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武田塾English本部

英語音読の効果的なやり方|コツや注意点、おすすめの教材・アプリも紹介!


こんにちは!
武田塾English 代表の井関です。

英語を勉強していると、音読をすすめられることがよくあります。
私自身、音読をすることで4技能をバランスよく伸ばしてきました!

でも、

「音読をたくさんやっているけど、正直効果が感じられない…」
「音読の正しいやり方って、何? でも、今さら聞けないな…」

と悩んでいる方も多いんです。

そこで、今回は、英語音読にチャレンジしている皆さんに、『英語音読の効果』や『正しいやり方とコツ』、『おすすめの教材やアプリ』を紹介します。

【この記事を読むと…】
・効果や目的が分かった状態で英語音読ができるようになります!
・英語音読で高い効果が得られるやり方やコツが分かります!
・英語音読に今日から使える教材やアプリを知ることができます!

それでは、最初に、英語音読で得られる4つの効果について見ていきましょう。

井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

TOEIC満点・英検1級・2021年英検協会奨励賞第2位
井関 真大/武田塾English CEO

累計400万回再生突破のYouTubeチャンネル「武田塾English」にて社会人向けに英語学習に関する有料級の情報を配信中!Be動詞も理解できずに英語学習に悩んでいたところから数年で英検1級・TOEIC900点以上を取得。最も効率的な英語学習方法を日本に広めるため株式会社武田塾Englishを設立。

井関 真大(いせき まさひろ)1993年生まれ、東京都立川市出身。立川市立立川第五中学校から都立翔陽高等学校へ進学。高校3年の4月に武田塾御茶ノ水本校に入塾し、偏差値31.6から明治大学商学部に逆転合格。明治大学在学中、2年で英検1級を取得。その後、英国イースト・アングリア大学へ正規留学。卒業後は一般企業(株式会社ベイカレント・コンサルティング、他)で英語を使った実務を経験。25歳で独立。
現在は大学受験予備校、武田塾の西東京エリア(田無校、ひばりヶ丘校、東久留米校)を統括する傍ら、武田塾のカリキュラム作成に参画、YouTubeの「武田塾チャンネル」にも出演中。統括校舎からは難関国公立・早慶上智・GMARCHなどへの合格実績を数多く出している。

【著書】
『Be動詞もわからなかった私が数年でTOEIC満点をとった英語独学法』(幻冬舎)、『大学入試 逆転英単語2000 (武田塾逆転合格一冊逆転プロジェクト) 』(アルク)

【取得資格】
・英検1級
・TOEIC L&Rテスト990点
・TOEIC Writingテスト満点
・ケンブリッジ英検(CPE)

井関 真大/武田塾English CEOのプロフィールページ

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Contents

英語音読で得られる4つの効果

まず、英語音読をすると次のような効果が期待できます!

【英語音読の4つの効果】
1|リーディングスピードが向上する
2|リスニング力が向上する
3|スピーキング力が向上する
4|文法や語彙などの知識が定着し、ライティング力が向上する

それでは、1つひとつ解説していきますね。

効果1|リーディングスピードが向上する

まず、音読を行うと、頭の中で英単語や英文法といった知識の処理が無意識にスラスラとこなせるようになるため、英語をスピーディーかつスムーズに読めるようになります。

つまり、英語における情報処理能力が上がるということは、非ネイティブスピーカーが陥りがちな母国語に訳してから理解するという無駄なプロセスがなくなります。

そうなると、英語を英語のまま、英語の語順で、すばやく理解することが可能になるんです!

