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VERSANT対策法|パート別のコツやおすすめアプリ・教材も徹底解説!

こんにちは!
武田塾English 代表の井関です。

最近、スピーキングテストとして知名度を上げているVersant。
評価の高い権威性と、自宅でリモート受験できる手軽さから注目が集まっています!

しかし、Versantに関する情報はまだ少ないです。

そのため、

「結局、VERSANTってどんな試験なんだろう?」
「対策って、どれくらいする必要あるの?スコアを上げるコツはあるの?」
「受験勉強に使える教材やアプリ、勉強法はあるの?」

などなど、素朴な疑問を抱えている人も多いです。

そこで、今回はVersantの受験を検討している方や、Versant受験を控えている方向けに『Versantの特徴』・『具体的な対策法』・『おすすめの参考書やアプリ』を紹介します。

【この記事を読むと…】
・Versantの問題形式や所要時間など、試験の特徴が分かります!
・スコアUPにつながるVersantの傾向と対策が分かります!
・スピーキング対策につかえる教材やアプリと具体的な活用方法が分かります!

それでは、最初にVersantの特徴について見ていきましょう。

井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

累計400万回再生突破のYouTubeチャンネル「武田塾English」にて社会人向けに英語学習に関する有料級の情報を配信中!Be動詞も理解できずに英語学習に悩んでいたところから数年で英検1級・TOEIC900点以上を取得。最も効率的な英語学習方法を日本に広めるため株式会社武田塾Englishを設立。

井関 真大(いせき まさひろ)1993年生まれ、東京都立川市出身。立川市立立川第五中学校から都立翔陽高等学校へ進学。高校3年の4月に武田塾御茶ノ水本校に入塾し、偏差値31.6から明治大学商学部に逆転合格。明治大学在学中、2年で英検1級を取得。その後、英国イースト・アングリア大学へ正規留学。卒業後は一般企業(株式会社ベイカレント・コンサルティング、他)で英語を使った実務を経験。25歳で独立。
現在は大学受験予備校、武田塾の西東京エリア(田無校、ひばりヶ丘校、東久留米校)を統括する傍ら、武田塾のカリキュラム作成に参画、YouTubeの「武田塾チャンネル」にも出演中。統括校舎からは難関国公立・早慶上智・GMARCHなどへの合格実績を数多く出している。

【著書】
『Be動詞もわからなかった私が数年でTOEIC満点をとった英語独学法』(幻冬舎)、『大学入試 逆転英単語2000 (武田塾逆転合格一冊逆転プロジェクト) 』(アルク)

【取得資格】
・英検1級
・TOEIC L&Rテスト990点
・TOEIC Writingテスト満点
・ケンブリッジ英検(CPE)

井関 真大/武田塾English CEOのプロフィールページ

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Contents


VERSANTとは

ここからは、Versantの概要やスコアについて解説します!

VERSANTの概要

Versantとは、オンラインで受験から結果確認までが完結する英語試験で、主にビジネスシーンでの英語力を測定することができます。日本国内では、日本経済新聞社が販売していて5000円前後で受験ができます。

また、米国防総省などの政府機関でも そのシステムが導入されるなど、国内外で信頼性も高く近年注目が高まっています!

日本国内でも、2015年より実施され、現在、200社を超えるグローバル企業で導入されています。

そのため、今後、VersantがTOEICに並ぶ、英語資格になる日も近いかもしれません!

「外資系の企業に勤めたい」、「海外大学に進学したい」など、グローバルに活躍したいと考える人には、ぜひチャレンジしていただきたいテストです!

それでは、どんなテストなのか、問題形式・試験時間・配点などをくわしく見ていきましょう。

VERSANTの問題形式

Versantには3つのテストがあります。

【VERSANTで受験できるテストの種類は3つ】
・スピーキングテスト
・ライティングテスト
・プレイスメントテスト(4技能)

▶ スピーキングテスト

Versantのスピーキングテストは、聞かれたことを理解し、応答する力を測定します。ネイティブによる自然なスピードで流れる質問を聞き、回答。リスニング力とスピーキング力(自然さ、流暢さ、即時性)の両方を可視化することができます。
       

パート設問数
Part A 音読8問
Part B 復唱16問
Part C 質問24問
Part D 文の構築10問
Part E ストーリーテリング3問
Part F 自由回答2問
テストの内訳(出題数 63問)

