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武田塾English本部

英検2級スピーキング対策|おすすめの過去問や合格のコツ・勉強法を徹底解説!

こんにちは!
武田塾English代表の井関です。

『英検2級のスピーキングはどんな問題?』
『1次試験はなんとか通ったけど、面接が不安』

など思っている方も多いのではないでしょうか。

また、「1次試験は突破したのに、いつも2次試験で落ちてしまう…」と悩まれている方も多いです。

そんな皆さんに、今回は、英検2級スピーキング対策をするうえで、知っておくべき流れや合格のコツ、そして、おすすめの参考書や過去問集などを紹介していきたいと思います。

【この記事を読むと・・・】
・英検2級スピーキングの流れや、試験で気を付けるべきポイントが分かる!
・英検2級スピーキングで高得点を取るためのテクニックが分かる!
・英検2級スピーキングで合格するために必要な参考書や練習方法が分かる!

井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

累計400万回再生突破のYouTubeチャンネル「武田塾English」にて社会人向けに英語学習に関する有料級の情報を配信中!Be動詞も理解できずに英語学習に悩んでいたところから数年で英検1級・TOEIC900点以上を取得。最も効率的な英語学習方法を日本に広めるため株式会社武田塾Englishを設立。

井関 真大(いせき まさひろ)
1993年生まれ、東京都立川市出身。立川市立立川第五中学校から都立翔陽高等学校へ進学。高校3年の4月に武田塾御茶ノ水本校に入塾し、偏差値31.6から明治大学商学部に逆転合格。明治大学在学中、2年で英検1級を取得。その後、英国イースト・アングリア大学へ正規留学。卒業後は一般企業(株式会社ベイカレント・コンサルティング、他)で英語を使った実務を経験。25歳で独立。
現在は大学受験予備校、武田塾の西東京エリア(練馬校、田無校、ひばりヶ丘校、東久留米校、拝島校)を統括する傍ら、武田塾のカリキュラム作成に参画、YouTubeの「武田塾チャンネル」にも出演中。統括校舎からは難関国公立・早慶上智・GMARCHなどへの合格実績を数多く出している。SalTree株式会社 代表取締役。

【著書】
『Be動詞もわからなかった私が数年でTOEIC満点をとった英語独学法』(幻冬舎)
『大学入試 逆転英単語2000 (武田塾逆転合格一冊逆転プロジェクト) 』(アルク)

【取得資格】
・英検1級
・TOEIC L&Rテスト990点
・TOEIC Writingテスト満点
・ケンブリッジ英検(CPE)

井関 真大/武田塾English CEOのプロフィールページ

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英検2級スピーキングの概要

知っておきたい前提情報は、次の3つになります!

【1】試験内容
【2】採点基準と合格点について
【3】英検準2級との違い

それではひとつずつ紹介していきますね。

【1】試験内容

まず、英検2級の試験内容は次のようになっています。

測定技能形式・課題形式・課題詳細問題数解答形式
スピーキング音読60語程度のパッセージを読む。個人面接
面接委員1人
(応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
パッセージについての質問音読したパッセージの内容についての質問に答える。1
イラストについての質問3コマのイラストの展開を説明する。1
受験者自身の意見などある事象・意見について自分の意見などを述べる。
(カードのトピックに関連した内容)
1
受験者自身の意見など日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる。
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)
1

スピーキング試験の時間は約7分です。

ちなみに、実際の試験問題のサンプルはこちらです!
【英検協会公式サイト:英検準1級スピーキング試験問題】
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual/grade_2/pdf/grade_2.pdf

英検準2級と比較すると、「イラストについての質問」が1つ減っていますが、大まかな流れは変わりません。

【2】採点基準と合格点について

ここでは、採点基準と合格点について確認していきましょう。

評価基準としては発音、文法、語彙の正確さ、流暢さ、内容などといった項目があり、受験者が自分の意見を明確に表現できているかも重要な評価基準です。

また、合格ラインについては、2級の二次試験(スピーキング試験)は、650点満点で、合格基準スコアは460点と言われています。

つまり、約60%以上のスコアを獲得しなければならないことになります!