さらに、トレーニングを続ければ、英語を読んでいく過程で無意識に「先読みする力」も身につきます。

これはどういうことかというと、音読に慣れてくると、発声する前に先にある音に意識を持って行けるようになるということです。

例えば、「I want to go to the beach. The ocean is so beautiful.」
こんな英文があったとします。

この文章を読もうとすると、「アイ・ワントゥー・【ザ】・ビーチ /【ジ】・オーシャン・イズ・ソー・ビューティフル」となります。

このように「the」は普段は「ザ」と発音しますが、母音の前では「ジ」と発音するというルールがあります。

しかし、この文章を正しい発音で音読するには、発声するポイントより先に意識を持っていかなければなりません。

音読するとこのような無意識で先読みをするという感覚も身につき、やがて速読ができるようになります。

効果2|リスニング力が向上する

音読は、発音や抑揚を含む音声を、英単語・文法といった文字や意味と結びつけることができます。そうなれば、リスニング力も必然的に向上します。

英語の音と文字が結びつけられると、正確な発音を理解できるようになります。

そうなると、自分でも正確に発音できるようになり、最終的には英語の聞き取りも上達します。

また、頭の中で単語と文法の知識を処理するスピードが速くなると、リーディング同様、英語を英語のままの語順で素早く理解できるようにもなります。

効果3|スピーキング力が向上する

音読をやり込むことで、英語独特の発音やリズム、イントネーションを身につけることができ、スピーキング力が向上します。

しかし、スピーキングへの効果はそれだけではありません。

他にも、音読で読み込んだスクリプトに出てくるイディオムや構文を英会話でも、自然と使えるようになれば、英語の表現の幅も広がります。

さらに、慣れてくると日本語から英語に変換することがなくなります。その結果、英語を英語のままスムーズに組み立てることができるようになるんです。

効果4|文法や語彙などの知識が定着し、ライティング力が向上する

効果3「スピーキング力が向上する」でも説明したように、音読は、英語における語い力や表現力、文章構成能力を鍛えてくれます。

つまり、ライティング力も飛躍的にアップすることになります。

自分で使えそうな表現や言い回しが含まれたスクリプト(英文)を使って、音読にはげむと、それらの表現や言い回しがしっかりと定着し、聞く時や話す時だけではなく、書く時にも使えるようになるんです。

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このように音読をすると、4技能でさまざまな効果が望めるんです。

振り返ってみましょう。

【英語音読の4つの効果】
1|リーディングスピードが向上する
2|リスニング力が向上する
3|スピーキング力が向上する
4|文法や語彙などの知識が定着し、ライティング力が向上する

それでは、今度は英語音読の効果的で正しいやり方を解説していきます。

英語音読の効果的なやり方|5つの手順でご紹介

英語音読で効果を出すためには、次のような手順を踏んでいく必要があります。

【英語音読の正しい手順5ステップ】
1|わからない単語や文法を調べる
2|英文を意味のかたまりごとに区切り前から理解する
3|音声を聞いて発音チェック
4|正しい発音を意識して、一文ずつ音読する
5|全体を繰り返し音読する

また、音読の種類としては大きく2種類あります。

初心者向けには『音声に重ねてスクリプトを見ながら音読する(オーバーラッピング)』玄人向けには『スクリプトを見ないで、音声に続けて発声するシャドーイング』もおすすめです!

それでは、詳しく見ていきましょう。

手順1|わからない単語や文法を調べる

音読教材は、黙読してみて内容が90%以上理解できるものが望ましいです。

そのため、分からない単語や文法知識があれば、読み込みを行う前に調べておく必要があります。

そうしないと、英語の語順に沿って、前から順番に内容を理解することができなくなってしまいます。

前から順番に内容を理解しながら読まないということは、いくら綺麗に音が発音できたとしても、ただ、音を発声しているだけの状態となり、適切な音読トレーニングとは言えません。

ですから、スクリプトを読む前に予め知らない単語や文法知識がないか、よく確認しておくことをおすすめします!

手順2|英文を意味のかたまりごとに区切り前から理解する

知らない単語や文法知識がなくなったら、今度は英文を意味のかたまりに沿って区切り、前から理解する癖をつけていきます。そうすることで、長い一文を一気に理解することなく、英語の語順で理解する練習ができます。

例えば、こんなスクリプトがあったとします。

The ocean covers about 70% of the Earth’s surface and is home to a wide variety of plants and animals. As we dive deeper, you will see colorful coral reefs teeming with tropical fish, graceful sea turtles gliding through the water, and majestic whales breaching the surface. Remember to take a deep breath and imagine yourself swimming alongside these incredible creatures.