結果の総合点及びサブスコアは全て20点から80点で採点されます。

高度な言語認識システムと自動採点システムを使って採点されるため、非常に客観的で、一貫性も兼ね備えたスコアが臨めます。

▶ ライティングテスト

Versantのライティングテストでは、文章や語彙だけではなく、丁寧さなどを含め英語を適切に書くことができるかが測定されます。

パート設問数
Part A タイピング 1問(表示された文章を60秒以内で入力)
Part B 空欄補助20問
Part C ディクテーション 16問(読み上げられた文章を聞いた通りに正しく入力)
Part D 文章再構成 4問(表示された文章を30秒間読み、内容を把握し、自分の言葉で文章を書き直す)
Part E メール記述1~2問(ある状況を説明する文章を読み、その状況に沿った提案や問題点などをEメール形式で入力)
テストの内訳(出題数42問)

▶ プレイスメントテスト

Versantのプレイスメントテストは、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの4技能の総合的な英語力を測定します。語彙力だけではなく、どれだけ英語が使えるかという実践力を正確に測ることができます。GSE(Global Scale of English)というPearson社が開発した4技能を測る指標にも対応しており能力を可視化することができます。

パート設問数
Part A 音読2問
Part B 復唱16問
Part C 文の構築10問(3つのフレーズを聞き、それらを並べ替え正しい文にして答える)
Part D 会話12問(会話を聞いた後に質問に答える)
Part E タイピング1問(表示された文章を60秒以内で入力)
Part F 空欄補助20問
Part G ディクテーション16問(聞こえた文章を25秒以内に入力)
Part H 文章再構成3問(文章を30秒間読んで内容を把握し、次の90秒間で自分の言葉で文章を書き直す)
Part I 要約と意見1問(文章を読み、要約と著者の意見に対する自分の考えを書く)
テストの内訳(出題数81問)

Versantのテストの種類や受験方法などについて、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も見てみてください!

VERSANTの試験時間

Versantの試験時間は選ぶテストの種類によっても異なります。
スピーキングテストの場合、テスト時間は約17分で全63問を解いていくこととなります。

また、ライティングテストの場合、テスト時間は約35分で全42問を解いていきます。

そして、プレイスメントテストでは、テスト時間は約50分と最長で、全81問を解くようになっています。

テストの種類試験時間(目安)
スピーキングテスト17分
ライティングテスト35分
プレイスメントテスト(4技能)50分

VERSANTの配点

Versantを活用すれば、自分のスピーキング力を可視化することができ、これまで気づかなかった細かな課題も発見することができます。

それを可能にしているのが、Versantの分かりやすい測定項目です。

測定項目は、受験するテストの種類によって異なりますが、今回は、一番受験者の多いスピーキングテストについて解説します。
引用元:VERSANT公式サイト 

Versantスピーキングテストには、総合スコアとInteligibility(わかりやすさ)の他に、細かな4つの測定項目があります。

また、解答は20〜80点で採点され、4項目の平均点が総合スコアとして出されます。ちなみに、20点以下の場合、測定不能となり『Not Scored』と印字されます。

【4つの測定項目と配点比重】
・文章構文…30%
・語彙…20%
・流暢さ…30%
・発音…20%


配点比重を見てみると、例えば、発音より流暢さの方が比重が高いです。つまり、発音を気にしてゆっくり話しすぎると減点要素になるということです。

▶ 文章構文

「文章構文」では、文章の中にある節や語句を正確に理解して適切に運用する能力を測定します。単語、文法や構文などの英語表現の完成度や習熟度がみられます。

▶ 語彙

「語彙」では、文章中の単語を理解し、それらを使って表現する能力や、正確に理解し運用する能力が測定されます。

▶ 流暢さ

「流暢さ」では、文章の構成力や、読み上げ・復唱する際のリズムや抑揚、語句の切れ目、テンポなどがみられます。

▶ 発音

「発音」では、ネイティブスピーカーの様に母音や子音を発音して、音の強弱を正しい箇所に置く発音能力が測定されます。リンキングや弱形など英語特有の抑揚や音の変化に対応できているかがみられます。