ただし、受験者が自己採点しても直接スコアを特定することはできません。

なぜなら、このスコアは「CSEスコア」と呼ばれ、受験者の答案より試験の難易度などを分析・調整したうえで算出されるものだからです。

そのため、正解の数が同じでも回次ごとに英検CSEスコアは異なります。

【3】英検準1級との違い

英検2級になると、語彙力や文章構成能力、リスニング力など1次試験の時点で求められる実力がグッと上がります。

例えば、英検準2級は必要となる知識が高校中級程度とされていますが、2級は高校卒業・大学入試程度とされています。

留学中の社会生活やビジネスシーンで必要な英語を理解できるだけではなく、自分で使えることが大きなポイントになります。

そのため、合格すれば入試優遇や単位認定などを認める国内の大学もあり、就活でも採用試験の履歴書に記入して英語力を十分アピールできます。

スピーキングの内容に関しても、準2級ではホームシアターやボランティアガイドなど日常生活の話題である一方、2級では環境にやさしい素材や新しいエネルギーなど社会性のある話題なので、難しく感じるでしょう。

ーーーーーーーーー

ここまで、

【1】試験内容
【2】評価基準と合格ラインについて
【3】英検準2級との違い

を見てきました。

それでは、今後は英検2級スピーキングの具体的な流れを確認していきましょう。

英検2級スピーキングの流れ

スピーキング試験の流れは、次の通りです。

【スピーキング試験の流れ】
1. 入室
2. 面接カードを渡す
3. 着席
4. 氏名・級の確認、挨拶
5. 問題カードを受け取る
6. パッセージの黙読(20 秒)
7. パッセージの音読
8. パッセージについての質問(質問パートNo. 1)
9. No. 2 の考慮時間(20 秒)
10. イラストの展開説明(質問パートNo. 2)
11. 「問題カード」を裏返す
12. 受験者自身の意見を問う質問 (質問パートNo. 3)
13. 受験者自身の意見を問う質問 (質問パートNo. 4)
14. 問題カードを面接官に返す
15. 退室

それでは、ひとつずつ見ていきましょう!

1. 入室

受付を済ませたら控え室で待機します。
「面接カード」を渡されるので、氏名・個人番号などを記入しましょう。

順番が近づいたら係員の案内で、荷物をすべて持って面接室前へ移動します。

係員に入室するよう指示されたら、ドアをノックしましょう。
受付からここまでは日本語で案内されます。

ノックしたあとはドアを開け、Hello. などと挨拶して入室しましょう。

2. 面接カードを渡す

控え室で記入した「面接カード」を、面接委員に渡します。

Can I have your card, please? などと言われるので、Here you are. と答えて「面接カード」を手渡します。

3. 着席

Please have a seat. などと着席を促されるので、Thank you. と答えて座りましょう。

何も言わずに座ったり、うつむいたままでアイコンタクトを取らなかったりすると、「コミュニケーションの意欲がない」と思われてしまうので気をつけてください。

手荷物は、隣に空いた椅子があればその上に、なければ自分の足元に置きましょう。

4. 氏名・級の確認、挨拶

面接官が、May I have your name,please? (あなたの名前を聞かせてください)などと聞いてくるので、My name is …. と答えましょう。

また、This is the Grade 2 test,OK? と受験級の確認をされたら、OK.と答えます。

会話の流れの中で、How are you today? など、簡単な挨拶もされます。

そういうとき、「何と答えよう?」「テストだからフォーマルな返事をしなければ」などと、考え過ぎる必要はありません。

自然なコミュニケーションを心がけ、明るく I’m fine. などと返しましょう。

5. 問題カードを受け取る

面接委員が Let’s start the test. などと言ったら、挨拶タイムは終了です。

パッセージとイラストが印刷された「問題カード」を、This is your card. と渡されるので、Thank you. と答えて受け取りましょう。

6. パッセージの黙読(20 秒)

最初に課されるのは、「問題カード」に印刷されたパッセージを、20秒間で黙読することです。

Please read the passage silently for 20 seconds. (最初にその文章を20秒間黙読してください)などと言われるので、All right. と返事をして黙読に取りかかりましょう。

