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実践的な英語力を測るVERSANT(ヴァーサント)

こんにちは。武田塾Englishの上間です。

英語の能力を測る試験としては、日本ではTOEICが大変人気ですが、世界的な規模で見れば、実はそれほどメジャーではないとも言われています。他にも、さまざまな英語試験がある中、世界100カ国以上で導入されている試験に、VERSANT(ヴァーサント)があります。この記事では、VERSANT(ヴァーサント)というテストの種類や受験方法などについて、紹介していきたいと思います。

VERSANT(ヴァーサント)とは

VERSANTとは、世界最大規模を誇る教育サービス会社Pearson(ピアソン:本部はイギリス・ロンドン)が開発した英語力を測る試験です。

公式サイトによると、『VERSANTでは発話をリアルタイムで理解し、的確に処理する能力が必要とされます。「英語を聞いてから英語で話す」という実際のシーンに沿った英語のコミュニケーション力を測ることができます。』とあるように、実践を重視した英語力テストとなっています。

テストの種類・受験方法・受験料

テストの種類

VERSANTには、スピーキングライティングプレイスメントの3種類のテストがあります。各テストの概要は次の通りです。

スピーキングテスト聞かれたことを理解し、応用する力を測定します
ライティングテスト文章や語彙だけでなく、丁寧さなどを含めた英語を適切に書く力を測定します
プレイスメントテストスピーキング、リスニング、ライティング、リーディング4技能の総合的な英語力を測定します

受験方法

テストというと一般的には事前に申込みをし、受験日当日に会場まで行って後日結果が返ってくるというものかと思います、しかしVERSANTは、スマホやパソコンがあれば、日時や場所を問わず受験できるという画期的なテストとなっています。

その仕組みは、ピアソンで開発された言語認識・自動採点システム。

テスト結果も、テスト終了後すぐに知ることができます。忙しかったり、コロナ禍で人の多く集まるところに行くのは心配だと思ったりしても、気軽に受験できますね。

受験料

VERSANTの受験料は、科目によって変わります。

スピーキングテストとライティングテストの両方を受験する場合に限り、セット割引料金が設定されています。

VERSANT English Speaking Test5,500円(税込)
VERSANT English Speaking & Writing Test(セット価格)8,800円(税込)
VERSANT English Writing Test4,400円(税込)
VERSANT English Placement Test7,700円(税込)

各科目の詳細

VERSANTの各科目について、くわしく見ていきましょう。

スピーキングテスト

テスト時間は約20分。出題数は63問。

ネイティブによる自然なスピードで流れる質問を聞き、回答するテストです。リスニング能力とスピーキング能力(自然さ、流暢さ、即時性)の両方を測定します。

 内容問題数測定スキル詳細
音読8流暢さ発声提示された文章を、指示された順序で声を出して読む
復唱16文章構文流暢さ発音音声で流れた文章を聞こえた通りに繰り返す
質問24語彙質問で使用された単語を使って回答する
文の構築10文章構文流暢さばらばらに並び替えられた単語または単語の重なりを聞き、文章を正しく作り答える
ストーリーテリング3文章構文語彙流暢さ発音短い物語を聞き、内容を自分の言葉で正確に伝える
自由回答2 簡単な質問に対して自由に回答する

スコアレポート

(画像引用:VERSANT公式サイト

テスト終了した数分後には結果を見ることができ、総合点及びサブスコアは全て20点から80点で採点されます。

スコアは、総合的な英語スピーキング能力を示す「総合スコア」のほか、「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」の4つのスキルごとに点数を出します。

ライティングテスト

テスト時間は約35分。出題数は42問。

パソコンの画面の指示に従って、英文をタイプして回答します。

 内容問題数測定スキル詳細
タイピング1速度正確さ表示された文章を60秒以内でタイプする
空欄補充20語彙短文内の空欄に適当な単語を1つ入れる
ディクテーション16文法読み上げられた文章を聞いた通りに正しく書き取る
文章再構成4文法読解力表示された文章を30秒間読み、内容を把握し、自分の言葉で文章を書き直す
Eメール記述1文法・語彙文章構成言葉遣いと文体読解力ある状況を説明する文章を読み、その状況に沿った提案や問題点などをEメール形式で書く

