こんにちは。武田塾Englishの上間です。
本日は前回のPART3対策に引き続き、PART4の特徴とその対策法についてご紹介したいと思います。
Contents
Part3とは異なり、話し手は一人です。
問題数は30問で、時間は約16分程の長文リスニング問題です。
下記5種類が定番のシチュエーションです。
①telephone message (電話のメッセージ)
②excerpt from a meeting (会議の一部)
③announcement (お知らせ)
④broadcast (放送)
⑤advertisement (広告)
①. telephone message (電話のメッセージ)
電話のメッセージには2つの種類があり、1つは「こちらが受信側」で、
もう一つは「発信側」のパターン。
<受信側の場合>
不在時にかかってきた留守番電話を再生しているような場面です。
・誰が誰にメッセージを入れているのかすぐ判断すること、状況を早期に察知する
例.「ケータリング業者が顧客に発注に関する問い合わせをしている」
・何の目的で何をするのか、といった細部が問われやすいので、電話の目的を理解する
例.「ビジネスミーティングがあるので予約時間を変更したい」
・話の後半に新しい情報が追加されることが多い
例.「Oh, by the way…(あぁ、そう言えば)」
<発信側の場合>
電話の音声案内を聞いているような場面です。
例.「◯◯にお電話ありがとうございます。あいにく本日は休業です。メッセージを録音してください…」など。
・冒頭で誰に電話をしているかわかるので、聞き逃しには要注意
②. excerpt from a meeting (会議の一部)
出席者の一人として、会議に参加しているような場面です。
・excerpt(抜粋/エクサープト)という語を知らない人が意外と多い
冒頭で「今なんと言われた?」と混乱しないようにしましょう。
・誰が誰に向かって話をしているのか判断する
上司から部下、社員から顧客、工場長から作業員など、状況は様々です。
・会議の目的が問われやすい
「売上に関して社員一人ひとりのアイディアを求めたい」など、聞き手に何かしらのアクションを求める場合が多い。
③. announcement (お知らせ)
・誰に対して何のお知らせをしているのか、早期に状況を把握しましょう。
よくある例は、公共交通機関の案内や店舗のセールの告知など。
具体的には、
「飛行機が遅延しているのでゲートで待っていてください」や「年末セールで◯◯が20%引き、××が30%引きです」など。
④. broadcast (放送)
・最近、この地域にペットショップを開業したXさんです」のように人を紹介する放送が多い
・天気予報や道路工事の状況を伝える放送など、一般的なニュースのこともある
・「この後、Xさんに登場してもらいます」や「広告の後、Yさんがスタジオで生演奏をします」のような話が「次回アクション問題」で問われやすい
※次回アクション問題:話が終わった後、人物(話し手/聞き手)が何をするかについて問われる問題。
⑤. advertisement (広告)
テレビやラジオの広告などです。
・唐突に商品案内が始まることが多い
誰が何を宣伝しているのか、断片的な情報から早期に状況を理解しましょう。
・商品名が固有名詞で登場する
聞き逃さないよう注意しましょう。
・特典について問われることが多い
「10月31日までの購入で10%割引」や「オンラインでの注文で今だけ送料無料」など。
※上記5種類のように、設問と選択肢を読んで、問題のジャンルを事前に把握することが大体できます。なので、こういうことが聞かれそうだなと、想像しながら聞くようにしましょう。
どのような点に注意して問題文を聞けばいいかを推測が可能になります。
これは前回のPart3のブログで紹介した内容とよく似ていますが、Part4では微妙に異なっております。
①.概要把握問題
何について話されているか(話題)、話し手(聞き手)は誰か(人
物)、どこで話されているか(場所)などについて問われる問題です。
例:What is the purpose of the announcement?
(アナウンスメントの目的はなんですか)
・各問題の1問目に来ることが多い
・話の冒頭ですぐにヒントが出ることがある
・話の全体像から推測して判断することもある
②. 詳細把握問題
出来事や事実など、話の細部について問われる問題です。
例:What is mentioned about the company?
(その会社について何が述べられていますか)
・Part4でもっとも出題頻度が高い
・設問と本文の順番が概ね一致するので、事前に出現箇所の予測を立てて音声を聞く
③. 次回アクション問題
話が終わった後、人物(話し手/聞き手)が何をするかについて問われる問題です。
例:What will the speaker most likely do next?
(話し手は何をすると考えられますか)
・ほとんどの場合、各問題の3問目に出る
・話の終盤にヒントがあることが多い
・音声中、2問目のヒントを聞いたら次回アクションのヒントを待ち構える
④. 話し手の意図問題
特定のセリフの詳細な意味について問われる問題です。
例:What does the speaker imply when (s)he says, “…”?