英文の量は60語程度です。
文の構造をじっくり考えたり、「この単語の意味、何だっけ」などと悩んだりしていると時間が足りなくなります。

まずはタイトルに注目して、パッセージの大意を把握し、そのあと本文に目を通しましょう。

このとき必要なのは、ピリオドやコンマの位置、For example や However などのつなぎ言葉に注意して、どこからどこまでが意味のまとまりなのかをすばやく判断することです。

7. パッセージの音読

次に、パッセージの音読が求められます。Now, please read the passage aloud. (いま、文章を声に出して読んでください)などと言われるので、OK. と返事をしてタイトルから読み始めましょう。

この音読に時間制限はありません。
ですから落ち着いて、コンマやピリオドのあとにはポーズをしっかり置きましょう。

接続詞や前置詞の前、副詞(句)の前後などの、意味の区切れにもポーズを置くとナチュラルに聞こえます。

抑揚をつけることも大事です。
強調すべきところは強く、そうでないところは弱く音読すると、聞き取りやすく、内容が伝わりやすくなります。

面接委員によく聞こえるよう、大きく明瞭な発声で読むことも大事です。
たとえ知らない単語があっても、止まってしまったり、飛ばして読んだりするのはよくありません。スペルから発音を類推して堂々と読み切りましょう。

8. パッセージについての質問(質問パートNo. 1)

パッセージの内容についての質問は、How を使った疑問文が多く、Why が使われることもあります。

ですから面接委員が According to the passage と言ったら、続く疑問詞を注意して聞き取りましょう。

▶How …? と聞かれたら
パッセージ中から「方法」が述べられた箇所をさがします。
by doing so や in this way、「~するために」という意味の to doなどが手がかりになります。

How …? の質問に対しては 、By doingなどを文頭につけるとよいでしょう。

▶Why …? の形の質問をされたら
「理由」が述べられた箇所が答えになります。
therefore や so に注意を払いましょう。

Why …? の質問に対しては 、Because などを文頭につけるとよいでしょう。

▶答えにあたる箇所を見つけたら
正しい解答文を頭の中で作成します。
No.1の問いは「問題カード」を見ながら答えてよいので、パッセージを参考にしましょう。

つまり、答えにあたる箇所の文章をよく見て、主語にあたる部分は代名詞に置き換えるなどの加工をするのです。

9. No. 2 の考慮時間(20 秒)

No. 2は、「問題カード」に印刷されたイラストの内容を説明するという課題です。
イラストは通常、パッセージと関連のある3コマのものとなっています。

「問題カード」に印刷された1文を、説明の冒頭に置くことが要件です。
考えるための時間が20秒与えられます。

面接委員からは、Now, please look at the picture and describe the situation. You have 20 seconds to prepare. Your story should begin with the sentence on the card. と指示されます。

まず、冒頭に読み上げるよう指定された1文にすばやく目を通し、登場人物の名前とイラストのトピックを理解しましょう。

それからイラストの3コマを見て内容をつかみます。
コマとコマとの間には矢印型の吹き出しで、時間の経過や場所などを表す語句が書かれています。

これは内容の理解に役立つだけでなく、説明する際にも使うべき表現なので特に注意を払いましょう。

10. イラストの展開説明(質問パートNo. 2)

Please begin.(始めてください)と促されたら、イラストの展開説明を開始してください。

▶過去形にする
ほとんどの場合、冒頭に指定される1文は過去時制の英文です。
したがって説明全体も、過去時制にする必要があります。

動詞は注意して過去形を使いましょう。
進行中の動作を描写するときは、過去進行形にします。

▶分量の目安
分量の目安は、各コマを2文ずつで描写する程度です。

第1文で、描かれている人物の状況を説明し、第2文で人物の心理状態を説明したりセリフを引用したりすると、要点を過不足なく説明できるでしょう。

コマとコマの間には矢印型の吹き出しで、時間の経過を表す表現が書かれています。
2コマめ、3コマめの第1文は、この時間表現で始めるとよいでしょう。

▶セリフの表現
イラスト内に吹き出しで書かれているセリフを、A said to B, “….” という形でそのまま引用するのもよいでしょう。

余裕があれば、A suggested that …. やA told B that …. などの間接話法を使うと、いろいろな言い回しを使えることをアピールできます。