音読に慣れていない場合は、意味の区切りが分かりやすくなるようにスラッシュ(/)を入れていきます。

The ocean covers / about 70% of the Earth’s surface / and is home to a wide variety of plants and animals. / As we dive deeper, / you will see colorful coral reefs / teeming with tropical fish, / graceful sea turtles / gliding through the water, / and majestic whales / breaching the surface. / Remember to take a deep breath / and imagine yourself / swimming alongside these incredible creatures.

こんな風にスラッシュを入れて、意味のかたまりを意識しつつ、音読していきましょう。

ちなみに、スラッシュを入れる場所(意味の区切れ)は「前置詞の前」「関係代名詞の前」「現在分詞・過去分詞の前」「接続詞の前」「カンマやコロン等の前か後」「長い主語の後」「長い目的語の前」がおすすめです。

大切なのは、自分にとって読みやすいタイミングでスラッシュを入れるということです。
まだ音読に慣れていない場合、上の文章よりさらにスラッシュを細かく入れた方が良いですし、慣れている場合、もっと減らしても良いかと思います。

そして、実際に音読する際は次のように、スラッシュを入れたパーツごとに頭で内容を読み取っていきます。

The ocean covers / about 70% of the Earth’s surface / and is home to a wide variety of plants and animals.

~頭の中で浮かんでくる意味~
『海は覆っている / 地球の表面の約70% / それから、多様な植物や動物の生息地』

このように、返り読みする必要がなく、意味を無理なくとりつつ、音読しながら理解できる区切り方を目指しましょう。

手順3|音声を聞いて発音チェック

また、音読する際はあらかじめ見本となる音声をよく聞いて、ネイティブスピーカーの発音をチェックすることも大切です!

ここでは、単語や英文がどのように発音されているかを確認することがポイントです。

特に意識して確認して欲しいのが「つながっている音」と「強調されている音」です。

例えば、この文章の発音を確認した場合、見本の音は次のように聞こえます。

The ocean covers / about 70% of the Earth’s surface / …….
(ジ【オ】ーシャン カボーザバウトゥ 【セ】ブンディ パーセントブ ジ【ア】ーサーフェイス….)

※【 】強調して聞こえる音


慣れるまではこんな風に聞いた音をそのままカタカナやローマ字でメモすると良いです。また、抑揚や強調された音は【 】や✓をつけておくと良いです。

さらに、つながって聞こえる音(今回だとcoversとaboutや、Earth’sとsurfaceなど)にも注意して印をつけたり、つながって聞こえた音をそのままメモしたりしましょう。

ここでのポイントは、一つひとつの単語の細かい発音よりも、英文として読まれる際の全体の抑揚やリズム、発声を掴むことです。

手順4|正しい発音を意識して、1文ずつ音読する

今度は、見本の音声に沿ってスクリプトを確認しつつ、音読していきます。

最初は正確さに意識を置いて、1文ずつお手本を真似て発声してみましょう。

1文が長い場合は、スラッシュに沿って文中で区切って読んでもOKです!

ここでは速くスムーズに話そうとしなくても大丈夫です。
無理をせず、抑揚やイントネーションを気にしながら、音を丁寧に追っていきましょう。

正しい発音を意識することで、スピーキング力やリスニング力の向上にもつながりますよ!

手順5|全体を繰り返し音読する

見本に忠実に、詰まらずに読めるようになってきたら、こんどは音源なしで、文章全体を繰り返し音読してみましょう。

音読する時は、読みながら意味を頭に浮かべることを意識してみてください!