(話し手が…と言う時、何を示唆していますか)
・Part3とPart4を通算して5問程度出題される
・セリフの前後関係を正しく理解しないと解けない
・選択肢はポジティブな内容とネガティブな内容で分かれていることが多いので、迷った場合は口調から雰囲気で判断する
⑤. 図表問題
問題用紙に印字された図表を見ながら解く問題で、Part4の最後の2セット(あるいは3セット)に出現する。
・設問と本文の順番が概ね一致する
1問目は音声の前半部分、2問目は中盤、3問目は後半にヒントがある場合が多いと予測することができます。
・図表問題は音声内に何かしらの目印があることが多い
話の展開が大きく変わる瞬間がある。図表問題の開始地点を聞き逃さないようにしましょう。
・図表に載っている情報で、選択肢と共通しないものが必ず正解のヒントになる。
例:図表に部屋番号(Room201〜204)と、料金($50、100、150、200)がそれぞれ載っていたとして、選択肢にも部屋番号がある場合は、必ず料金側を意識してリスニングしましょう。
つまり、図表問題では先読みで選択肢まで覚える必要は無いということです。
①. 先読みをする
1番最初にアナウンスされる30秒間のDirection(説明)の間に、最初の設問と選択肢を読む。
なるべく早く解答を終え、3つの設問文が流れる時には、次の設問の先読みを始めるのが理想です。
②. ただの先読みはしない
設問と選択肢を読むことによって、場面も思い浮かべましょう。
③. 設問を何度も読まない
1回読んで瞬時に理解できるようにしましょう。
厳しい場合は設問がパターン化されているので、事前に学習して覚えるようにしましょう。
※その他マル秘テク
内容があまり聞き取れなくても、本文中に登場した単語と選択肢の単語が一致しているものを選ぶだけで7割正答できるなどの方法も実は一部紹介されています。
ただしその為には、速読力が重要なので、必ず設問と選択肢まで先読みができるようになりましょう。
この速読力を身に着けるには、Toeic問題集のPart4の部分を利用して、40秒以内で設問と選択肢が読めて、瞬時に内容が理解できる為のトレーニングを積むことが必須です。
①. 先読みをした内容を忘れる
理由:先読みの範囲が広すぎるため。
対策:設問文だけを先読みする。選択肢はナレーションを聞き終わった後、解答する際に読みましょう。
②. 聞き取りが追いつかない
理由:トレーニング不足
対策:スクリプトを見て精読、音読、オーバーラッピング、シャドーイングを繰り返してPart4のリスニングに慣れましょう。
Part4の文章構造を把握しておくこともおすすめです。
③. 内容が理解できる話とできない話がある
理由:特定のジャンルに慣れておらず、話の場面を想像できないことによる。
対策:Part4の内容そのものに意識を向ける勉強をする。音声スクリプトの日本語訳を読み、Part4ではどんな話が述べられているのか理解しましょう。
Part6,7の音読もおすすめのトレーニング法です。
①. 精読
②. オーバーラッピング
③. シャドーイング
<オーバーラッピングとシャドーイングを行う上での注意点>
・英文スクリプトは、必ず事前に精読をしておくこと
・発音・イントネーションなど、自己流ではなくスピーカーの真似をすること
・慣れないうちは、シャドーイングのスピードを遅くすること
※ただし、1番大事なのはその時点のレベルに合った勉強をすることです。
どんなにシャドーイングが効果的でも、初学者にはむずかしすぎて、英語学習が嫌になってしまう原因にもなりえます。
①.初学者〜400点
リスニングの前に、まずは中学校レベルの単語と文法を復習することからはじめる
②. 400〜700点
精読、オーバーラッピングです。シャドーイングもしてもいいのですが、精度が低くなったりするので無理にやらなくても大丈夫。
この中級者ぐらいの時期が、1番リスニング勉強の効果が表れます。精読→オーバーラッピングを繰り返すことで、劇的に点数がアップする可能性があります。公式問題集などを中心に、とにかくリスニング量を増やす。
③. 700点〜
精読→オーバーラッピングとやることは同じだが、800点を超えるようになったら、シャドーイングを始めましょう。
TOEIC用のリスニング教材だけではなく、ニュースやドラマなどの生の英語を取り入れて学習するのもおすすめです。
また、TOEIC用の教材のスピードを1.2〜1.5倍にして練習するのも効果的です。
今回はそれぞれのレベルに合った問題集をピックアップしてみました。
①. 600点目指すなら
「TOEIC L&R TEST 初心者特急パート4 」
特急シリーズの良いところは、問題が厳選されていること、解説が丁寧なこと、持ち運びやすいことです。ボリュームとしては多くないですが、この一冊でTOEIC Part4のポイントがしっかりと抑えられます。
②. 730点目指すなら
「TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 3 & 4」
究極のゼミシリーズの良いところは、一冊で問題パターンを網羅できること、解説が会話形式でわかりやすいことです。
ある程度基礎的な力がついている方は、この一冊を仕上げるだけで、ほとんどの問題に対応できるようになると思います。
③. 860点以上目指すなら
「TOEIC(R) L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング2」
メインはリスニングを早い速度から始めて、少しずつゆっくりしていくトレーニングです。
音読のトレーニングもあり、音読コツも書いてあります。
1日20分4週間で1冊終えられる調度いいボリュームですので、リスニングに伸び悩んでいる方はぜひ挑戦してみてください。
以上、本日はTOEIC Part4の対策法を徹底解説しました。
TOEIC受験予定の人は、ぜひ試験前に一度読んでみてください!
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