11. 問題カードを裏返す

No. 1と No. 2の質問が終わったら、Please turn over the card and put it down.(カードを裏返して置いてください)と、面接官から指示があるので従ってください。

12. 受験者自身の意見を問う質問 (質問パートNo. 3)

No. 3では、「問題カード」の話題と関連のある内容について、受験者自身の意見を尋ねられます。

多くは、Some people say that ….(…という意見の人もいる)などとある意見を紹介した上で、What do you think about that?(あなたはどう思いますか?) と質問されるパターンです。

「問題カード」を見ることはできないので、面接委員の目をしっかり見ながら答えるようにしましょう。

▶解答のコツ
I agree. または I disagree. と、紹介された意見に対して同意するかしないかを、まずはっきりと表明することです。

Some people say that …. の〈…〉の部分をいかして、I think that …. / I don’t think …. と答えることもできます。

そのあと、どうして同意/不同意なのか、その理由を2文程度で述べられるとよいでしょう。
理由を1つ挙げて、それを補強する文を1つ加える、または理由を2つ挙げるなどの形式がおすすめです。

13. 受験者自身の意見を問う質問 (質問パートNo. 4)

No. 4でも、受験者自身の意見が問われます。

ただし、「問題カード」の話題とは関連が全くない内容についての質問であるケースが多いので、先入観を持たずに、集中して聞き取るようにしましょう。

通常、面接委員はまず Today, / These days, などの表現を使って、現在の社会現象を説明します。
そのあと Do you think …? と、受験者自身の意見を尋ねるのが一般的なパターンです。

▶解答のコツ
まず Yes または No と答えて、自分の意見をはっきりさせることです。

すると面接委員が Why? / Why not? または Please explain. と理由を聞いてくるので、2文程度で理由を述べましょう。

We should / We shouldn’t や would rather do (than …)、または I’ve heard that … などの表現を知っておくと便利です。

14. 問題カードを面接官に返す

This is the end of the test.Could I have the card back,please. (テストはこれで終了です。カードを返してください)と言われたら、試験は終了です。

Here you are. (どうぞ)と問題カードを必ず面接官に渡しましょう。

14. 退室

面接委員に You may go now. と言われたら、Thank you. Goodbye. などと挨拶して退室します。

Have a nice day.(さよなら、いい1日を!) と挨拶された場合は、You too.(あなたも) という返事が使えます。

退室時は、忘れ物をしないよう注意しましょう。
退室後は、他の受験者と話をしたり、控え室に戻ったりすることはできません。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ここまで見てきたように、二次試験の流れは以下のようになります。

【スピーキング試験の流れ】
1. 入室
2. 面接カードを渡す
3. 着席
4. 氏名・級の確認、挨拶
5. 問題カードを受け取る
6. パッセージの黙読(20 秒)
7. パッセージの音読
8. パッセージについての質問(質問パートNo. 1)
9. No. 2 の考慮時間(20 秒)
10. イラストの展開説明(質問パートNo. 2)
11. 「問題カード」を裏返す
12. 受験者自身の意見を問う質問 (質問パートNo. 3)
13. 受験者自身の意見を問う質問 (質問パートNo. 4)
14. 問題カードを面接官に返す
15. 退室

続いて、英検2級スピーキング合格のコツを見ていきましょう!

【場面別】英検2級スピーキング合格のコツ|使えるフレーズも紹介

さて、今度は気になる英検2級のスピーキング合格に向けたコツを紹介していきます!

【場面別 合格のコツ】
1|「音読」の対策
2|「パッセージの質問」の対策
3|「イラストの展開説明」の対策
4|「受験者自身の意見を問う質問」の対策
5|アティチュード対策
6|困ったときに使える英語表現

一つひとつ詳しく見ていきましょう!