▶その他の評価ポイント

公式サイトによると、「答え始めるまでの時間」「回答の長さ」「ためらいや休止、詰まり」「音声のピッチとトーン」「音声の強勢」「イントネーション」なども評価対象となるようです。

このようにVERSANTでは、細かなスピーキング能力が問われます。

試験の採点はAIによってなされます。そのため、試験官による評価のブレなどはありませんが、これら4項目でしっかりと高得点を獲得する必要があることには変わりません。

VERSANTで目指すべきスコア


Versantの公式サイトでは、ビジネスに必要なスコアが47点以上であると発表されています。

また、日本人の平均スコアは38点であるとも公開しています。(2018年調べ)

VERSANTって意味ないの?|メリットや難しい理由、対策方法を徹底解説! – 徹底管理のコーチング式英語スクール「武田塾English」

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それでは、今度はVersant受験に向けた具体的な対策を見ていきましょう!

今回は、特に多くの方が受験されるスピーキングテストに絞って説明していきます。

VERSANT対策法①|各パートごとのコツ

Versantは6つのパートに分かれています。

【VERSANT対策法①|各パートごとのコツ】
Part A:音読(Reading)
Part B:復唱(Repeat)
Part C:質問(Questions)
Part D:文の構築(Sentence Builds)
Part E:ストーリーテリング(Story Retellings)
Part F:自由回答(Open Questions)

これから、パートごとの特徴や対策について解説します。

Part A:音読(Reading)

パートAの音読問題は、8問出題され、発音や流暢さが評価されるセクションです。

画面に表示された文章を指示された順序で声に出して読んでいくというテストです。

例えば、「Please read sentence 1.」と言われたら、sentence 1と書いてあるところを読む。次に「Now read sentence 2.」「Now read sentence3.」という風に音声が流れますから、続けて1文ずつ読んでいくことになります。

とてもシンプルなテストで、全パートの中でも最も聞きやすい、簡単と言われています。

コツや対策:
パートAは、試験で唯一、答えが画面に映るテストだとも言えます。
しっかりと得点するためにも、英単語の発音や、英語特有の抑揚などに気を付けて発声をしましょう。

発音や英文の読み方に自信のない方は、多くの参考書についている音声を利用して、音読の練習をしたり、オンライン英会話を活用し、ネイティブ講師からフィードバックをもらうと良いでしょう。

Part B:復唱(Repeat)

パートBは、復唱です。
音声で流れた文章を聞こえた通りにリピートする問題です。このパートでは、文章構文、流暢さ、そして発音が評価されます。

例えば、「When it’s cold, I don’t go out.」という文章を聞いた後に、ビープ音が流れますから「When it’s cold, I don’t go out.」と自分の声で聞いた音を再現するというものです。

最初の方は単語数が3~5個とかなり短い文ですが、終わりの方になってくると10~15語と長めの文になってきて、リピートするにもだんだん覚えづらくなってきます。

💡コツや対策
普段から1文を聞いて、声に出してリピートする練習を行うと良いです。
このようなトレーニング方法をリプロダクションと呼びます。
リプロダクションでぜひ、長めの英文でも覚えられる記憶力と再現する力を鍛えてください!

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Part C:質問(Questions)

パートCは、質問です。
1文の質問に対して、1文で答える問題です。

質問で使用された単語を使って解答していきますが、ここでは特に語彙力が評価されています。

質問内容はかなりシンプルです。
例えば「Would you get water from a bottle or news paper?」と聞かれたら、「a bottle」もしくは「from a bottle」というように、フルセンテンスではなく、単語単位で答えるというルールになっています。

そのため、あらかじめ、この答え方のルールを知っておく必要があります。
答え方については、公式サイトに掲載されているサンプル問題でも確認できます!

