイントややる理由を学びつつ、簡単なディクテーションにチャレンジできる教材です!

ディクテーション教材ではありますが、ただ音声とスクリプトがのっているというより、そもそもディクテーションを行うとどのような効果があるのか、音を聞き取る際に意識すること、音の変化などから説明してくれています。

ディクテーションを行う際の手引書のような1冊です。

テキスト2|究極の英語ディクテーション Vol.1

『究極のディクテーション Vol.1』は、穴埋め形式のディクテーションに特化した教材です!

穴埋めでディクテーションしていけるため、初心者でも手に取りやすい1冊です。

また、スクリプトの難易度についても、中学英文法が入っていれば、チャレンジできるレベル感になっており、英語の基礎知識を確認しつつ、ディクテーションを行うことができます。

さらに、スマホのアプリ版もあるため、外出先でも、手軽にディクテーションを行うことができます。

テキスト3|CNN ENGLISH EXPRESSの中級編・上級編

『CNN ENGLISH EXPRESS』は、CNNで取り扱われたニュースを元に編成された英語の学習誌です。

CNNニュースで取り上げられているインタビューやスピーチ、討論番組を素材に、高いレベルの英語コンテンツがまとめられています。

それらは、ネイティブの日常会話に極めて近く、出てくる表現も英語特有のものが多いです。そのため、よりプロフェッショナルな英語に触れながらディクテーションしたいという方におすすめです!

▼公式サイトのサンプルスクリプト
https://ee.asahipress.com/experience/

YouTube1|English Lessons with Laura

アメリカ人英語講師Lauraさんのディクテーション動画です!

超初級~上級まであり、自分のレベルに合った教材が選べます。ネイティブによるナチュラルなスピード・発音でディクテーションを行えるのが魅力です。

▼チャンネルはこちら
https://www.youtube.com/c/EnglishLessonswithLaura

YouTube2|BBC learning English

BBCによる英語学習チャンネルです!スポーツから料理、文法や単語学習まで幅広いコンテンツが用意されています。

ディクテーション用の動画なら6 Minute Englishシリーズがおすすめ。

単語・文法解説やスクリプトが付いており、ディクテーション用教材として使いやすいです。英語中級者以上のディクテーショントレーニングにおすすめです。

▼チャンネルはこちら
https://www.youtube.com/user/bbclearningenglish

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ここまでディクテーションにおすすめの教材を一緒に見てきました!

【ディクテーションにおすすめの教材】
アプリ編
 アプリ1|ディクトレ
 アプリ2|TEDICT
 アプリ3|LearnEnglish Podcast
テキスト編
 テキスト1|ゼロからスタートディクテーション
 テキスト2|究極の英語ディクテーション シリーズ
 テキスト3|CNN ENGLISH EXPRESSの中級編・上級編
YouTube編
 YouTube1|English Lessons with Laura
 YouTube2|BBC learning English

まとめ|ディクテーションを効果的に取り入れて英語力を底上げしましょう!

リスニングの力を鍛えられるディクテーションは、正しい方法で行えば、本質的な英語力UPにつながります!

一方で、間違ったやり方を続けていたり、やり過ぎたりするとリスニングの際に変な癖がついてしまうことがあります。

ディクテーションは、用量と用法を守って活用してください!

校舎画像

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