場面1|「音読」の対策

2級の面接で最初の問題が音読です!
音読がうまくできると、このあとの問題も自信を持って取り組むことができます。

単語の勉強をしていても、試験に出るすべての単語を理解し、上手に発音することは難しいこともあるでしょう。

そこで気を付けてほしいのが下記の3点です。

▶ タイトルから内容を予想する

タイトルが理解できると、先の文章で何について書かれているのか、大体の予想がつきます。

内容を全く予想できずに本文を読み進めるのと、内容が少し分かってから読み進めるのでは頭に入る情報量が異なるものです。

もし、本文が分からなくてもタイトルさえ分かればある程度のストーリーが予測できます。

▶ ゆっくり正しい発音を意識する

最初の課題だからこそ気を付けてほしいのが、ゆっくり正しい発音を意識することです。

一方で、正しい発音が分からない単語が出てきたら、自信を持って英語らしく発音してみましょう。
過去形になっているのか、複数形なのかなど単語の細部までしっかり意識をしてくださいね。

もちろん、英検は試験なので発音もアクセントも完璧であるほうがプラス評価となります。

単語を勉強するときは、意味だけでなく正しいアクセントの場所や発音を必ず確認しておきたいところです。

▶ 分からなくても止まらずに読み切る

知らない単語が1つあると止まってしまって、次に進めないというケースもよくあります。

しかし、スピーキングテストでは、知らない単語があっても止まらずになんとなくでも読み切ることのほうが大切です。

音読問題に時間制限はないので、焦って読まなくても大丈夫です。
文章の区切りごとにひと息つくくらいのスピードで落ち着いて読み、次の質問に備えるようにしましょう。

一定時間無言が続いてしまうと終了だと思われてしまいますので、これだけは避けるようにしましょう。

場面2|「パッセージの質問」の対策

音読した文章に対する質問では、面接官が何を聞いているかを聞き取れるかがポイントです!