質問内容は、パートが終盤になるにつれて、だんだんと難しくなっていきます。
1文が長く複雑なものや、含まれている語彙が難解で答えられないものなどが出てきます。

💡コツや対策
問題はさくさくと進んでいくため、集中力を切らさないように訓練する必要があります。
質問→答え→質問→答えのひたすら繰り返しのため、結構、神経を使います。

そのため、注意力を切らさないようにリスニングを続ける力が必要となります。

Part D:文の構築(Sentence Builds)

パートDの文の構築は、10問出題されます。

バラバラに並び替えられた単語や、単語の連なりを聞いて、文章を正しく作り替えて答えるという問題です。いわゆる、整序問題です。

ただ、画面に単語は表示されないため、あくまでリスニングして聞き取った情報をたよりに整序していくという流れになります。

例えば、「your book / leave / at home」という音声が流れたとしたら「Leave your book at home.(家に本を置いておいて)」という具合で意味が通じるように並び替えて答えます。

さらに、もう少し難しいものになってくると、「to wait here / we didn’t want / very long」なんていうものもあります。こちらは「We didn’t want to wait here very long.(私たちはここで長い間待ちたくなかった)」と並び替えられますね。

💡コツや対策
普段の整序問題だと、英単語をみながら答えられますが、VersantのパートDではそうはいきません。音だけで情報を整理して、速やかに答えるというのは慣れていないとなかなか難しいです。

私も実際に問題を解いてみて、聞いた直後は正しい文章が作れたものの、答えているうちに後半は何て言ったか思い出せなくなってしまうことがありました。

パートDで一番大切なのが、この独特の問題形式に慣れるということです!また、パートBでも触れたリプロダクションで鍛錬を積み、英文を一定時間入れておく記憶力や、瞬発力を鍛えていきましょう。そうやって、普段から記憶した情報を再現する練習をしておくと、試験でもしっかり問題をさばくことができます。

Part E:ストーリーテリング(Story Retellings)

パートEは、ストーリーテリングという問題で、3問出題されます。

具体的には、短い物語を聞いて、内容を自分の言葉で言い換えて説明し直すというものになります。

要約とは違うのかと、疑問に思われる方もいるかもしれませんが、文章のポイントをきれいに拾い、まとめ直す要約とはちょっと違います。

解答時間は、30秒ほどありますが、きれいに要約しようとするとどうしても時間が足りなくなってしまうんです。

例えば、パートの指示文を確認しても「Try to retell as much of the story as you can, including the ending.」とあり、”さいごのオチや結論まで含めて、出来る限り聞いた話を説明し直しなさい”と書いてあります。

💡コツや対策
話の内容を理解するだけだったら、単なるリスニングですね。
一方、パートEでは、話を聞いた後にもう一度自分の言葉で言い換えて話をしなければならず、リスニングする際も後から話すことをある程度意識して、話を聞いていく必要があります。そうなると、リスニングもいつもより難しく感じられます。

さらに、ストーリーの冒頭に出て来るキャラクターの名前を聞き逃し、発言時に盛り込めないと、かなり減点されてしまいます。

そのため、問題ごとに集中してどんなキャラクターが出て来るか、しっかり覚えるようにしましょう!キャラクターは複数名存在するため、関係性など含めてしっかり整理して答えられるようにしましょう。

Part F:自由回答(Open Questions)


さいごは、パートFの自由回答です。

簡単な質問に対して自由に解答していく問題になります。
ここでは、Family Life(家族について)やPersonal Question(個人的な質問)が出題されます。

この問題だけ、2回問題文の音声が流れます。
音声が流れている間に、自分の解答を考えて解答時間40秒で話していくという問題です。

例えば、「Would you like to live in a large city or a small town? Please explain why.(大きな都市に住みたいですか、それとも小さな街に住みたいですか? 理由も説明してください。)」のような質問が投げかけられます。

💡コツや対策
解答を準備する時間はあまり与えられないことに加えて、普段なかなか考えないようなトピックに直面することもあります。テンポよく答えを思いつき、論理的に答えていくためには、受験勉強の段階からどのように答えていくのかの準備が必要となります。

————————————–

ここまでパートごとに対策を見てきました!

振り返ってみましょう。

【VERSANT対策法①|各パートごとのコツ】
Part A:音読(Reading)
Part B:復唱(Repeat)
Part C:質問(Questions)
Part D:文の構築(Sentence Builds)
Part E:ストーリーテリング(Story Retellings)
Part F:自由回答(Open Questions)

パートごとの特徴や内容は、こちらの動画でも解説しています!

【VERSANT】この動画を見れば全てが分かる!!VERSANT徹底解説!!【英検1級&TOEIC満点を取得した講師が教える】vol.384

続いて、リスニング対策について説明します。

VERSANT対策法②|英語を聞ける耳を鍛えるリスニング学習


Versantはスピーキングテストですが、問題の指示は音声で流れることが多いです。
そのため、リスニング対策は第一関門となります!