また、発声に関しても曖昧なまま何となくで発音しているところがないかも確認していきます。

もし、曖昧な発音があれば、手順3や4に戻りやり直しましょう。

初級者向け|音声に重ねてスクリプトを見ながら音読する(オーバーラッピング)

オーバーラッピングは、スクリプト(原稿)を見ながら、CDなどの音声に重ねて喋る練習法を指します。

スクリプトを見ながら、音読ができるため安心感があります。英語学習を始めて間もない方や、リスニングが苦手な方にはおすすめです。

オーバーラッピングを行うと、正しい発音ができるようになり、かつリスニングに必要な聴き取り力も得られます。

中・上級者向け|スクリプトを見ないで、音声に続けて発声(シャドーイング)

シャドーイングは、スクリプトを見ないで、CDなどの音声に合わせて発音する練習法を指します。

スクリプトを見ないということは、音を聞いただけで単語や構文を認識できないといけないため、英語学習を始めたばかりだったり、リスニングが苦手な方にとっては、かなり難易度の高いトレーニングとなります。

しかし、大変だからこそ効果は絶大です!

シャドーイングができるようになると、速くボリューム感のある英会話にも対応できる力が鍛えられ、結果、リスニングやスピーキングの向上が望めます。

また、一度にたくさんの英語を頭の中に入れて置ける記憶力の容量も増えるため、IELTSやTOEFL、VERSANTなどのより高度な英語資格試験を受験する方には必ずチャレンジして欲しいトレーニングとなります。

速い音声を聞きとれるようになるので、音声の内容の理解もしやすくなります。

—————————————–

ここまで音読のやり方を見てきました。

次の手順を踏んで音読すれば、質の高い音読ができます。

ぜひ、実践してみてくださいね!

【英語音読の正しい手順5ステップ】
1|わからない単語や文法を調べる
2|英文を意味のかたまりごとに区切り前から理解する
3|音声を聞いて発音チェック
4|正しい発音を意識して、一文ずつ音読する
5|全体を繰り返し音読する

初級者向け
音声に重ねてスクリプトを見ながら音読する(オーバーラッピング)

中・上級者向け
音声に重ねてスクリプトを見ながら音読する(オーバーラッピング)

さて、次に英語音読で意識をするべきコツや注意点についても紹介します。

英語音読を効果的に進めるコツと注意点

英語音読で後悔しないために、今から紹介するコツを意識して欲しいです。

【英語音読で意識すべき9つのコツ】
1|音声付の教材を選ぶ
2|自分の目的とレベルに合った教材を選ぶ
3|ネイティブの発音に近づけて音読する
4|自分の音読を録音して、定期的に確認する
5|慣れてきたら、音読のスピードをあげていく
6|できるだけ毎日継続する
7|目的と効果を意識してやる
8|単語と文法を理解してからやる
9|英文の意味を考えながら音読する

それでは、1つひとつ説明していきます。

コツ1|音声付の教材を選ぶ

正しい発音がわからないと音読はできません。

そのため、音読学習の教材には、必ず音声の付いたものを選んでください。

コツ2|自分の目的とレベルに合った教材を選ぶ

音読を行う際は、必ず自分の目的やレベルに合った教材を選びましょう。

目安としては、音読に使おうとしているスクリプトを読んでみて、内容を90%以上理解出来ればOKです!

少しくらい分からない単語や文法がある場合は、事前に意味を調べてスクリプトにメモをしておきましょう。

ただし、それ以上、分からない単語や文法がある場合は、要注意。
たとえ、読み込んだとしても期待した効果が得られない可能性があります。

また、音読する目的についてもしっかりと意識して取り組む必要があります。

例えば、「音」と「意味(理解できる)」をつなげられるようにすることや、単語や文法知識を瞬時に情報処理できるようにすることが目的であるとします。

この場合は、語い力に左右されず、音読する際、ひたすら頭の中の情報処理にフォーカスできるやさしめの英文を選ぶと良いでしょう。

それから、正しい発音で発声できるようにすることや、リスニングを強化することが目的の場合は、意味を理解することに神経を使う必要がない読みなれた英文(学校やスクールでつかっているテキストの英文など)で100%意味が理解できるものを選ぶと良いでしょう。