さらに、先ほどの音読のときに、どこまで文章の内容を理解できているかも重要です。
文章が理解できていれば、おのずと質問内容にも予想がつきやすくなります。

▶ 指示語が指す内容を見つける

文章内にはitやthatなどの指示語があります。
黙読と音読のときに、この指示語の指す内容を探し出しておきましょう

指示語を含む質問がされた場合、回答で指示語をそのまま使ってしまうと減点対象となります。

2級で大きなポイントになるのは、指示語を正確に言い換えることができるのかどうかです。

問題文や文章中にある指示語を正しく言い換えるスキルが必要です!
手元の問題カードを見直すのは可能なので、焦らず回答しましょう。

▶ とにかく無言にならない

質問の内容がどうしても分からなかった場合は、聞き直すことも可能です。

聞き返しても質問の内容が分からなかった場合でもとにかく何か答えてみましょう。
無言で次の問題に進んでしまうと0点になってしまいます。

英検の面接では、回答が正解でなくても、態度面でプラス採点をしてもらえることがあります。

無言で終わってしまうと積極性やコミュニケーション能力がないと判断され、減点対象になる可能性もあります。

場面3|「イラストの展開説明」の対策

イラストの展開説明では3コマのイラストが提示します!
準2級では状況を1文で説明すればよかったのですが、2級では場面を切り取るだけでは不十分です。

イラストやセリフを見て、状況の変化や登場人物の心情を読みとり、英語でストーリーを作るスキルが求められます。

▶ イラストの中にある文章を使う

ゼロから文脈のある文章を作るのは難しいので、イラストの中に記載された状況を説明する英文を使いましょう。

「誰が何をした」を意識して、イラスト内のセリフや文章を使って時系列順に並べることができればある程度の加点がもらえます。

あとは登場人物の心情を加えたり、要点をまとめたりします。
イラストないのセリフ・文章を補いながらつなげるイメージを持つとよいでしょう。

▶ 過去形もしくは過去進行形で話す

サンプル問題のイラストを見ると、男性は未来の提案をしています。

しかし、ここでナレーションをつけるのであれば、男性の言葉には過去形を使わなければいけません

イラストの内容はすべて過去に起こったことだと思ってください。

したがって、最後のコマでは「女の人は子どもが泣いていないかと心配していた」など、過去進行形を使うべきといえます。

細かいようですが、未来や現在の話ではなく、きちんと過去の話になるよう回答していきましょう。

場面4|「受験者自身の意見を問う質問」の対策

自分の意見を問われる質問は、参考にできるイラストや英文がないため、特に難易度が高くなります。
そのため、ほかの課題よりも事前の対策が重要となります。

「日本語の面接でも緊張してしまうのに、英語で自分の意見を言うなんて…」と苦手意識を持っている人もいるでしょう。

しかし、自分の意見の伝え方さえ知っておけば、一通り回答することができますよ。

▶ 社会的な話題を勉強しておく

2級の問題では、ほとんどが社会的な問題です。

環境問題や緑化問題、新しいエネルギーなど、事前に出題されそうなトピックにまつわる英単語をインプットしておきましょう。

普段は使わない単語も多いので、予習しておかないと質問の意図が理解できない可能性があります。
英字新聞などで、社会的な問題・変化についてのニュースを読んで、内容と単語を予習しておきましょう。

できれば、誰かとディスカッションして、英語で意見を述べる練習をするのがおすすめです!

友達とテーマを決めて会話をしたり、英会話レッスンを利用したりして、人前で英語で意見を述べる練習をしておくことで、面接本番で緊張するなかでもスムーズに意見を述べられるでしょう。

▶ 自分の意見をまずははっきり述べる

日本人は自分の意見をいう前に、理由や状況を長く説明してから結論を最後にいう傾向があります。しかし、英語は大切なこと・結論は最初に伝える言語です。

そのため、面接官に質問されたら、最初に下記のように自分自身の意見をはっきりと述べましょう

No3ならI agree. (賛成です)/I disagree.(反対です)を、No4ならYes./No.から、入ることで自分の立場を最初に主張できます。

その後、続けて理由を2,3文で答えましょう。
I think that~. (私は~と思います。)/ I don’t think that~. (私は~とは思いません。)と続けると回答しやすいです。

受験者自身の意見を問う問題なのでYes,Noどちらの立場で答えても間違いはありません。
恥ずかしがらず、堂々と回答しましょう。

場面5|アティチュード対策

英検2級では音読と4つの質問以外に、アティチュードも採点されます!
合格のためには、アティチュードも減点されないよう対策を練っておく必要があります。

英検で評価されるアティチュードは、「コミュニケーションや意欲のある態度をとれているか」を指します。

アイコンタクトや表情や声の抑揚やボリューム、ジェスチャーなどを使って自分の思っていることを伝えようとする能力も評価対象になるのです。

▶ 積極性をアピールする

スピーキングテストで減点になる理由で特に多いのが「積極性の無さ」です。

英語で挨拶や質問をされたときに、無言が続くと積極性がないという理由で減点になることがあります。

ほかにも、面接が始まってすぐ面接官からHow are you today? (今日の調子はどう?)と挨拶をされた場合に返答しないのもNGです。

着席を勧められたり、問題カードを渡されたりするときも、Thank you.などと一言添えて、受け取りましょう!

▶ アイコンタクトを取る

日本ではそれほど重視されませんが、英語圏ではアイコンタクトを非常に大切にします。

そのため、英検の面接でも、「意思を伝えたい」「コミュニケーションをとりたいという気持ちの表れ」として、アイコンタクトの有無が評価に含まれます。

挨拶をするときは、声だけではなくてアイコンタクトもセットで行ってください!
挨拶以外でも、質問に答えるときは時折アイコンタクトを交えながら回答しましょう。

特に、自分の意見を述べるタイミングのアイコンタクトは効果的です。
反対に、アイコンタクトを取れないと、コミュニケーションを取りたくないと思われる可能性があります。

▶ 礼儀を守って好印象を与える

アティチュードの面から見ると、英検は入室時から退室するときまですべての態度が採点の対象になります。

ノックもなしに入室したり、何も言われる前から席に座ったり、カバンを机に置いたりなどマナー違反が多いと、印象は悪くなります。

入室するときにはMay I come in? (入ってもいいですか)と聞くなど、丁寧な対応を心がけましょう。

▶ 聞き取りやすい声の大きさ・声色・喋り方を意識する

面接は、面接官に自分の言葉を聞いてもらい、採点してもらいます。

知らない単語でも、多少間違った発音をしてしまっても、もごもご不明瞭に喋ってはいけません。
相手が聞き取りやすい声の大きさや声色、喋り方を意識することが大切です。

下を向いて話をすると声がこもってしまいます。
アイコンタクトもそうですが、目を合わせることで自然と聞き取りやすい声色や喋り方になります。

▶ ジェスチャーを交えてリズム・テンポを作る

スピーキングテストでは、外国人になりきって自信を持って話すことが重要です!
少しおおげさにジェスチャーを交えてリズム・テンポを作り、英語圏の人らしい雰囲気を作りましょう。