【VERSANT対策法②|英語を聞ける耳を鍛えるリスニング学習】
1.シャドーイング
2.ディクテーション
3.リプロダクション

それでは、具体的なリスニング対策を解説します。

リスニング対策1|シャドーイング



シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら後を追うように声に出す練習方法です。その際は、音読やオーバーラッピングのようにスクリプトを見ながら読むことはできません。

シャドーイングの具体的なやり方については、こちらのYouTubeチャンネル動画をご覧ください!

【シャドーイング実演】英語耳をゼロからネイティブレベルに育てる勉強法【リスニングやり直し】vol.298

やり方としては、リスニング音源を再生した状態で、音源に合わせて英語を発するというものです。スクリプトを見ながら読めない点が、シャドーイングと異なり、少し難易度が上がるところです。

「スクリプトなしは、難しそう…できるかな…」と不安になる方もいるかもしれません。

しっかり練習すればできるようになりますので、安心して下さい!

ただし、いきなりシャドーイングから行うのは難しいです。

まずは、音読やオーバーラッピングを行い、英文に慣れて90%以上は読みながら意味が理解できるところまできたら、シャドーイングにチャレンジしてみましょう。

ちなみに、シャドーイングで認識できなかった単語や英語表現がある場合、それがあなたの聞き取れていない音だと言えます!

聞き取れていない音が判明したあとは、スクリプトの聞こえなかった音の英単語や英語表現にチェックを入れて意識しながら、もう一度シャドーイングを行います。そこで、正確な音を確認しましょう。

この流れを繰り返していけば、聞こえない音はどんどん減っていくでしょう!

リスニング対策2|ディクテーション

ディクテーションとは、聞いた英語を文字に書き起こす練習法です。

書き起こそうとすると細部まで集中して英語を聞くので、必然的にリスニング力が鍛えられます。

そのため、細かい音まで聞き取れるようにしたい人には、ディクテーションがおすすめです!

具体的なやり方としては、音源を一文ずつ流し、言われたことを文字起こししていくというものです。書き終わったら、スクリプトと見比べて、抜けている英単語やフレーズがあれば、チェックを入れていきます。

たとえば、aやtheなどの冠詞や、she hatesであればhatesについている三人称単数形のsなどが抜けていた場合も、しっかりマークしましょう。

さらに、疑問文だと語尾が上がるなどの音の変化にも注目してみましょう。

リスニング対策3|リプロダクション

リスニング力向上のためにできる最後のポイントは、通訳士の試験対策でやる人も多い、リプロダクションです!

聞き取りの精度が上がり、一度に聞き取れる英語の量も増えるなど、リスニング力がゴリゴリと鍛えられるものの、かなり難易度の高い練習法となっています。

具体的なやり方としては、音源を一文流すたびに、聞いた一文をごっそり声に出すというものです。しかし、一文と言っても長さはまちまちで、3~5語で成り立っているものから10語以上が連なっているものまでありますね。

どれくらいの長文になると、うまくできなくなるかを確認しつつ、スラスラと一文を再現できるまで何度も繰り返しましょう。

リプロダクションの目的は、英語の音をただ聞き分けられるようになることではなく、あくまで、ある程度まとまった量の英語を処理できるようになることです。

そのため、超上級者向けのトレーニングとなっていますが、Versant対策にも最適です!

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ここまで見てきた通り、リスニング対策としてできることは以下3つとなります。

【VERSANT対策法②|英語を聞ける耳を鍛えるリスニング学習】
1.シャドーイング
2.ディクテーション
3.リプロダクション

次に、スピーキング対策についても見ていきましょう!

VERSANT対策法③|英語で話す機会を増やすスピーキング学習

スピーキング力は、まさにVersantの試験で評価される能力です。

文章構文・語彙・流暢さ・発音など評価項目も多く、余裕をもって対策する必要があります。

スピーキング対策でおすすめなトレーニング方法は次のようになります。

【VERSANT対策法③|英語で話す機会を増やすスピーキング学習】
1.英語で独り言を言う
2.オンライン英会話を活用する
3.発音を練習する

それでは、一つひとつ見ていきましょう。

スピーキング対策1|英語で独り言を言う

英語で独り言をすると、自分で英文を組み立てて日常的な出来事を話す習慣が身につき、結果として英語をアウトプットする際の瞬発力や対応力がつきます。ひいては、スピーキング力が向上するんです。

思ったことや考えたことを言語化するだけではなく、目で見たものを実況するように英語で独り言するのも、個人的にはおすすめです!