そうすれば、音読のスピードもかなりナチュラルに近いところからトレーニングできますし、「音」のみにフォーカスして練習が積めます。

コツ3|ネイティブの発音に近づけて音読する

自分が発音できない音は聞き取れません。

そのため、まずはネイティブスピーカーによるお手本の音声の真似をして発音できるように心がけましょう。

普段、単語をカタカナ英語で覚えてしまっている人は、知っている単語が出てきた場合もカタカナの音で認識するのではなく、お手本の音声をよく聞いて音を覚え直しましょう。

時に、音声を聞いて理解できないけれど、スクリプトを見ると理解できることがあります。これは、知っている単語でも繋がって発音されると意味が分からなくなるというケースです。

こうなってしまう原因は、英語特有の音のつながりや強調のルールを理解していないからです。音声をよく聞いて、英文になった際にどのような音の変化があるのか注意深く調べてみましょう。

コツ4|自分の音読を録音して、定期的に確認する

効果の高い音読練習をするには、自分の音読を録音してみると良いでしょう!

録音をした自分の声とお手本の音声を比べてみて、どのような違いがあるかを分析すると、今まで気づかなかった自分の発声の癖や、発音をし忘れている音を発見するなど、課題が見つかります。

コツ5|慣れてきたら、音読のスピードをあげていく

音読を始めたては、意味を理解しイメージしながら、ゆっくりとしたスピードで読んでいくことがおすすめです。

また、音のつながりや強調、抑揚などもゆっくりとしたスピードで読んでいく方が意識しやすいです!

慣れてきたら、少しずつ音読のスピードを上げていきましょう。そして、最終的には、お手本の音声のようにナチュラルスピードで詰まらずに音読できるようにしましょう!

コツ6|できるだけ毎日継続する

これは音読に限りませんが、英語学習はすぐに結果が出るものではありません。

そして音読も結果がでるまで必ず継続しましょう。

毎日継続すると良いことは、科学的にも証明されています。

人間の脳は、何度も繰り返し入れた知識は、短期記憶から長期記憶(忘れにくい記憶)として捉えるという習性があります。

ですから、音読も同じスクリプトが完璧になるまで、何度も繰り返し練習することで、脳が音読で得た知識やスキルを「忘れてはいけない情報」だと捉えてくれます。

ここまで来るためには日々の積み重ねがとても大切です!

音読の回数については、推奨される回数が5回とか、10回とか、専門家によってさまざまです。

しかし、私としては個人差があるため、特にノルマを決めない事をおすすめします。
その代わりに、「意味をスムーズに理解しながら、英文を読めるまで」という基準をもって繰り返し取り組んでみると良いでしょう。

私自身、文章によっては50回、100回と何度も音読したものもあります。

コツ7|目的と効果を意識してやる

音読の効果には、主に次のようなものがあります。

例えば、

✓英語の「音」と「意味(理解できること)」を結びつけてくれる 
 →リスニングの領域

✓英語の「単語」や「文法」を「発音」と併せて無意識に使えるようにしてくれる 
 →スピーキングの領域

✓自然な英語表現を理解し使えるようにしてくれる 
 →リスニング&スピーキングの領域

このように音読をして得られる効果は、選ぶスクリプトの内容(ビジネス英語やアカデミックな内容など)や難易度によってさまざまです。

ですから、あらかじめ目的意識をもって、何を鍛えたいのかを考えて取り組む必要があります。

コツ8|単語と文法を理解してからやる

音読する以前に、音読で使うスクリプトの内容を理解できる必要があります。

そのために、単語と文の構造を理解できる力(いわゆる英文法)の基礎をしっかりと学んでおかなければなりません。

音読は、ただ単に綺麗にネイティブスピーカーの音を真似る練習法ではありません。

意味をイメージしながら、音を意識するための練習法です。

このポイントをしっかりと心に留めて取り組んで欲しいです!

コツ9|英文の意味を考えながら音読する

意味を意識して音読をするとはどういうことかと言うと、「前から英文の意味を理解できる」という状態を指します。

時々、2~3回声に出してみて、何となく意味が分かるくらいの理解度で、発音だけそれっぽくできるようになったところで「音読ができた!」と報告してくれる生徒さんがいます。

しかし、これは間違いです。

音読をするということは、コツ3で紹介した発音を学ぶだけではありません。

また、単語や文法を認識できたとしても、それが1文になった時にどのようになるかを整理できなければなりません。

その上で、意味を捉えて声に出せるところまで到達して、はじめて「できるようになった!」と言えます。

ですので、しっかり英文の意味を理解しながら音読をしましょう。

「できた!」の基準は「読みながらそのスピードで意味や構文(どこが意味のカタマリかなど)を瞬時に理解できる」状態です。これを目指して音読をしてみてください。

ここまでを求められているということを意識して取り組んでみれば、音読の効果が爆発的に上がります!