スコアレポート

(画像引用:VERSANT公式サイト

テスト終了した数分後には結果を見ることができ、総合点及びサブスコアは全て20点から80点で採点されます。

スコアは、総合的な英語ライティング能力を示す「総合スコア」のほか、「文法」「語彙」「文章構成」「言葉遣いと文体」「読解力」の5つのスキルごとに点数を出します。

プレイスメントテスト

テスト時間は約50分。出題数は81問。

日常的に使用される英語の対応力を診断し、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能それぞれの能力を測定します。どれだけ英語を知っているかではなく、どれだけ英語を使えるかを正確に測ります。

 内容問題数測定スキル詳細
音読2発音流暢さ文章理解力表示された文章を声に出して読む
復唱16発音流暢さ文章構成音声で流れた文章を聞こえた通りに繰り返す
文の構築10発音流暢さ文章構文3つのフレーズを聞き、それらを並べ替え正しい文にして答える 
会話12発音流暢さリスニング力2人の会話を聞いた後に出される質問に答える
タイピング1速度正確さ表示された文章を60秒以内で入力する
空欄補充20リスニング力言語処理能力ライティング力表示された短文内の空欄に適当と思われる単語を1つ入力する
ディクテーション16リスニング力言語処理能力ライティング力聞こえた文章を25秒以内に入力する
文章再構成3リーディング力ライティング力表示された文章を30秒間読んで内容を把握し、次の90秒間で自分の言葉で文章を書き直す
要約と意見1リーディング力ライティング力表示された文章を読み、文章の要約と著者の意見に対する自分の考えをそれぞれ書く

スコアレポート

(画像引用:VERSANT公式サイト

テスト終了した数分後には結果を見ることができ、総合点及びサブスコアは全て20点から80点で採点されます。

スコアは、総合的な英語ライティング能力を示す「総合スコア」のほか、「スピーキング」「リスニング」「ライティング」「リーディング」の4つのスキルごとに点数を出します。

VERSANTスコアの活用法

VERSANTのスコアをどのように見たらよいのでしょうか?

VERSANT公式サイトによると、ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられる国際的なガイドラインであるCEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)との相関関係は次のようになっています。(2018年ピアソン調べ)

VERSANTは日本国内ではまだそれほどメジャーなテストではありませんが、VERSANTスコアの提出を求める転職先(特に外資系企業)も出てきています。

「英語発信力」を正確に測定し、採用や選抜時のミスマッチを防ぐことができることが評価されています。

VERSANTを目標に研修をすることで、「英語発信力」が鍛えられることから、社員のビジネス英語能力、特にスピーキング力向上のためにVERSANTを導入する会社も増えています。

例えば、クラレ

(画像引用:日経ビジネススクールVERSANT導入事例

クラレでは、長く新入社員向けに、英語スピーキング力の強化を目的とした集中研修を実施してきていますが、その効果の測定に2年前よりVERSANTを導入しています。

ホテルで有名なヒルトンも導入しています

(画像引用:日経ビジネススクールVERSANT導入事例

ヒルトンでは、チームメンバーがお客様に特別な経験を作り出せるために、英語を基礎的なスキルと考えています。そこで、VERSANTが妥当な価格で、多忙な人でも短時間で受験でき、結果がすぐにわかり、受験者個人の強みと改善分野を数字で把握できることなどから、社内の英語研修プログラムに活用されています。

このように、VERSANTは、さまざまな企業からその効果などを評価されてきています。

VERSANTとTOEICではどちらがオススメ?

VERSANTのスコアをTOEICに換算すると?

VERSANTは、日本でよく受験されているTOEICとはどのような違いがあるのでしょうか?