その際は、ぜひ自分の声を録音して、後から聞いてみてください。

自分の話すときの癖や、どんな分野の語彙や英語表現が弱いかも知ることができます。

英語で独り言を言うことを毎日継続して実践すれば、スピーキング力は飛躍的に向上します!

スピーキング対策2|オンライン英会話を活用する

最後に、さらに高得点を目指したいという方にオススメなのが、オンライン英会話です。

スピーキング力を向上させるには、実際にネイティブスピーカーと英語でコミュニケーションをとる機会をつくることが必要です。そして、活きた英会話に手軽に触れられるのが、オンライン英会話の醍醐味です!

オンライン英会話では、相手の話を聞き取って瞬時に理解して適切な英語で反応する必要があるので、英語に対する瞬発力が上がります。

また、自分で英文を構成する力も身につき、回数を重ねるうちにアクティブボキャブラリー(実際に運用できる語彙)が増え、適切に英文を即座に組み立てられるようになります。

しかし、こういった成長はただレッスンを受けるだけでは臨めません。

たとえば、オンライン英会話で対策をする際は、まず、VERSANTで高得点を目指す人であれば、オンライン英会話のレッスンで先生にどんなことをして欲しいか、試験の説明をしてみて下さい。

そして、「短文を読み上げてもらい復唱する」練習や「VERSANT風に2択の選択形式の質問」をしてもらいましょう。また、「先生に物語を話してもらい、聞いた物語を自分の言葉で要約する」といった練習をしてみて欲しいです。

このようにオンライン英会話を戦略的に活用することで、有意義なスピーキング対策が実践できます。

スピーキング対策3|発音を練習する

Versantで高得点を取るには、発音のコツをつかむ必要があります。

なぜなら、英語は音の強弱・アクセントなどが日本語と異なるからです。そして、Versantの受験者の回答には、Versantではネイティブスピーカー並みの発音と流暢さが求められます。

Versantテストで正確な発音をするには、まずは母音と子音を正しく発音することを意識しましょう。

英語には音が似ている母音と子音が沢山あるので、発音記号で音を確認しつつ、それらの音を正しく覚えて使いこなせるようになることが大切です。

英語を話す時はアクセントを意識して、強弱をつけながら発音するよう心がけるだけでもネイティブスピーカーの発音に近づくことができるでしょう。

他にも、英語には単語と単語をつなげて読んだり、発音しない音がなどの「音のつながり」や「音節変化」があります。それらの多くが規則性を持っており、理解し実践すれば、英語が母国語でなくとも、必ず習得できるんです!

音節変化についても理解を深めると、流暢さを意識した発音ができるようになれば、さらに高い水準のスピーキングが実践できるようになります。

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このように「VERSANTの対策」としてできることはたくさんあります!

振り返ると、以下の通りです。

【VERSANT対策法②|英語を聞ける耳を鍛えるリスニング学習】
1.シャドーイング
2.ディクテーション
3.リプロダクション

【VERSANT対策法②|英語を聞ける耳を鍛えるリスニング学習】
1.シャドーイング
2.ディクテーション
3.リプロダクション

【VERSANT対策法③|英語で話す機会を増やすスピーキング学習】
1.英語で独り言を言う
2.オンライン英会話を活用する
3.発音を練習する

それでは、さいごに「対策におすすめのアプリや教材」を紹介します。

VERSANT対策におすすめのアプリ

おすすめのアプリは次の通りです。

1| 演習・試験慣れに活用|VERSANT公式アプリ
2| リスニングに活用|TED
3| スピーキングに活用|オンライン英会話 NativeCamp
4| シャドーイングに活用|シャドテン

リスニングに活用|TED

TEDは、世界中の著名人の講演会(TEDカンファレンス)を主催し、その模様を配信するメディアです。

様々なバックグラウンドを持つ著名人たちの話を聞くことができ、講演会特有のアイスブレイク(場を温める最初の小話)や、ネイティブスピーカーが使う英語表現やジョークなども学べます。