手は上品に膝の上に置いているのではなく、胸から顔の付近まで上げて、ジェスチャーを取り入れます。

ジェスチャーを入れることで、自然と声の大きさや英語独特のリズムが作られ、さらに積極性のある態度として評価も自然と上がります。

自分の意見に合わせて、表情をしっかり変えることもポイントです!
英語でのコミュニケーション力は、「なりきること」で一気に上達しますよ。

場面6|困ったときに使える英語表現

質問を聞き返すときや、考える時間が欲しいときなど、困ったときに共通して使える英語表現を紹介します!

▶ 面接委員に聞き返すときの言い方は?

I beg your pardon?(もう一度言っていただけますか?)
Come again?
Sorry? Could you say that again?
I’m Sorry?
I am sorry, but could you repeat the question again?
Excuse me?

面接委員の言ったことが聞き取れなかった場合は、上記の表現を使用して聞き返しても大丈夫です!

ただし、度が過ぎる聞き返しはNGです。
反応が不自然だということでアティチュードに響きますし、「この受験者はリスニング力が低いのだ」と判断されて、次の質問へ進められてしまうかもしれません。

▶ 考える時間がほしいときは?

Well, …(ええと…)
yeah…
Hmm…
so…
Let me see…

ちょっと考えてから答えたいときは、Well, … と言って考え中であることを伝えましょう!

無言で考え込んだり、その後の言葉が続かないことだけは避けましょう。
「聞き取れないのだな」「受け答えができないのだな」と誤解され、最悪の場合、次の質問へ進められてしまいます。

すぐに次が続かないが、もう少し考えたいという場合は、Just a second! (少し待ってください)や、How do you say…? (なんといえばいいのかな…)を使って間とつなぐとよいでしょう。

▶ 質問の内容がわからないときは?

I am sorry, but could you repeat the question again?(すみませんが、質問をもう一度繰り返していただけますか?)
I beg your pardon?
Could you say that again?
Pardon?
Excuse me?

面接委員の質問の意味がわからないとき、まずすべきことは、その質問をもう一度言ってもらうことです!

ただし、質問の単語の意味を聞いたり、別の言葉に言い換えてくれるように頼んだりしても、答えてはもらえません。

ですからどうしてもわからない場合は、聞き取れた範囲の語句から意味を類推して、堂々とした態度で答えるようにしましょう。

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ここまで見てきたように、英検2級スピーキング合格のコツは以下のようになります。

【場面別 合格のコツ】
1|「音読」の対策
2|「パッセージの質問」の対策
3|「イラストの展開説明」の対策
4|「受験者自身の意見を問う質問」の対策
5|アティチュード対策
6|困ったときに使える英語表現

続いて、気になる効果的な過去問の使い方や勉強法について解説していきます!

英検2級スピーキングの効果的な過去問の使い方や勉強法

英検2級のスピーキング試験に向けて、効果的な勉強方法を紹介します。

【効果的な勉強法】
1|声に出して練習する
2|過去問を使う
3|参考書や問題集を使う

一つひとつ詳しく見ていきましょう!