【コメ返】英文を最初から最後まで読めるようになる音読のやり方!【武田塾English】vol.75

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ここまで見てきたような9つのポイントを意識して音読すれば、日々の音読が有意義な時間に変わります!

ぜひ、今日から意識してみてください。

【英語音読で意識すべき9つのコツ】
1|音声付の教材を選ぶ
2|自分の目的とレベルに合った教材を選ぶ
3|ネイティブの発音に近づけて音読する
4|自分の音読を録音して、定期的に確認する
5|慣れてきたら、音読のスピードをあげていく
6|できるだけ毎日継続する
7|目的と効果を意識してやる
8|単語と文法を理解してからやる
9|英文の意味を考えながら音読する

最後に、英語音読に効果的なおすすめの教材やアプリを紹介します。

英語音読に効果的なおすすめの教材・アプリ

英語音読では、現在の実力に見合った語彙レベルやボリューム感のスクリプト(文章)を使っていく必要があります。

ここでは、レベル別に役に立つ教材やアプリをまとめてみました!

初心者向け
● みるみる英語力がアップする音読パッケージ
● 英語資格の過去問(英検3級~、TOEICなど)

中級者向け
● 速読速聴・英単語Basic2400
● VOA Learning English

上級者向け
● Distinction2000
● 解いて極めるIELTS英単語

それでは、教材やアプリの具体的な特徴を紹介します。

初心者向け|みるみる英語力がアップする音読パッケージ

「みるみる英語力がアップする音読パッケージ」は瞬間英作文トレーニングシリーズでお馴染みの元英語予備校講師、森沢先生が監修しています。

 「外国語の力をつけるためには、構造と意味が理解できる文を自分の音声器官である耳と口を使ってトレーニングすることが必須である」という考え方の下、本書では、音読、リスニング、リピーティング、シャドーイングまでを1つのパッケージとしてトレーニングを行うことができます。

 スクリプトのレベルは、中学レベル(3級~)であり、初心者でも手が出やすい難易度となっています。もちろん、CDも付いています。

初心者向け|英語資格の過去問(英検3級~、TOEICなど)

 英語資格を勉強している人は、自分が受ける試験の過去問を使って音読トレーニングをやると良いでしょう。

 過去問問題集の場合、旺文社の参考書は特におすすめです!

英検の参考書だと、リスニングの音源だけではなく、面接用の音源もついているため、面接やインタビューの受け答えを強化することにも役立ちます。

模範解答やスクリプトが書かれた別冊にスラッシュを書き込んだり、意味を書き込んでいけば自分だけの音読ノートがつくれます。

オンラインでも音声がダウンロードできるのも便利なポイントですね。

中級者向け|速読速聴・英単語Basic2400

「速読速聴・英単語Basic2400」は、日常会話でよく使われる英単語や英語表現が、50~100語程度のオリジナル英文と共に学べる仕様となっています。

単語帳でありながら、音読用教材としても使えるのがとても便利です!

難易度としては、TOEICであれば500点以上、英検であれば3級から準2級合格を目指す方におすすめです。

また、収録されている単語は「教育」や「社会」などテーマ別に整理されており、どのテーマの知識が不足しているかに気づくこともできます。

そして、面倒くさがりの方には必見!
音読がやりやすいように、英文にはスラッシュが入っています
スラッシュを入れるのが苦手な方でも安心して使えますね。

中級者向け|VOA Learning English

「VOA Learning English」は、アメリカの国営ラジオ放送局VOA(Voice of America)が、非ネイティブスピーカー向けに制作している英語学習サイトです。