Versantの音声には、シチュエーションによっては聞きづらさがあります。
例えば、留守番電話やラジオなど雑音や生活音が含まれていることがあります。

TEDは講演会のため、音声の中にオーディエンスのリアクションや手を叩く音が入っていたりします。また、スピーカー自身も感情を込めてプレゼンテーションを行う中で、声が大きくなったり小さくなったり、速くなったり遅くなったり、誰かの声真似をしたりとさまざまな英語の発音・発声に触れることができます。

これらのサービスを使って、ぜひ音読やシャドーイングなどにも挑戦してみてください!

演習・試験慣れに活用|VERSANT公式アプリ

https://www.versant.jp/info/sampletest.html

本番までに必ず使ってほしいのが、このVersant公式アプリです。
ここでは、実際の試験の短縮版サンプルテストを受験することができます。
内容も音読問題や復唱問題、質問問題など、本番と同じです。

Versantはそれぞれのパートに特徴があり、解答の瞬発力も問われる試験ですから、試験慣れしておくことはとても重要です。

スピーキングに活用|オンライン英会話 NativeCamp(ネイティブキャンプ)

ネイティブキャンプは、PCやスマートフォンのアプリから手軽にマンツーマンレッスンが受けられるオンライン型の英会話スクールです。

ネイティブキャンプの最大の魅力は、レッスンが受け放題であるということです!
予約の必要もなく24時間レッスンが受け放題なのは、忙しい社会人や学生にとっても大きなメリットですね。

また、レッスンの中で指導してもらう内容を受講生が指定できるため、Versantの評価項目に合わせて、リスニングやスピーキング、発音などをみてもらうと良いです。

もしくは、フリートークレッスンにして、VersantのパートCやパートFを模した質問を準備し訪ねてもらう。そしてその解答を評価してもらえば、さらに実践的なスピーキング練習が積めますね!

このように、英会話スクールもマンツーマンであり、目的が明確であればネイティブ講師とアクティブラーニングができる最高のツールとなりえます。しっかり活用しましょう。

シャドーイングに活用|シャドテン

シャドテンは、アプリでシャドーイングの練習・録音・添削が行えるサービスです。

有料アプリではありますが、練習で出てきた課題は、録音で浮き彫りになり、さらに添削でも第三者視点での客観的なアドバイスが貰えるため、独学で英語学習のサイクルを回せるという点では、とても費用対効果が高いのでおすすめです!

特に「自分に合ったレベルの課題で練習できる」こと。そして「添削を受けられる」こと。最後に、「スマホ1つで学習が完結するという手軽さ」は、シャドテンの3大特徴であり魅力と言えます。

シャドテンの使い方について、紹介した動画があります。

興味のある方は、ぜひご覧ください!

英語初心者がシャドテン実際にやってみたら…【武田塾English】vol.293

VERSANT対策におすすめの教材

おすすめの教材は次のとおりです。

1 | 公式参考書|Versant English Speaking Voice Test Practice Exams with Sample Responses, Free Recordings, and Exam Tips
2 | 語彙に活用|Distinction2000
3 | リスニング練習に活用|映画英語のリスニング
4 | スピーキングに活用|どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
5 | 発音練習に活用|英語リスニングのお医者さん

公式参考書|Versant English Speaking Voice Test Practice Exams with Sample Responses, Free Recordings, and Exam Tips

特におすすめの参考書が、「Versant English Speaking Voice Test Practice Exams with Sample Responses, Free Recordings, and Exam Tips」です。

現状、手に入る唯一の対策本です。

まず、解答例のサンプルも掲載されているので、どのように答えたら良いのかというイメージが掴めます。

一方で、残念な点としては、音声が実際のVersantの出題時よりもだいぶクリアになっていて、聞き取りやすくなってしまっているところがあります。

そのため、本当に高得点を取りたい人は他の教材も使って、シャドーイング、ディクテーション、さらにはリプロダクションなどを用いて「リスニング力」とともに「スピーキング力」における語彙、発音、文章の構成力を上げていく必要があります!