声に出して練習する

過去問や参考書の問題をもとに、声に出して回答する練習をしましょう。

英検2級ではアカデミックな表現も求められますので、表現をチェックしてもらうためにも、高度な英語力を持った保護者や先生などに面接官役になってもらうのが理想的です。

難しい場合は1人で声に出して練習しても効果があります。
動画サイトにある練習用動画を活用すると、回答時間の感覚も掴みやすくなるでしょう。

練習を積んで堂々と英語を話したり、はっきり発音したりすることに慣れることで、アティチュードの得点アップを期待できます
事前対策をしっかりして、自信をもって答えられるようにしておきましょう。

過去問を使う

英検のスピーキングテストには、質問と解答のパターンがある程度決まっているので、過去問を使って練習することが合格への最短コースといえます。

過去問にはCDと問題カードがついているものがあるので、何度も聞いて流れを掴みましょう。何度も練習しているうちに傾向や自分の苦手ポイントも見えてきます。

「こう聞かれたら、私ならこう答えるだろう」と試行錯誤しながら関連する単語や熟語、面接で使えるフレーズを集めましょう。自分なりの回答の構成を作っておくのも有効です。

旺文社の過去問シリーズは、詳細な解説や答え方のアドバイスが掲載されているのでおすすめです!

本番同様のカラーの「問題カード」が付属しているほか、Web特典の動画「面接シミュレーション」「面接模範例」など、実際の二次試験を模擬体験できる工夫がたくさん盛り込まれています。

▶ じっくり取り組みたい人におすすめ
『2024年度版 英検2級 過去6回全問題集』

▶短期で実力を完成させたい人におすすめ
『2023-2024年対応 直前対策 英検2級 3回過去問集』

参考書や問題集を使う

過去問の練習が終わったら、参考書や問題集を使ってさらに知識の幅を広げましょう!

気を付けてほしいのは、参考書を何冊も違うものを用意するのではなくて、過去問以外にはこの1冊と決めて何度も反復練習をすることです。

質問をしたらすらすら口から出るようになるまで練習しましょう。

▶おすすめの参考書

英検2級のスピーキング対策にいちばんおすすめの参考書は、『英検2級 二次試験・面接 完全予想問題[改訂版]』です!

評価のポイントや自分の意見に説得力を持たせるコツといった情報に加え、豊富なQ&Aなど、受験者が不安に感じる点に対してきめ細やかに対応した内容となっています。

付属の「問題カード」は、実際の試験と同様フルカラーで、本番の気分を模擬体験するのにぴったりです。

また、強く読む部分やイントネーションの高低、ポーズなど音読の注意点が明記されていて、一人でも音読の練習ができるよう工夫が凝らされています。

問題は10セット収録されており、数をこなしてトレーニングすることもできます。

▶参考書の効果的な勉強方法

まず「面接試験の流れ」「出題内容」のページを読んで、二次試験の流れを把握します!

それから、カラーの「問題カード」を切り離し、付属音声を流して、実際の二次試験を受ける気持ちで解答してみます。
自分の解答はスマホなどで録音し、あとで解答例と比較して、問題点を洗い出しましょう。

「パッセージの音読」は、「音読の攻略」ページと突き合わせて、注意点をクリアできているか確認します。

時間があれば同じ問題にもう一度トライして、完璧な解答例に近い内容の答えが実際に口から出るかどうか、確認することが望ましいです。

そして仕上げに動画コンテンツの「面接のシミュレーションをしよう」で、本番同様の模擬試験を体験してみます。このようにすれば本番でもリラックスして、実力を発揮できることでしょう。

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ここまで見てきたように、効果的な過去問の使い方や勉強法は以下のようになります。

【効果的な勉強法】
1|声に出して練習する
2|過去問を使う
3|参考書や問題集を使う

こちらの動画も参考にしてみてください!

【最新傾向】難化した英検2級2次面接試験対策【2023年度版】

まとめ|英検2級スピーキングはきちんと練習しましょう!

今回は、英検2級スピーキング対策をするうえで、『知っておくべき流れ』『合格のコツ』そして、『おすすめの教材や過去問集』を紹介しました!

2級になると、1次試験・2次試験共に前級である準2級から大きくレベルアップします。
そのため、1次試験が終わった後も、手ごたえがなかったりして、結果を待たずして、2次試験対策をあきらめてしまう方もいます。

しかし、1次試験が終わった後は、希望を捨てず速やかに2次試験対策に移りましょう。
2次試験は、たった7分ほどの試験です。事前にどれだけ準備したかで勝敗が分かれます。

本記事で紹介したことをスピーキング試験では、ぜひ活用してみてください!

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