最新ニュースを分かりやすく、ゆっくりとした英語で伝えているので英語の初学者~中級者におすすめです。文章は長めですが、全文スクリプト付きで、コンテンツも大量にあるため、多読多聴の教材にも適しています。

中級者には、Intermediate Levelがおすすめです。

Health & Lifestyle、Science & Technology、Arts & Cultureなどコースが複数ありますが、English in a MinuteとEveryday Grammar TVの2つを視聴するとよいでしょう。

動画は1分程度、日常会話で使われるイディオムなどが紹介されています。ビジネスではややカジュアルな表現も多いですが、説明がリスニングのトレーニングにもなるのでおすすめです。

▼VOA Learning Englishについてもっと詳しく知りたい場合はこちらへ

上級者向け|Distinction 2000

「Distinction 2000」は、英語系YouTuberとしてビジネスパーソンの間で人気を博しているATSUさんの監修した単語帳です。

特徴としては、受験や学術的なアカデミックな単語や英語表現だけでなく、ネイティブスピーカーがよく使う実践的な例文も豊富に収録されている点です。いわゆる、受験対策の英単語では網羅しきれない自然な英語表現があるのは嬉しいポイントです。

また、より高度なコミュニケーション能力を身に着ける為、英単語の知識だけでなく、背景知識や教養部分についての網羅性も高く、経済、音楽、環境、政治からAI分野まで幅広いトピックを扱っています。

そのため、音読教材としての枠を越えて、国際教養を身に着けたいという方にもおすすめな一冊です!

さらに、収録されている全ての英単語・例文に、ネイティブスピーカーの音声が収録されています!

ナチュラルスピードかつ、日常会話の際に話されるようなイントネーションにこだわった音声が再現されているため、音のつながりや脱落など、通常のリスニング教材ではなかなか味わえない、超ナチュラルな音声を使って学習できるのはありがたいです。

そのため、VERSANTのスピーキング対策にもおすすめです。

上級者向け|解いて極めるIELTS英単語

「解いて極めるIELTS英単語」は、アジアNo.1英語教師として知られるIELTSエキスパート、嶋津先生と、試験英語界のレジェンドであり現役YouTuberの元カリスマ講師、我らが森田先生が監修した一冊です。

基本的には、海外大学・大学院の留学生の入学試験でお馴染みのIELTS対策を目的とした参考書なのですが、良質な英文と出会える音読教材としても活用できると感じたため紹介します!

難易度はIELTS7.0を目指すレベル感となっており、英検であれば1級相当かそれ以上となり、上級者向けといえます。

英語学習上級者になると、音読をする教材は良質であり、スピーキングやライティングにも活かせるより汎用的な知識が含まれていることが望ましいです!

本書には、そんな実用性のある語いや言い換え表現、コロケーション例文が詰まっています。

そのため、知らない単語が出て来ても、単語を調べる手間が省けるため、学習効率も良いですし、『知っているけど使いこなせない単語・表現』が多数収録されている点もまさに痒い所に手が届くという言葉が相応しい一冊です。

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ここまでを振り返ると、おすすめの教材やアプリは次の通りとなりました。

初心者向け
● みるみる英語力がアップする音読パッケージ
● 英語資格の過去問(英検3級~、TOEICなど)

中級者向け
● 速読速聴・英単語Basic2400
● VOA Learning English

上級者向け
● Distinction2000
● 解いて極めるIELTS英単語

せび、活用してみてください!

まとめ|英語音読の効果的なやり方を実践して、英語力を向上させましょう!

ここまで見てきたように、音読といっても非常に奥が深いです!

ただ文章を追って発声するのではなく、今日から音読の目的や正しいやり方を意識してみてください。

そうすることで、自分の苦手な音が分かったり、理解していない語いや文法を発見したりすることができます。

また、英語の音読は継続することがとても大切です。

私自身、英語資格の受験を控えていなくても、音読は定期的に続けています。
こんな風に音読をルーチン化することで、日常的に英語を自分で使い、耳で聞く機会を増やすことができます。

みなさんも英語音読を正しいやり方で続けていきましょう!

校舎画像

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