語彙に活用|Distinction2000

『新しい英単語学習』の名のもとに発刊されたDistinction。最低中学レベルの基礎単語や文法が入っている中級者向けの一冊です。

大学受験や専門領域で使用されるアカデミックな英単語から、日常会話やビジネスで使用されるプラクティカルな英単語までをバランスよく網羅しています!

また、Distinction2000を使って、シャドーイングするのも有効です。

収録されている全ての英単語・例文について、ネイティブスピーカーの音声が収録されています!

ナチュラルスピードかつ、日常会話の際に話されるようなイントネーションにこだわった音声が再現されているそうです。音のつながりや脱落など、通常のリスニング教材ではなかなか味わえない、超ナチュラルな音声を使って学習できるのはありがたいですね。

【削除覚悟】最強の英単語帳Distinction2000を徹底レビュー【気持ち悪い学歴厨になるな!】vol.138

参考書については、YouTube動画でも紹介しています。興味がある方は動画もご覧ください!

リスニングに活用|映画英語のリスニング


自分のスピーキング力を向上するため発音の癖を理解したり、リスニング力を鍛えるためにおすすめなのが、『映画英語のリスニング』です。

英文のレベルは、英検2級~準1級レベルくらいであれば問題無く読めるものです。しかし、音声が早く、文章があれば分かるけれど、音だけ聞くとうまく聞き取れないというものが多いです。このようなシチュエーションはリスニングテストではあるあるですよね。

そんなシチュエーションを体感しつつ、英語特有の「リンキング」や「音の脱落」など音の変化の規則性を体系的に学びたい人にぴったりの一冊です。

本書はリスニング力を鍛える参考書でありますが、聞いた音を自分で再現するというトレーニングも積めるため、スピーキングや発音練習としても非常に役に立つんです。

参考書については、YouTube動画でも紹介しています。興味がある方は動画もご覧ください!

【映画英語のリスニング】ネイティブ並みのリスニング力を手に入れよう!【武田塾English】vol.103

スピーキングに活用|どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

まず、瞬間英作文用の参考書というのは、“日本語から英語に瞬時に訳していく訓練をする”参考書のことで、主にライティングやスピーキング力を伸ばすことができます。

そして、この「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」では、英語の基礎である5文型と中学生レベルの文法を用いて、簡単な英文を瞬時に作るトレーニングができます。

この教材は1周で終わらず、何度も周数を回して使って欲しいです!
そうすれば、中学生レベルの文法を完璧に使いこなせるようになり、英文もスムーズに出てくるようになります。

さらに応用力を磨きたい方向けには「スラスラ話すための瞬間英先文シャッフルトレーニング」という中上級者向けのシリーズも発売されています。

英文が長めで、複雑な構造の文章が構成されているため、Versantで高得点を採りたい方はシャッフルトレーニングまで仕上げることをおすすめします!

発音練習に活用|英語リスニングのお医者さん


『英語リスニングのお医者さん』は、英語特有のアクセントや音声変化を学ぶことができ、自分の聞き取れない音も探ることができる参考書です。

リスニングはこれまでも対策してきたけれど、たまに何を言っているか分からなくなる人や、リスニング対策が頭打ちになっている人におすすめです。

付いているチェックテストを受けると、自分の苦手な音を知ることができ、それに対する対策まで明確に提案してくれます。

▼参考書の詳しい使い方についてはこちら!

【リスニング力爆伸び確定】英語リスニングのお医者さん?おすすめ参考書!【シャドーイング・ディクテーション】vol.39

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以上の3つがおすすめの教材やアプリでした。

それぞれシャドーイングの役に立つというだけではなく、継続して英語学習を行う上でも機能性抜群の学習ツールとなっています。

ぜひ、使ってみてください!

まとめ|VERSANT対策をしっかりしてスコアアップを目指そう!

Versantは、その独特なテスト内容から、難しいと形容されることも多いです。

しかしながら、今回のブログで紹介したテストの特徴や対策方法を理解したうえで、戦略的に勉強計画を立てれば、スコアアップがのぞめるテストでもあります。

新型コロナが終わり、海外との交流が再開している今こそ、転職や留学にVersantを活用してみてはいかがでしょうか?

Versantは、本当に話せる英語力の証明として国際的にも認知度と信頼性の高い英語のスピーキングテストです。グローバルに活躍したい方には、ぜひご自身の実力把握のためにも受験することをおすすめします!

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