TOEICには、リスニング力とリーディング力に焦点を当てた「TOEIC® Listening & Reading Test」と、スピーキング力とライティング力に焦点を当てた「TOEIC® Speaking & Writing Test」があります。

一般的に「TOEICのスコア」というと、「TOEIC® Listening & Reading Test」のスコアのことを指しています

TOEICの特徴は以下の通りです。

「TOEIC® Listening & Reading Test」

・リスニング約45分間とリーディング約75分間

・スコアは、10点から990点(5点刻み)で評価

・事前申込みが必要で、実際に受験会場まで行って受験(受験日は約1ヶ月に一度)

・結果は試験後30日以内に発送(インターネット申込みの場合17日以後にインターネットから確認が可能)

一般的に、就職・転職活動の履歴書に書けるのは「TOEIC600点以上」と言われています。

では、VERSANTのスコアは、TOEICに換算するとどのくらいなのでしょうか?

次の表は、VERSANTが公表しているものです。

TOEICのスコアといえば、通常は上の表のリスニングとリーディングの合計点のことをいっています。

VERSANTとTOEICはどちらがオススメ?

では、VERSANTとTOEICではどちらがオススメといえるのでしょうか?

VERSANTはいつでもどこでも受験できる

受験日に関してはTOEICが事前に申込みが必要です。わざわざ受験会場まで行かなくてはならないことを考えると、いつでもどこでも受験できるVERSANTのほうが手軽に受験できるといえそうです。

VERSANTは結果がすぐ分かる

結果に関しても、VERSANTは即時的に結果を知ることができます。結果が分かるまである程度日数のかかるTOEICと違い、受験した問題の記憶が新しいうちに振り返りができます。

VERSANTは受験料が安い

受験料はTOEICが7,150円のところ、VERSANTは5,500円となっています。VERSANTのほうが少し安いです。TOEICやVERSANTのようなテストは1回受けて終わりというものではなく、スキルアップのため何回も受験することになります。受験対策として問題集の購入費用など受験料以外にも費用がかかりますから、少しでも節約できるのはうれしいですよね。

VERSANTはスピーキング力を実践的に測れる

これまで国内では英語を「読む」「書く」能力を測るテストが主流でしたが、近年ではより実践的な英語力が求められるようになり、日本人のスピーキング力の弱さが浮かび上がってきています。TOEICでハイスコアをとっていても、実際には英語を話せない人も多いというのが実情となっています。

一方、VERSANTでは、スピーキング力を「語彙」「流暢さ」「文章構文」「発音」という4つのスキルごとに詳細に測定できます。特に、判定は機械が行なうので、採点者の主観が入ることのない客観的な判定と言われています。連続で受験しても結果にブレがないそうです。

(画像引用:ENGLISH JOURNAL ONLINE

これは、2019年に実施された「VERSANT®スピーキングチャレンジ」の結果の一部です。

スキルごとに見れば、リスニング力が必要な「語彙」では、TOEICハイスコアの人でも高いスコアを出していますが、「流暢さ」や「発音」では弱さが露呈してしまっています。これらは、リスニング力とリーディング力を中心としたTOEICだけを学習していても、なかなか身につかない力なので、それ独自の対策が必要でしょう。

4つのスキルを具体的な数値にして評価されるVERSANTのスピーキングテスト対策の学習をすることで、実践的な英語のスピーキング力を身につけることができそうです。

VERSANTは認知度が低い

VERSANTは、TOEICに較べるとまだまだ認知度が低いのが実情です。TOEICですと、就職・転職の際のアピールポイントになりえますが、VERSANTスコアを採用条件としている企業はあってもまだ少なく、今後の伸びに期待したいところとなっています。

公式サイトからはお試し受験もできる

VERSANTについて、さまざまなご紹介をしてきましたが、「実際のところはどんな試験なのかな?」と思われる方のために、公式サイトからはお試し受験ができるようになっています。

公式サイトからは、パソコンで受験した場合のイメージでサンプル問題を体験できますが、

スピーキングテストに関しては、スマホからVersantというスマホアプリをダウンロードすることで、サンプルテストを受けることもできます。

Versant Speaking Test(スマホアプリ)

VERSANTを受けて、話せる英語力を身につけよう

VERSANTは、本当に話せる英語力を身につけるためのテストです。TOEICでハイスコアを取っている方はもちろん、これから英語を学習しようと考えておられる方も、使える英語力をご自分のものにするために、VERSANTで実践的な英語学習をしてみませんか?

校舎画像

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